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死ぬ事件

美来「ルウブとレゲインって雰囲気似てるよね」


カクラン「そう? どの辺が?」


美来「気怠そうな目とか、クールっぽい所とかさ、似てない?」


カクラン「全然。レゲインの方が大人しいよ、喧嘩売らないし暴力振るわないし滅多に睨まないし少し気弱そうだし、笑い方に悪ガキ感無いじゃん」


美来「ルウブの風評被害酷いね」


カクラン「そりゃあ、故郷でアレだけ無邪気に喧嘩してカツアゲしてりゃあ酷いでしょ。レゲインの方が可愛らしいよ」


美来「可哀想なルウブ。株を下げられてレゲインの好感度を上げさせられてる……カクラン、気が付いてないのかな?」


カクラン「全部聞こえてるんだけど。ルウブだって意外と優しいよ? 多分。やたらめったら殺すわけじゃ無いしさ!」


美来「カクラン、もう無理だよ。本編よろしくね」

「突然今まで分の歳をとり亡くなる事件です」

「ドラゴンのオレらには関係無えだろ。大体の奴は」

ルウブはそう言いながら椅子に座る老婆を見た。

「そうですね。あなたも大して変わらないでしょうが……弟さん達はどうでしょうね」

「お前らがやってるとでも言いてぇのか?」

「言いませんが。ですが、元はゲイヴ帝国の技術だという事は知っています、盗まれたらしいのですが……あなた関わっては?」

「はっ。オレがなんで関わるんだ? これ以上厄介ごとで群れが縮小するのは困るつーのに」

美来と話を終えた付き人が老婆の横に戻った。

すると突然老婆が立ち上がった。

「いいことを教えてやろう。ブラザードラゴンのリーダー……」

ルウブは老婆の話を聞くと目を見張った。

そこへ携帯の着信音が響く。ルウブは取り出し呆然としたまま通話を繋げ耳に当てた。

『ルウブ!? なんで僕に黙って美来を連れてったんだよ? 美来そこにいるの?』

カクランの声が携帯から響いて来た。

「お前……知ってたのか?」

『え? 何のこと? ルウブ、どうかした……』

「オレの父親が魔女の子だってことをだよ! 知ってて黙ってたんだろ!?」

カクランは突然声を上げたルウブに驚いたのか話さなくなった。

美来やその場にいた全員が驚いて黙り込んでいた。常に無表情だった筈だというのに今のルウブを見て誰もその時を思い出せない程だ。

「何かあるなら言えよ」

『ルウブの父さんが生きてるって知った時から知ってたよ。知ってて黙ってた。当たり前だろ?』

「もういい」

『だっ……』

カクランが続きを話す前にルウブは通話を切ってしまった。



カクランは切られた事に驚き腕を下ろしレゲインの方を見た。

「切られちゃった」

「俺になんて反応求めてんの……?」

「ルウブが脱クール」

「それは、物理的に?」

レゲインは子供の様に頭を抱えるカクランを見ない様背を向け自分の携帯でルウブに連絡を取った。

「あの、美来いますよね? 代わってもらえますか?」

頭を抱えていたカクランはレゲインのルウブに対しての言葉遣いを聞き驚いて顔を上げた。

『あ、レゲイン?』

「そーだけど。お前が嘘ついて行ったせいで女子寮で不審者扱いじゃねぇかよ」

『嘘? ルウブに言うなって言われた覚えはあるけど嘘言ったの?』

「言ったよ。じゃあルウブに指示されたんだろーな。美来?」

少しの間何かに気を取られていたのか反応が無かった。

『ご、ごめんもう切るね。また後で』

「あ、おい!」

レゲインが止める前にぶちぎった。

「戻るんならいーけど……」

「なんでレゲイン、ルウブには敬語なんだ?」

「何でって……知らね」

「僕は敬われてないのかな?」

レゲインが考えることもなく頷いたのでカクランは胸を押さえて蹲ってしまった。

「やめろ見苦しい」

「君には言われたくないな!」



ルウブはスカイドラゴンの拠点から足早に出て洞窟までつくと美来の前で胸あたりを押さえしゃがみ膝をついた。

「だ、大丈夫?」

息が荒く苦しそうだ。美来が声をかけると顔を向けたが冷や汗をかき苦しそうな表情を浮かべていた。

美来が近寄り何か助けになる行動は無いかと触れようとしたが、美来の手が触れる前にルウブは体の力が抜け倒れ込んでしまった。

「ルウブ!?」

肩に手を置き軽く揺するが苦しそうに眉を寄せるだけだ。そこで美来は眉を顰めた。

時々話すときにカクランから聞いていたルウブの話しによれば近くに居るだけで若干冷たい空気が伝わるとの事だったが、今は服の上からでも暖かかった。

「ね、熱……かな? な、何とかしないと」

美来は自分よりかなり背の高いルウブを移動させようと奮闘した。

「か、カクランならもう少し簡単にっ!」

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