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死んでも世界は変わらない

周りがいくら悲しもうとも

70億分のひとつの灯が自然に消えたところで

世界は何も変わらない


「だから死んでもいいよね」


そうやって自分の殻に閉じこもっていると

いつしか周りには誰もいなくなり

空虚感と冷たい感情が押し寄せた

だんだんと感情が無くなり、心が蝕まれて

周りが見えなくなると突然



“繋がっていたい”


心の奥から言葉が出た


独りで居るのが寂しい

不安で震えが止まらない

言葉とか手紙とかそんな曖昧なものじゃなくて

触れ合いたい 暖かさが欲しい

そうじゃないと怖い 不安 寒い 壊れていく


ため込んでいた感情が溢れだしてきた



人は独りでは生きていけない

人は人と触れ合うことでしか

生きていけない生き物だ

でも一人の人が触れ合うことのできる数は

人生そう多くはない


世界は広いけれど

自分の世界はちっぽけなものだからだ


自分の世界は数えられる程度の灯しかない


だからひとつひとつの灯は自分にとって大切な灯だ

だから人は人が死ぬと悲しむ

かけがえのない灯がはっきりと消えるからだ


だから死んじゃいけない


自分にとって大切な灯は

相手にとっても大切な灯だから


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