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同伴の理由

美来とバム、レゲイン、カクランはルワンダシティーという町に来ていた。

「んで、僕も同伴ってことで来たけど何の依頼受けたのかな?」

「……おめぇら、伝えてなかったのかよ肝心な所……よく了承したなこいつ」

「そりゃあもちろん、女性の頼みだしね」

「つーか、今日学校だろ? 教師いなくていいのかよ?」

「……担任の代わりなんていくらでもいるよ?」

バムと美来は何も言わずレゲインとカクランのやりとりを見ていた。

レゲインがイラついたように二人を見るとバムは説明を始める。

「実はこの付近で魔女が多数目撃されててそれを見回ってくれって言う資産家からの依頼だよ?」

「……へぇ、魔女だから教師同伴だったのか。けど美来とバム、何でこんなのに決めたの?」

「え? 私たちじゃないよ? ゲレインが決めたんだけど、まぁ別にいいかなって思って賛成したんだよ」

カクランはレゲインの方を見る。

「何だよ? だから俺はキツネより頼りになる奴にした方がいいつったんだ。こいつじゃあ戦力不足だろ」

「確かに、僕はあんまり戦いたくないし。できるだけ二人は守るつもりだけど……まぁ何かあったら僕置いてってくれればいいよ」

レゲインはカクランを呆れた目で見る。

二人の中に自分が入っていないのが少し不満だったのだ。弱いと馬鹿にされなかったのはいいが、もし自分が死にかけたら置いていかれるのかと思ったのだ。

「ん? もしかして女子として扱って欲しかった?」

「誰がんな事思うか! 気持ちわりぃな」

美来はそれを見て笑っていた。

「あ、レゲイン女装してみたら?」

「お前な……まぁどうせ直ぐ忘れるんだろうけどよ」

「うんん、バムに写真撮ってもらうよ?」

「お前の部屋火の海にしてやろうか」

突然バムがレゲインを突き飛ばし話をやめさせた。

「ほら、お金貰えるんだからちゃんとやらないと失礼だよ! この広さの町だし半分に分かれよう?」

「うん、分かった……えっとじゃあ私とレゲインで向こうね」

「えっ? 何で!? 私じゃダメなの?」

「だって……カクランとレゲイン一緒にいると喧嘩しちゃいそうだし」

レゲインとカクランはそれを聞いてお互い顔を見合わせるがレゲインは目が合った瞬間腕を組んでそっぽを向いた。

だが美来の考えた組み合わせなら喧嘩なども無くそれぞれに敵を始末できる者が居るので多少は危険もなくなる。

「って、俺にお前の警護でもしろってんのかよ?」

「ふえ? ……ご、ごめん、じゃあレゲインとバム変えていいよ」

「は? ……っ、誰がキツネなんかと行動するかよ」

「んぅ〜じゃあ文句言わないでよ……」

そんなにもカクランの事嫌なのかな? 何でバムもレゲインもいつも一緒にいる人に対して嫌だとか思うんだろ?

レゲインと美来は町の反対側から散策をする。

「静かだね……」

「そういう町だからだろ、にしても……家と家の間空き過ぎじゃねぇか?」

「お金持ちそうな家が多いからでしょう? でも人いないね」

レゲインは周りを見渡す。

この辺りでは魔女の目撃情報があるのだ、家に閉じこもったりして当然だろう。箱の中に入るというのは人目につかず囲われて安心感が得られる、例えその場所が安全で無くとも。

「まぁ、動物も人間も危険を感じたら隠れるんだよ。閉じ籠ってて当然だろ……?」

ーードカッ!

レゲインが美来の方を向いた瞬間、美来が前から走ってきた灰色の髪の女の子に激突しレゲインの視界から消えた。

「ううっ……すみません……大丈夫ですか?」

美来は仰向けに倒れ女の子に馬乗りにされていた。後ろに手をついて体を起こす。

「痛……んぇ?」

「はい? あっ! す、すみません」

女の子は慌てて立ち上がり美来の上から退いた。そして美来を立ち上がらせ服を払って謝り直す。

「だ、大丈夫だよ? 君の方こそ大丈夫?」

「はい、あなたをクッションにしたおかげで服も汚れていません……ん? あの、お二人は何故こんな町に?」

レゲインは美来の髪が砂まみれで軽く怪我をしているのを気にしないことにする。

「俺らは魔女のことを追い払いに来たんだよ、お前こそ何で外に出てんだ?」

「……魔女、ですか……私のお父様の依頼ですね。外に出ていてはおかしいですか?」

「目撃情報は本当なんだろ? んな所にわざわざ出て行く必要なんてねぇ……だろ……お前」

レゲインは女の子がティーアンであることの分かるコールをつけていないのに気が付いた。魔力は一切感じない、という事は目の前にいる子は人間ということだ。

「……何ですか? 人間が珍しいですか? その子も人間なのに?」

「そういうわけじゃねぇけど……」

美来と目を合わせると美来は首を傾げていた。目を合わせた意味がわからなかったのだ。

「どうしたの?」

「目配せぐらい分かれよ……お前、今からどっか行くんだよな? 誰にも言わねぇから俺らもついてっていいか?」

女の子は何故というようにレゲインの目を見ていたが笑みを浮かべ頷いた。

その子について行く道途中でエメという名前だと教えてもらった。これからある人物に会いに行くとのことだった。

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