窮屈な世界で何を思うのか。
僕が手を伸ばして届く距離なんて、たかが数十cm。
僕が声を張り上げたところで、それが聞けるのは数十m。
僕が何かをしたところで、思ったほどの影響力なんてない。
僕は所詮、ちっぽけな人間。 そう実感せざるを得ない。
孤独だと感じたとする。
そう思ったとき、僕には声をかけてくれる人がいる。
身近な存在。
決して友達が多くない僕にとっては、本当にありがたい。
だけど、少し考えてみると、
世界の人口に比べて、僕に声をかけてくれる人は少ない。
ここでもやっぱり、僕は孤独なんだと気づかされる。
だけど、かといって、全員に話しかけられても困るわけだが。
僕はつぶやきを投稿してみる。
「おはよう」「学校なう」「昼飯わず」
そんなつぶやきを何となくだけど、してみた。
それには意味なんてない。 ほんと、些細なつぶやき。
だけど、それにはちゃんと返信が返ってくる。
「おはよう」とつぶやけば、「おはよ」と。
「学校なう」とつぶやけば、「頑張れ」と。
「昼飯わず」とつぶやけば、「何食ったの?」と。
そうなってくると、案外『一人じゃない』っと思ったりもする。
だけど、残念ながら、それは気のせい。
だって、僕は相手の顔を知らない。 実名も、もしかしたら、性別も。
僕は相手のことの1%もわかっていない場合がある。
もしかしたら、相手の言っていることはすべて嘘だと思うと……。
そんなことを言い出したらきりがないことくらい、
こんなにもバカでどうしようもないアホにもわかる。
だけど、僕はそう思わずにはいられない。
だって、いつ裏切られるかもわからないこんな世の中。
信用できる人,できない人以前に、
そもそも関係を持つことのできる人が、この世の全員じゃないから。
だから、僕は周りの人を大切にしたい。
相手がどう思っているかはわからないけれど、
僕にとっては、例えそれがどんな相手であれ、
関係を持つことのできる数少ない人間のうちの一人……
大切な大切な、僕の関係者だから。
窮屈な世界。 そんな狭い狭い世界で生きているけれど、
僕は精一杯のことをしたい。 沢山泣いて、笑っていたい。
それをするためには、一人じゃダメで、誰かが必要だから、
僕はそのために、相手がどんな人間であれ利用する。
僕は無駄に死にたくない。
生きるからには、意味があったと笑って死にたい。