協力
レゲイン「そういやあさ、お前の大食いキャラって何か板についてねぇよな」
カクラン「別に大食いキャラっていえば僕って認識されたい訳じゃ無いからね」
レゲイン「お前の食事シーンって少ねぇからな……俺は暴食してる所見た事ねぇし」
カクラン「まぁ、暴食するのお昼だけだからさ。昼食以外で食べ過ぎると吐くよ」
レゲイン「何で昼食は平気なんだよ……」
カクラン「体質の問題だろ? 多分」
レゲイン「認識されない大食いキャラって無くていいじゃん。本編よろ」
カクラン「その方が現実感あるじゃん……」
ルウブは残党を追ってケイヴ帝国まで進入していた。幸運にも国内は既に別の侵入者により混乱していた。暗い廊下で魔女と鉢合わせになった。
「お前……あの時の魔女か」
「あ、あの時のドラゴン!? ま、まさか、もう一人の水の魔女を殺ったのは」
一歩近づくとシュウイは後ずさる。
「何のことか知らねぇけど、逃した魔女をもう一度逃したくねぇな」
シュウイはルウブに攻撃をする事が出来なかった。自分がわざわざ助けた相手を殺すほどの度胸がなかったのだ。その為ルウブの殺気に怯え後退り足をもつれさせ尻餅をついてしまった。
殺される、そう思った時槍を振り上げるルウブとシュウイの間に水色の魔法陣が展開された。水色の光が集まり人の形を成していく。
ルウブは慌てて後ろに飛び退いた。
オレ? ……いや、違うアレは。
しっかりと形を成し光の粒子が離れてゆき姿が見えるとルウブは目を見開いた。そこに立っているのがカクランだったからだ。
カクランは光の粒子がまだ微量纏わり付いている手を見て回りを見渡した。
「あはは……ガチでこんな相手と当たるなんて思わなかったや……シュウイ、君も僕も運悪いね」
カクランが困り笑いを浮かべ、シュウイに話しかけるとルウブが床を踏みつけた。その瞬間カクランとシュウイ、ルウブの周りは氷に覆われる。
カクランの結界に沿って出来た氷のドームにシュウイが入っているのを見るとルウブはカクランを睨みつける。
「カクランっ!! てめぇ、何考えてやがる!」
カクランは結界に入れるために抱えたシュウイをその場に降ろし、氷を割って出て来た。
「何って可愛い女の子に助けを求められたんだからこれを助けない通りは無いだろ?」
女だと? そいつの何処が……そいつは魔女だ。
ルウブは結界の中で何かを叫んでいるシュウイを見る。カクランは音が外に漏れないようにしたのだろう。
「僕、ルウブがそこまで怒ってるの初めて見たんだけどさ。少し落ち着いて話し聞いてくれないかな?」
「何だと」
バムとレゲインはエリスンの力を借りて移動塔を経由し、シシア帝国を通りケイヴ帝国の国内に進入していた。
「ひとつ聞いていいかい? 何で狐の先生じゃなく私なんだい?」
「先生が消えたからだよ、じゃなかったらエリスンになんて頼まないよ?」
レゲインはバムの言葉を聞き気まずそうにした。わざわざ言わないようにしていた事を易々とバムがバラしてしまったのだ。
「んで、何でナーゲルとシャンまで来てんだよ」
「こっちは来たく無いのに君らがシャンに見られるからだ。もっとバレないようにしてほしかったな」
ここで普通ならレゲインと言い合いになるところだが、エリスンが口を挟んだ。
「何だって? 私の能力が悪かったとでも言いたいのか!?」
「そういう事だと思うけど?」
「エートスディュミナスの能力だぞ!?」
「たいした事なかったんじゃない?」
レゲインとバムは口論を始める二人を呆れた目で見て先に歩いて行った。シャンも二人の後をついて行く。
「ねぇねぇ、何しに来たの?」
「美来を……」
シャンの質問にレゲインはその先の答えに迷い言うことが出来なかった。
「美来ちゃん助けにだよ」
「オッケー了解って、俺って何すればいい?」
「襲いかかる敵を倒せばいいんじゃないかな? ねぇ、ゲレイン」
そこでレゲインは足を止めた。バムとシャンはどうしたのかとレゲインの方を見て立ち止まった。
「ゲレイン?」
「何でもない」
二人の元に駆け寄って歩き出す。
「バム、キツネの奴が魔女と契約するとしたら理由は何だと思う?」
「え? 先生は分かんないけど、私は美来ちゃん助けるならするよ? 何で?」
「いや、別に……」
しばらく黙り込んだ後、バムが聞いた。
「先生が魔女と契約でもしたの? それともゲレインが契約を……」
「違えよ。契約印も作ってねぇのに」




