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騒ぎの理由

テンスラ「泣いたルウブのめんどくささ覚えてるか?」


カクラン「小さい頃なら。中々泣き止まなかったのを」


テンスラ「大好きなカキ氷渡してもダメだったもんな」


カクラン「好きなもので釣る時点で違う気がするんだけど……」


テンスラ「じゃあ、カクは女の子に慰められたら?」


カクラン「それ、僕の作り笑顔だよ。慰めてくれてるのに誠意で応えないと」


テンスラ「結論、ルウブは正直だから泣き止めなかった」


カクラン「僕、正直じゃなかったの!?」


テンスラ「まぁ、そんな所だ。お前は策士過ぎたんだな」


カクラン「僕にとって笑い事じゃない。本編よろしく」

カクラン、テンスラ、シュウイは廊下を小走りでルウブの元へ向かっていた。カクランがふと聞いた。

「そういえば、さっきからこの国騒がしいけど何かあったの?」

テンスラは知らないらしくシュウイに答えを求めた。

「はい。ルウブが乗り込む前に別の数名が見張りを蹴散らして堂々と進入しました。確か銀髪の人間と茶髪の人間かティーアンか分からない方とミルク様でしたね他にも一人居ましたが見る前に私が逃げました」

それを聞いてレゲイン達のことを思い出したテンスラはカクランの方を振り向いた。

「忘れてたけどカクの生徒数人来てたよ。二人には牢にいる人を出すように言ったけど」

「二人? 他にもいるの?」

「あぁ……」



エリスンと合流したナーゲル、シャンはある牢獄の扉を破壊し中にいる人を出した。

「やっぱり想像源の高い人について行くのは楽しいなぁ、人に頼まれて脱獄手伝わせられるとは思わなかったけど」

「私も君らのような人達に助けに来られるなんて思わなかったさ。久し振りに研究者としての血が騒ぐが我慢だ」

エリスンと男が笑い合う中、ナーゲルは理解ができないと言う目で二人を見た。

エリスン、研究者としての血が騒ぐって下手をすれば解剖する気があるって事だぞ?

「さっさと国から出るぞ、美来の方はレゲイン達がなんとかするだろうし」

「でも、俺より弱いのに大丈夫なの?」

「こっちの言葉が信用できないのかな? シャン、弱いって言わない。行くぞ」

シャンはナーゲルに笑顔で叱られ黙り込み歩き出したナーゲルについて行く。



コツコツと言う足音とピキピキと言う凍りつく音が静かな廊下に響く。

ルウブが足をついた場所には薄い氷が張っていた。

周りに水の入った円柱型の水槽が並ぶ広い部屋に入った時、突然堰が切れたように膝をつき勝手に流れてくる涙をマフラーの端で拭う。

オレは今まで何を守って……。

床に溢れた涙は凍り弾ける。

それを見た瞬間に胸あたりに強く押された感覚がし噎せ返る。口を押さえていた手に黒い血がついた。

驚いていると目の前に人が立つ気配をかんじる。

「あらら、一部囓られたからメランの機嫌が悪かったのね」

顔を上げたルウブに目の前に立ったヘルバは手を伸ばし触れようとする。だが睨みつけられ冷気を感じ後ろに飛び退いた。

間に伸ばした木の壁がルウブの氷結を防ぎ光の粉になり消える。

「シュウイがわざわざ助けたのにこれじゃあねぇ、魔女としての才が受け継がれてればもう少しマシな体調でいれたんじゃないかしら?」

「てめぇ、何しにオレの前に……」

「何って貴方が死なないよう計りに来たんじゃないの」

メラン送ればまた取ろうとするから私がわざわざ来たっていうのに。

ヘルバは嘲笑うように見下ろし肩を落とす。

「まぁ。弟とは違って無理なものは無理でしょうし、私は契約を抵抗された風を装うしかないかしら?」

「何言ってやがる……」

ルウブが立ち上がりヘルバに何かを言おうと口を開いた時、別のものに反応したヘルバはその場からルウブの背後に逃げた。

ルウブが驚く中ヘルバのいた場所に黒い煙が上がっていた。その先にヘルメットを押さえてこちらを伺うプレディが立っていた。

「全く、面倒ごとが増えて困る。寝返った魔女から裏切り者とは。しかも、ドラゴン引き込んで魔女を引き込んで、どっかの国の姫様まで……このエリアは終わりだな」

「言っておくけれど、私は入り込んだだけで何もしないわよ?」

「そんなものは関係ない。職務を全うするだけだ」

プレディは何かのスイッチを押しそのリモコンを落とすと踏みつけ壊した。

すると周りの水槽の蓋が開き水が流れ出した。その中からは水と共に人らしきモノが這い出す。

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