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怖い理由

「んじゃあ、オレはカクランの方に行くからまたな」

「テンスラ、あの、カクランとその話ってどういう関係があるんですか? ここの先生達って関係が悪いんですか?」

突然の美来の質問にテンスラは黙ったまま三人を見ている。

「あの……」

「カクはその事件の時この学校に居たから本人にでも聞いてみりゃあいい。先生達の関係ってここの教師じゃねぇオレに聞くことじゃないだろ」

テンスラは質問には答えの出し方だけ答えまともに答えてはくれなかった。

つまり、どっちも自分の答えるような質問ではないのでカクランなどに聞くべきだということだ。



「じゃあえっと出席確認するので静かにしていてくださいねぇ」

教壇に立っているのは牛のアウラー、カクランはまだ足が治っていないので来られないらしい。

「それにしてもよ、この教室の今の空気気分悪りぃから出てっちゃダメかな?」

レゲインは小声でそう隣にいる美来に聞いてきた。

「だ、ダメに決まってるじゃん」

先生が悪いわけではない、ほとんどの男子の視線が悪いのだ。

「ゲレインは何も思わないの? ふくよかな先生見て」

「気持ち悪い、周りのやつが」

いつもはカクランを気持ち悪いと言っているレゲインが今度は周りの生徒を気持ち悪いと言っている、下手をすると睨まれる。

「えっと、今日実技授業やるはずだけどカクランも無理だし私は教えるな!って言われてるから別の先生来るから、第一訓練所に集まってね」

第一訓練所は、第四訓練所の中央にあるドーム内にあった。第四訓練所は街や森、山を再現されている実戦用の訓練所でとても広い。

「この学校って色々と金かかってそうだよね」

「そうなの?」

記憶力の無い私にはどんな建物があったか一度行ったぐらいじゃわからない。

「あら、あなたの家はとても狭いのかしら? 私の家は一般的なものじゃ無いからよく分からないわ」

ソテがいつものように美来とバムとレゲインに皮肉を言う。

突っかかってこないでほしい。

「へぇ〜おめぇ世間知らずのお嬢様なんだな通りで態度が大きくて教頭に陰口叩かれるわけだ」

どうやらレゲインの言葉はソテの癪にさわるらしい悔しそうにこちらを睨んで先にドームまで走って行ってしまった。

「ゲレインって結構言うよね、無口そうなのに」

「イラついただけだ、それにあいつはまだ序の口だろ? 一番やばいのは向こうの突っかかってこねぇ奴らだよ」

レゲインがそう言うので周りを見ると余裕そうな顔をした人数名と目が合い、睨まれた。他の楽しそうにしている人は目があうと笑いかけてきた。

このクラス……怖い。

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