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着信拒否の理由

イロカの授業では崖登りをさせられていた命綱無しの。

「美来ちゃん、早く〜」

美来は崖の中腹で止まって動けなくなっていた。レゲインもすぐ近くで動けない。

「む、無理だよバム! レゲイン追い越したらスカートの中見える!!」

「俺も無理……死ぬ……腕しびれてきた」

バムはそこで自分もスカートでいることと、レゲインがコウモリだということを思い出す。

その場で手を離し美来の横へ来る。

「美来ちゃん、上にいる子馬鹿だよ……それと、ゲレインはコウモリになって飛べばいいじゃん」

「あ、そうか」

レゲインはコウモリに姿を変えて上ではなく下に降りてしまった。

普通のコウモリより大きく翼を広げて1メートル程の大きさだった。首元は黄色の毛で全体的に黒ではなく紺色だった。

「ゲレイン結構大きいコウモリだったね……」

「バム……私ももう無理……腕がちぎれそう」

「えっ!? 美来ちゃん!?」

美来は耐えきれず手を離してしまった。そのまま下へ落ちていった。


下では人の姿に戻ったレゲインが服装を直し立ち去ろうとしていた。

ーードカッ!

「キャッ!!……あれ?」

美来は上から降ってきてレゲインを潰した。

自分が助かっていることに気がつき下を見てレゲインを下敷きにしていることを知る。

「最悪だ……こんな不幸で重傷負うなんて」

美来が退いてもレゲインはそのまま立ち上がろうとしない。

「レゲイン大丈夫? ねぇ、起きれる?」

「起きれるように見えるか? 痛くて動けねーよ、落ちてくる時にかかる力は倍になんだぞ普通の人間なら死んでる……」

「骨折れたの!? せ、先生!! レゲインが」

呼んでもバムしか降りてこなかった。

仕方なくバムは携帯を取り出しカクランに連絡をする。

「あれ? いつもなら繋がるのにかけた瞬間に……」

「その変態取り込み中なんじゃねーの? 魔女のことで」



カクランは校長に言われある場所へ来ていた。

「えっと、カクラン・アニール……です」

「あぁ、アニールさんですね……えっとこちら身分証です。1001号へどうぞ」

カクランは身分証を首にかけ言われた場所を

目指して歩く。

何があるっていうんだ? こんな場所に……

カクランが来ていた場所は監獄だった。

重犯罪者や連続脱獄者を収監している警備の厳重な場所だ。その他にも収監の難しいドラゴンなどを身動きを取れないようにして収監している。

1001号から先の牢獄はドラゴン用の監獄だった。

「ここ……かな?」

カクランが指定の監獄の扉を開けると扉の隙間から手が伸びカクランの胸ぐらを掴み引き込んだ。

「えっ!? うわっ!」

カクランは暗闇の中身ぐるみを剥がれ両耳にピアスをぶっ刺され別の服を着させられペンダントとカチューシャも取られ何処かにくくりつけられた。

「ちょっ! いっ……」

口と鼻を塞がれ息ができず意識が遠のいていく。そんな中爬虫類のような縦線の入った青い瞳が見えた。



カクランは携帯に一向に出なかったので、アウラーに連絡を取りレゲインを医療館へと運んだ。

「レゲインちゃん身を張って逆井さんを捻挫だけで助けるなんてね」

「黙って治療しろ、美来の運が良かっただけだ」

美来は捻挫した足がしっかり治ったので足をパタパタさせて遊んでいる。

バムはそれを見てニコニコしていた。

「そういえばバム、あの魔女のファンシーとレヴェリーってどうなったの?」

「ん? 牢獄に入ってるけど……魔女の処分ってほとんどドラゴンまかせだしね」

ティーアン達はドラゴンを嫌っているはずなのに自分らの捕まえた魔女の処分を嫌いなはずのドラゴンに任せるのはプライドのようなものを傷つけるのと変わらないだろう。

ヤギはレゲインの傷を痛めるような治療の仕方をしたのだろう、レゲインは呻いている。

「えっ! マジかよ……ドラゴンにやらせてたのか」

「えっ? ゲレイン知らなかったの?」

「まぁ〜レゲインちゃんはニュース見れなかったもんねぇ〜あ、そうだ君達知ってる? それが嫌でケイヴ帝国はこっそり魔女を買ってるらしいよ〜」

バムは理解するが美来、レゲインはさっぱり理解できなかった。

レゲインは怪我が治ったらしく起き上がりヤギを冷たい目で見ている。

「おいヤギいい加減医療館の診察室でテレビつけるのやめろ」

すると、突然誰かの携帯の着信音が鳴った。

バムは携帯を取り出し画面を確認する。

「あ、私だ」

「バムかよ! つーか、何でしゃみせん……」

画面にはカクランからの着信を知らせる表示が出ている。

「もしもし〜先生?」

『あ、繋がった繋がった……で、誰?』

「…………」

バムは少し青ざめた顔で美来達の方を振り向いた。

「あ? どーしたんだよ?」

「バム?」

よっぽど驚いているのかやっと絞り出した震える声で答える。

「な、何か……カクランぐれたみたいな口調で声がいつもより低くてクール系になってるしかも私のことわからない」

それはきっと別人だろうと美来とレゲインは理解した。

だがバムが通話を放置しすぎたせいで通話相手がしびれを切らした。

『聞いてんのかよ? オレの声聞こえてんのか? 取り込み中だから一週間は帰れねーからよろしくな』

一方的に通話を切られた。

「一週間だと? まてまて! 俺ら一週間もあんな拷問に耐えねぇといけねーのか!」

確かにイロカの授業は怪我をしても助けすらない拷問のようなものだった。

「じゃあ私が代わりにしてあげようかぁ〜うぐっ……」

レゲインはヤギが真横に顔を持ってきて冗談を言うのでヤギの顔を張り手で弾き飛ばした。

「お前なんかに務まるか! 俺が耐えられねぇ」

「でも、ヤギの先生の方が優しそうだよ? 今日みたいにレゲイン踏み潰しちゃっても直ぐ治療してくれるよ」

「お前は俺の上に落ちないようにしろ」

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