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保護者?

テンスラ「俺らって華がねぇよな……」


カクラン「何? 女男男って感じの幼馴染の三角関係でも期待してたの?」


テンスラ「俺が期待したら駄目だろ」


カクラン「僕かルウブがシスコンって設定になるな。僕は男でいたいけど」


テンスラ「けどよ、お姉ちゃんっこより、妹好きの方が映えるよな」


カクラン「いやいや、主人公が男ならともかく女が主人公だと平凡な顔のラノベの男は駄目だろ」


テンスラ「平凡じゃないお前が言うと悪口に聞こえるぞ」


カクラン「……本編よろしくね!!」


テンスラ「それに比べてレゲインの奴は華に囲まれてるよな」


カクラン「テンスラは僕と違ってそういう漫画読むから……主に18禁の」


テンスラ「あ!?」

美来は荒らされた研究室の中で目を覚ました。立ち上がるが麻酔のせいか頭がクラクラした。

「ここ、何でこんなに……わっ!?」

何かに躓き転んだ。足元を見ると血を流し死んでいる研究員と目があった。美来はそれを見て背中に何かが当たるまで後退った。そこでようやく自分が入院着の様な服一枚しか来ていないことに気がつく。さっきまで着ていた服を探すと美来の寝かされていた台の横に下着から全てが置かれているのを見つけた。周りに生きている人が居ないことを確認して服を着替える。

知ってる。私、此処で何があったか……見てたんじゃない、夢で見せられたんだ。

「バムとレゲイン……夢の通りなら居るよね」

美来は廊下の様子を伺い部屋から出る。消毒の匂いが漂う白い壁と床の長い廊下を走る。

その香りを嗅ぎ走っているうちに何故か涙が流れ始めた。

あれ? 何で……。

どこから来るのか分からない虚しさと寂しさで胸が苦しくなる。立ち止まり涙を拭っていると向かいから人の足音が響いてきた。美来は慌てて側の部屋に駆け込み廊下の様子を覗き見る。目の前を魔女らしき人物が歩いて行きその後を数人の兵士が走っていくのが見えた。通り過ぎた後、反対の方向から二人の足音が響いてきた。美来は息を殺し外を伺う。

一人が突然美来の覗いていた扉を足場にしたので美来は後ろに弾き飛ばされた。

「あぐぅっ!?」

鼻を扉にぶつけ美来は鼻を押さえ痛みに耐える。

外からは銃が乱射される音がした。


「シャン、お前避けるだけとかやめろよ」

銃弾は全てレゲインの手前で止まり床に落ちた。一人の兵がシャンを狙い撃ちすると、シャンは壁を蹴り兵の方へと飛んだ。銃を構えなおした刹那、犬の姿へと変わったシャンに腕をさらわれてしまった。

「ぐぁあ!?」

うずくまる前に人の姿で着地したシャンの武器に殴られ並んでいた二人と腕を取られた兵が壁に潰された。

「避けるだけじゃないでしょ?」

「あぁ、そうだな」

レゲインが兵の方を向くと兵士達が持っていた銃が全て宙に持ち上げられ丸められた。丸められる時、暴発した銃は爆発を起こし数名の兵士に痛手を負わせる。

だが直ぐにレゲインは動きを止める。シャンの頭に銃が突きつけられたからだ。

「う、動くなぁ!! 撃ち殺すぞ!」

「動かねぇけど向こう見た方が」

「何を言っ……」

その兵はその先を言うことなく首が跳ねられ崩れ落ちた。その兵の前には爪を両手に持ったナーゲルが立って睨み付けていた。

「悪いけどこっちは保護者同然だから許さないからな?」

「ナーゲル!」

シャンは嬉しそうにナーゲルに抱きつく。ナーゲルは頭を手で押し、シャンを自分から離しながら残党を睨みつけた。

「ま、魔女が相手ならこうは行かねーぞ!!」

捨て台詞を吐いて残党は逃げ出した。

「ナーゲル、エリスンはどうした?」

「あいつは別行動。途中で鉢合わせたある人に頼まれて。こっちはシャンが勝手に君について行ったからな」

「俺のせいかよ……ん? いや、俺とバムだろ!?」

「全然。バムいないから。じゃ、こっちはエリスンと合流する予定があるから」

ナーゲルはシャンを連れて何処かへ向かった。

何だよ、バムもみんな勝手じゃねーかよ。

美来を捜しに行こうと方向を変えると前から人影が見えた。

道化師らしき姿を確認し殺気を感じた時には既にレゲインは宙を飛ばされていた。

「くっ……」

廊下を飛ばされる中、一瞬で背後に回ってきた人物を確認する。顔はマスクで隠され笑っている口元だけが確認できた。

蹴り飛ばされる寸前に側にあった鉄でガードした為、鉄の塊が一緒に宙を舞っている。

塊を足元はやり足場にして蹴り、床に着地した。

「魔女の子とはいえーもろいですねー、一方的な暴力も嫌いじゃーないですよー」

すぐ後ろから声がしレゲインは振り向きながら飛び退いた。

白黒のマスクを被り頭に変わった形のピエロの帽子をかぶっている。レゲインから見て右側が口で左側の二つの短い突起が耳のようだった。

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