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隔離

ルウブ「さみぃ……」


カクラン「ルウブの近くにいる人の方が寒いからね」


ルウブ「仕方ねぇだろ。周りが寒いと冷気に拍車がかかるんだからよ。オレも寒いし」


カクラン「僕はそこから更に氷水に入れられたんだけどな……」


ルウブ「寒中水泳だろ」


カクラン「泳げないからって酷い」


ルウブ「今は泳げる。こいつが余計な事言う前に本編に行け」

現場に来たのはヤギではなく、美来達の見たことのない牢から助け出された男だった。

「どうも、リュコスです」

「何で、帝国の奴が検死に? しかも犬」

「んー? 私は狼なんだけど、カラスと同じだと私は考えている。軽い検死だけね、後はヤギがやるって」

元帝国の人に関わられるのが嫌なのか男子生徒は監視するように見ていた。

リュコスは軽く死体を調べると一緒に駆けつけた看護師らしき人達に死体を運ばせた。

「あぁ、先生方が君らも来いって言ってたから来てくれるかな?」

レゲインは腕を組み顔をそらした。

「は? 誰が行くかよ。俺らは死ぬ所見てね……」

「いいじゃん。どうせ暇だったんでしょ?」

「美来、お前な……」

変に勘がよすぎる。

「君は素直でいいな。それに比べて他の人は自分ルールに融通がきかないから困る」

君だけでも来いと、美来はリュコスに腕を引かれた。

バムとレゲインは美来が行くのでついて行く。その言葉が癪に触った生徒もついて行った。


その頃三組と二組の担任が校長室に呼ばれていた。

「と言うわけで、感染のする病原体でない事が判明するまでその場に居合わせた生徒は隔離されるからたのんだぞ。三組の生徒は心配することは無い、四人とも死ぬような歳では無いからな」

「二組の生徒は?」

カクランが聞くと隣にいた教師が鼻で笑った。

「一人は死ぬかな。と言うか、君に心配されたくないんだがね」

カクランは軽くその教師を見るだけで反論はしなかった。

「因みに、カクラン。君はそれまで会う事は出来ないからな? 感染する物なら一瞬で君は灰だからな」

「分かってますよ。ヤギの事は信用してますし美来達が死ぬ事も無いんですから。じゃあ僕はこれで」

カクランが出て行くのを確認した二組の担任は口を開いた。

「アレが魔女を恨みながら学園に入れた馬鹿ですか。何故校長はお許しに?」

「カクランは魔女を恨んではいない。敵の一人の種族が偶然、魔女だったと認識しているだけだ。私もな」

「どうかしています。魔女は敵でしょ?」

「改心の意思などがある者を抹殺するのはバケモノだと思うんだがね。君はバケモノか?」

その言葉を否定して担任は出て行った。



美来達は地下の隔離病棟に何も伝えられずバラバラに入れられた。それぞれが閉じ込められたと気が付いたのは一時間後、それぞれの部屋にヤギから画面越しに連絡が来た時だった。

「これは私の判断では無いんだけど、校長が心配症でね……逆井さん、バム、レゲインちゃんは心配しなくていいよ君らは死なない。二組の君らは五十歳になっても恨まないでね、生活は保証するよ、カメラ通じてね」

ヤギは更に話そうとするので美来、レゲイン、二組の二人は通話を一方的にブチ切った。

美来がやる事がなくなり机の前でメモを開いた時、レゲインから通話が来た。

「繋がった」

「どうかしたの?」

「これ、ビデオ通話だから繋がる時気をつけろよ。バムは?」

バムの事を聞くなら直接バムにかければいいのにと思いながら美来はカメラの位置を確認した。

「バムならヤギの先生の相手してるんじゃない?」

「あ、そうか。バムが切るわけねーもんな」

「ねぇ、レゲイン、何でここにいるんだっけ?」

「おまっ……はぁ、そこからかよ」

レゲインはさっきまで何があったかを美来に話した。画面を見る限りレゲインは別の画面を見て何かを操作しているようだった。

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