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サラブレッド

バム「えと、テスラコイルは先生とどう出会ったの?」


テンスラ「俺、コイルじゃねぇぞ? 出会い? ……恥だ。あの勘違いは今でも恥ずかしくて仕方がない」


バム「分かるように言ってよ」


テンスラ「言いたくないと言ってるんですけどね!? カクの方が年上なんだけどな、昔から身体年齢は俺の方が上なんだ」


バム「ゲレインと私達みたいな?」


テンスラ「そうそう。っても俺らは十何年ぐらい違うけどな、幼馴染になれるのがすげぇよ」


バム「自慢?」


テンスラ「お前、話しにくいわ。本編頼むぞ」

美来が正面玄関に差し掛かると外からモメる声が聞こえてきた。主に男二人と男の子と女の声だ。

その様子を垣間見ると見覚えのある二人とディールスともう一人女の子がもめている。

「リア学園、出てけ」

「リュネル、出てけだとさ。俺らだってこんな一般人の集まりになんて入りたくないのにな」

リュネルは澄ました顔で二人を睨みつけている。女の子が口を挟む。

「君たちがあたしらより強いなんて幻想なのに〜? 見くびらないでほしいね」

今の声に美来は首をかしげる。長いフワッとした金髪にスカート、ブーツを履いていて後ろから見た感じ女の子だ。だが、声は男の子ぽいのだ。

「戦うなら相手になるよ? ねぇ、ディールス」

「……ナーゲルから問題起こすなって」

「リア学園来てるんだから別じゃないの!」

するとリュネルが前に出る。

「ええ、いいわよ? 相手になってあげる。けれど貴方達は三人のようだけれど?」

「はぁ〜? 何言ってるの?」

ディールスは突っかかろうとする女の子の腕を掴み止め美来の方を見た。女の子も美来の方を向く。その子の目はおっとりした感じで可愛らしいが何処か気の弱い男の子のような感じが漂っており、片耳に馬の尻尾のようなイヤリングを付けている。

「なぁに? あの子?」

「美来。キャロット知らない? 七班の。出て来て」

美来は自分に出てこいと言われている事に気が付き出てくる。キャロットはそれを見て少しキョトンとした。

「あら、誰かと思えば足を引っ張っている人間じゃないの。突き飛ばされたくせにまだ私の前に来るの?」

「君ね、これだからチャラチャラした子って嫌われるのよ!」

「何? か弱い女子気取って、男からいくら巻き上げたのかしら? それとも気に入らない女子から恨まれる事した?」

するとキャロットはさっきまで胸元で握っていた手を下ろした。

「は? 誰が男なんかと寝るかよ。最低の侮辱だな殺されてぇか? オレはお前が気にくわねぇつってんだ」

そのまま殴り掛ろうとしたキャロットをディールスが慌てて脇を抱え止める。

「離せよ! こいつぶっ殺してやる!」

「釈放。また戻る事になる。やめろ」

リュネルはキャロットを無視して美来の前に来た。

「丁度いいわ、あなた、蝙蝠の子知らない? 実はある人の依頼で連れて来るよう言われたのよね……」

美来は知らないと頭をブンブン振った。ここに来るまでにバムとレゲインの事を考えていたせいでレゲインがどこに行ったか覚えていた。

嘘をついているのだとわかったリュネルが美来に手を伸ばした時、石がリュネルの手に直撃した。驚き飛んで来た方を見るとキャロットがディールスに抱えられたまま石を蹴り飛ばした足を下ろすところだった。

「いいか、オレらはお前らと同じように人間とか毛嫌いするけど、お前らがこっちの学校の生徒に手を出したら人間だろーが恨まれるのはティーアンのお前らだからな!」

歯を食いしばり睨みつけるキャロットを見たリュネルは手をさすりながら男の隣を通り過ぎる。

「いくわよ、あなたね助けなさいよ!」

「お前なぁ、俺が前に手を出したらやめろって言ったくせに」

二人が去っていくとキャロットは降ろされると表情が戻る。

「初めまして美来さん。あたしのこと知ってるかしら? キャロット・サラブレッドよ、よろしくね」

握手を求められ美来は手を差し出す。両手で包むように握手をされるが手の感触に首をかしげると直ぐに手を離され頭を撫でられる。

「美来さん、可愛らしいねぇ〜髪型が特に、んふふ。無邪気な感じがあっていいよ」

突然脇腹あたりに手を当てられ美来は驚いて固まる。

「サラブレッド、俺いる。セクハラやめろ」

「酷いよ、あたしがそんなことする様に見えちゃう? キャロットって呼んで」

ディールスは去り際にキャロットに抱きしめられそうになっている美来の方を向く。

「美来。そいつ、オカマ。でも恋愛対象女だから危ない」

それを聞いた美来は慌てて離れて腕を抱えてキャロットを見る。

「もうっ! ディールスのいじわる! 女の子にちゃんと見えるよね?」

「見えるけど……」

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