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邪魔な理由

「先生、美来ちゃんが心配してたんだけど」

カクランはニコニコして隣を歩いているバムを見下ろす。

「何を心配してたのかな? 何とかできるなら……」

「あの、先生の事を心配してたんだよ?」

「えっ? 何で僕のことを? なんか変な行動でもしてたかな?」

その反応にバムは頭を抱えた。

この先生……わざとこの反応してんのかなぁ〜見た目的には鈍感そうだけど。

「先生がこないだ寂しそうにしてたって、みんなに避けられてるのは何でなの?」

「……僕に聞かなくてもその避けている人に聞けば分かるんじゃないかな?」

「先生! ……もし美来ちゃんに聞かれたらはぐらかさないでね?」

ーードンッ!!

突然爆発音がして遠くの木が倒れるのが見えた。

「!? 今の……」

「先生、向こうからだよ」

バムとカクランはその方向に走る。


「そうね、この件魔女も関わってたなんて……」

茶色というより赤に近い髪色をし鎖を巻いた女性が髪が水色で矢を持っている女と戦っていた。

赤っぽい髪をした女性は長い袖の中で火と水が絡み合った剣を振って飛んできた矢を弾いていた。


少し離れた木の陰からバムとカクランは様子をうかがっている。

「あれは……あの技」

「あの人が考えたものでしょう? 見たことあるの?」

「全然、でも水色の方は魔女なんじゃないかな?」

先生……そういう勘はいいのかな? 母親を繋いでドラゴンの感覚が遺伝してたりして。弟らしいし……

「助けなくていいの?」

「……何言ってんだよ、僕が入ったところであの強さなら邪魔にしかならないよ」


女性はかなり俊敏で矢を全て避けて弾いている。剣を前に出し両手で持った。

「アンジェニュエベ」

剣に巻きついていた水と火が揺らぎ分かれた。そして二つの剣に分裂した。

片方は炎を纏い片方は水を纏っている。

動くたびに袖がなびきまるで舞を踊っているようだった。

「エートスデュナミスね……珍しい……帝国は貴方にも興味を持ちそうね、別に貴方達をもうしばらく泳がせていてもいいみたい」

女は弓を消し水のように落ちて消えた。

「あっ! ……行っちゃったかぁ、……! そこにいる君は何を見てるの?」

カクランとバムは目を合わせる。

一人に対して話しかけているようでどちらが呼ばれたのかわからなかったからだ。

女性は仕方なく昨日らを確認した。

「あー! 二人いる……成る程、警備学校の生徒と教師……その様子だと魔女についてかな?」

「僕はカクラン、君は誰かな?」

「……アリシダ、名前は呼び名でしかないんだから誰かどうかなんて分からないよ」

アリシダはカクランの周りを歩き眺める。

「……ふん〜それなりに強いのか、まぁいいや害はなさそうだし、私は用事があるからもしまた会えたらね」

アリシダは手を振って町の方に走って行った。

「エートスデュナミスね……バム、もし、想像源でも魔力でも霊力でもない能力使う人に会ったら戦ったらだめだからな」

「何で?」

「僕達じゃあ太刀打ちできないから、死にたくないだろう?」

バムは何のことかさっぱり分からなかった。



エメは池のほとりで本を読んでいる男に駆け寄る。

「ダスタ、おはよう」

「お、おはよう……エメ、よく抜け出せたね」

「えへへ、お父様とあの人私の部屋に閉じ込めてきたんです」

「……じゃああの二人はなんなのかな?」

ダスタは美来とレゲインの方を指差した。

だが、ダスタの隣にもショートヘアーの黒髪にサイドに白い髪の束がある女の子が立っていた。

「ダスタこそその子……」

「初めまして、ミルクです……その、人とはぐれてダスタにあったんだけど」

ミルクは美来とレゲインの前に来てレゲインの顔を覗いた。

「なんだよてめぇ……美来、ここには特に何もなさそうだし森の方行くぞ」

「へ? 何でいきなり不機嫌になるの?」

美来はレゲインを追いかける。

早歩きでその場を離れたレゲインに追いつくため走っていたが、レゲインを止めようと袖に触れた瞬間視界が一変した。

「……っ……美来!」

レゲインがこちらを向いたのが見えた。

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