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学校にて

レゲイン「霊力の護符って恥ずかしいよな」


カクラン「レゲインの魔法の方が恥ずかしいだろ」


レゲイン「俺のは出すものの名前言ってるだけだってんの。お前の唱えてんじゃん」


カクラン「じゃあ、わざわざ言葉変える必要ないだろ? 日本語で言えよ」


レゲイン「格好がつかねぇだろ! 剣とか盾とか言ってよ。こういう感覚が大事って言われ……たんだよ」


カクラン「顔赤いよ? まぁ、安心しろ。この世界なら中二病には属さないからさ」


レゲイン「……お前のは。まぁいいや。本編よろしく」(この女好き……よくあんな呪文唱えるよな。女好き)


カクラン「優しく接すれば皆んな可愛らしいよ」


レゲイン「いいように使われてるだけだろ。つーか、お前の顔だからだろ。この花畑が」

夏休み最終日、食堂にて。

「んじゃあ、俺らが簡単に出入りできたのは何処ぞのお姫様のおかげってことか?」

「そういう事。ルルの話によればだけど」

「思ったけどよ、バムの言うルルって誰?」

「き、近所のお兄さん」

どうでも良さそうに反応するレゲインを見たバムは付け足す。

「元々お城に勤めてて、優しい人なんだよ。昔、国の実験台にされてたらしくて銀髪」

「聞いてねぇし。それ話す時のお前の目怖いんだけど」

レゲインはジト目でラーメンを食べる。バムの隣で麺を食べ終えた美来が口を拭きながら言った。

「好きな人とか?」

するとバムが顔を赤くしてラーメンに顔を突っ込んだ。

「おい、やめろ。そのわざとらしい行動やめろよ」

「ブクッブクブクブク……」

「スープの中で話すな」

バムが勢いよく顔を上げようとしたので美来が押さえつけた。

「スープ飛ぶからやめて」

バムが力を抜くと美来も手を退けた。



「ずっと僕に黙ってたのか? ルウブより僕が知っておくべき事だろ?」

医療館の病室でカクランがルウブを問い詰めていた。側にいたテンスラ、シュウイ、牢から助け出した狼耳のコールを着けた男はその様子を観察する。

「お前がしらねぇからダメなんだろ?」

「美来の事情を知っておくのは僕の仕事なんだけど? ルウブからじゃなくてもレゲインに言わせればよかっただろ」

ルウブは問い詰めるカクランと目を合わせず顔を背けて答えていた。段々と不穏な空気を漂わせて来たのを見かねたテンスラが間に割って入った。

「カク、ルウブのこと言えないだろ? ブラザーが生きてる事伝えなかったんだからおあいこね」

それを聞いたルウブが立ち上がった。

「は!? 何だよそれ? 親父が生きてるってお前……」

「僕が頼んで偶然知った事だ。テン、勝手に言うなよ。僕の黙ってた理由はルウブとは違うだろ」

そこから二人の口論が激しくなった。テンスラは何食わぬ顔で腕を組むが、

「火に油ってこう言うことを言うんですよね?」

と、シュウイの呆れ気味の声が聞こえた。

テンスラも止められなくなった口論を止めたのは男の手を合わせる音だった。

「君らね、美来が如何の斯うのって言うけど、今回の処置で想像源はしばらく安定してるんだよ。言い争いはやめないか?」

二人は何か言いたげに口を閉じお互いに顔を背けた。

「全く、見た目が若いと中身まで子供なのかね、気分が見た目につられている」

「こいつら昔からこうだから。そう言うのは何歳でも同じだろ?」

「ごもっとも」

それを側にいたルウブとカクランは当然聞いていたわけで睨むようにテンスラ達の方を見ていた。

テンスラは軽い咳払いをすると「またな」と軽く手を振り男の制止を無視して出て行った。

「もういいよ。リーダーが居ないと荒れるだろうから早く帰った方がいいだろ?」

ルウブはカクランを見て舌打ちをすると黙って出て行く。

その様子を見ていた男は微笑ましそうに笑った。

「兄弟っていいものだね。見ていて和むよ」

カクランが男の方を向くと男は膝についていた肘を離し背筋を伸ばす。

「私は死刑を覚悟していたのだがね、何故助けたのかな?」

「……何故? ついで。特に深い意味は無いんだけどな。強いて言うなら、何でブラザードラゴンのリーダーが生きていることを知ってたかって事」

「プレディが数十年前文句を言いながら私の檻の前を歩いて行ったんだ。魔女に追いかけられてたドラゴンに美来を逃がされたってね」

「けど……あの人は」

カクランはそれらしき人と会ったのを思い出し目を逸らした。

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