表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

プロローグ

予約投稿していますので、文字数は見ているものと異なります


 剣と魔法の世界ファーランド。人族と悪魔族が覇を競い合っていた世界。

 人類は強大な悪魔族に対抗するため、三つの剣技を編み出した。

 一つは雷光剣らいこうけん、剣に雷を纏う剣技。

 一つは風光剣ふうこうけん、真空の刃を操る剣技。

 最後に光王剣こうおうけん、闇を打ち払う光を持つ王者の剣。


 三つの剣技を操る三人の剣士が悪魔族の王を打ち倒し、邪悪な者共を暗黒の大地へと追い返した。

 それから二百余年、共通の敵が居なくなった人類は互いに争いを続けていた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「ショーコちゃん、大丈夫か?」


 十歳を少し超えたくらいの少年が、輝く剣を片手に油断なく周囲を見渡しながら誰かに尋ねた。

 だが少年の周りに、ショーコちゃん、と呼べるような人影は見当たらない。

 ただし、少年の周囲には累々たる屍が転がっていた。もしこの屍のいずれかが、ショーコちゃん、と言う名であれば納得できるだろうが。


「ああ、任せておけって。大切なショーコちゃんには指一本触れさせないからさ」


 少年ははにかみながら頬を掻く。

 しかし重ねて言うが、ショーコちゃん、と呼べる人影は見当たらない。

 だが少年には見えているように、後ろへと手を差し出した。


「んじゃあ、あとは敵の親玉をやっつけて囚われた姫様を助け出せば、卒業だな。え? 大丈夫だって、俺はショーコちゃん一筋だよ。それにいくら姫様と呼ばれるような人でも、ショーコちゃんには勝てないさ」


 少年は、あたかも誰かの手を握ったかのように優しく手を握る。

 そして少年は、前にある大きな城へと走り出した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ