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予定の吹き込み

退屈で美来は欠伸をする。

シャンと犬鷲兄から解放された三人は部屋でぐったりとしていた。

「何の罰だよ……」

「ディネ、あれは本当ナイスだったよ。シャンデリアと犬鷲がここに来たら私達終わりだって」

「ぼくの家だからね、入れたくない人は入れない」

あの二人は誰からにも子供で猛獣扱いだ。犬鷲はシャンよりも長く生きている筈だが思考はぶっ壊れている。

「ねぇ、シャンデリアは家にある豪華なものでしょ?」

美来の問いにレゲインはソファーにダラっともたれ目だけを美来に向けて答える。

「何言ってんだ、バムの言い間違いだよ。俺の名前間違えてんのと同じだ、シャンの事言ってんだよ」

「あ、そっか」

美来は一人用の椅子に腰掛ける。

「シャンデリアって私見てみたいな」

「へ? 美来ちゃん図書館の天井見たことないの? あそこにお城みたいなシャンデリアあったよ」

前のめりになって美来に行ったバムを仰ぐように手を出してレゲインが止める。

「美来が覚えてるわけねぇだろ。実際、見上げてたけどな」

「えっ! 私、そのときなんか言ってた?」

「ああ、喜んでた。何であんな物であそこまではしゃげるんだか」

バムはさらに身を乗り出しレゲインを見る。

「女の子のロマンを壊しちゃいけないよ」

「へ〜、女の子のロマンってなんだ?」

レゲインは頭を起こし珍しくからかうようにバムを見た。

「ほ、ほら、白馬に乗った王子様が迎えに来るとか……プフッ」

バムは金髪というところからレゲインが白い服を着ている所を想像しその無愛想な王子の見た目に思わず笑った。

「あ? 何で笑ってんだ? そんな幼稚なロマン持ってねぇだろ」

レゲインは足に腕をかけ前のめりにになり同意を求めるように美来を見た。美来は何のことと言うように首を傾げた。

「私ただ、シャンデリア見るの初めてなだけだよ?」

「さすがに幼稚だと思う。それで、バムだったっけ? この無愛想なレゲインがそんな格好してるところ想像して物好きだね」

ディネは呆れたようにバムを見る。図星を突かれたバムは軽く逆ギレする。

「そ、そんなの想像してないよ!」

「バムも幼稚な乙女だね。ぼくは分からないけど」

「してないって!!」

訳の分からないレゲインは顔をしかめる。

「俺に何の格好させたんだ? って、この流れってよ……はぁ!?」

「ゲレインが金髪だからいけないの!」

「俺のせいかよ! つーか、お前の勝手な想像だろーが」

誰がんな格好するかよ。

バムはディネを軽く睨んで息を吐く。

「ぼくを睨まないでよ、読みやすい反応するからいけないんだ」

「無理でしょ! 実際に着せてみなよ」

「何でだよ、誰が着るか」

ゲームをやりながらふと美来に視線を向けたディネに美来は親指を立てて何かを褒める。

「へ?」

ディネは首を傾げた。そんなのを御構い無しに手を下ろしニコニコしている。

ディネは白い服意外と似合うなぁ。まるで女性が男役やってるみたい。

レゲインはやり取りに飽きてため息をつき話題を出す。

「んな事より、美来に行事の予定吹き込まなくていいのかよ」

「吹き込むって人聞き悪いよ。それに、美来ちゃんは急に来た予定でも平気だよ」

「買いかぶりすぎ、ぼくは教えた方がいいと思う」

「ディネ意外とまともな言い回しするね」

ニコニコして顔を見るバムをディネは口を噤んで見た。

「行事って何? 何かあるの?」

午前の事を忘れて興味津々に聞く美来を見てバムとレゲインは呆れる。


「ボール鬼……私、確か投げるの苦手だよ?」

「だろーな、まともにボール投げてそうじゃねぇし」

「ん〜!」

美来はレゲインの反応に頬を膨らませた。

「な、なんだよ」

「別に」

レゲインは少し気まずそうに背もたれに持たれる。美来をイラつかせた事に少し動揺しているようだった。

「ディネも参加するの? 美来ちゃん居るからするよね〜」

「君さ、何か勘違いしてない? ぼくは別に気があって美来を連れて行ったわけじゃない」

「参加するか聞いたんだからそれ答えてくれればいいのに」

バムは半ギレでディネの片方の頬を引っ張った。

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