理由で縛るの疲れた
「あれ? 美来、バムは?」
カクランが聞くと、答えたのは未来ではなくソテだった。
「美来さんが何か言ったから出ていったんじゃないんですか? 人間がティーアンより口が達者ですし」
「へー、人間の方が優れてるから劣等感で逃げ出したとでも言いてえのか?」
レゲインは今度こそまともに美来の味方をしようとしているのか馬鹿にしたようにソテを見ている。
って、レゲイン!? 机の上で足組んでポケットに手を入れて不良のそれだよ!?
「ソテは美来の悪口で逃げ出すんだとさ、バムがそこまで弱いと思うか?」
美来は首を横に振る。
「でも、私何か言ったのかも……」
「先生、人間の頭って忘れっぽいんですか?」
ソテが馬鹿にしたようにカクランに聞いたので皆がカクランの方を見る。 カクランは俯いて暗い表情をしていた、苦しそうに。
全員がその様子に驚いて固まってしまった。
「先生? どうしたの?」
「えっ?……あぁ、ごめん」
「シャンシャス、よく話しかけれたよね」
犬の男の子、シャンシャスの一言でカクランは我にかえる。
美来はふと疑問に思った。
「レゲイン……そういえばあのナマケモノの子って誰?」
「あ? 今更だな……ナーゲル・ナジェ、常に居眠りしてる奴だよ」
「何で知ってるの?」
「目立ってるだろ!」
カクランはいつもの雰囲気に戻る。
「ば、バムのことは後で聞いておくからいいや、じゃあ授業に移ろうか」




