九章 再編、統制討伐隊
同年、四月十日。
僕たちは再び中央剣士団代理団長、華千﨑 華に呼ばれて華千﨑御所に集まった。
しかし、今回少しメンバーが違う。
新しく呼ばれたのは北方剣士団の副総長を務めるソラ、南方剣士団の副総長を務めるキャリッシュだ。
何かあったのだろうか。
「お疲れ、お久」
カスミは部屋に入りながらそう言った。
「カスミ叔母さん、久しぶり。前に飯行った時ぶりだね」
青眼、黒髪ツインテール、白いカッターシャツを着て黒い長ズボンを穿いた女性、キャリッシュ・ローゼ・カーリンはカスミを見て笑みながらそう言った。
「そうだね、また一緒にご飯行こうね」
カスミはキャリッシュを見て笑みながらそう言った。
「あ、あの!初めまして!」
ソラはヒルデガルトを見て緊張しながらそう言った。
「初めまして。そこまで緊張しなくてもいいよ」
ヒルデガルトはソラを見て笑みながらそう言った。
「はい、お茶」
桜眼、桜色髪ロングヘア、深い青色が基調のミニドレスで身を包んだ女性、ビー・アスト・モアはお茶が入った湯飲みを起きながらそう言った。
「モアさん!」
ソラはビーを見て安堵しながらそう言った。
「お待たせしました」
華は部屋に入りながらそう言った。
「四月七日に中央剣士団長から統制討伐隊の再編成指示が出ました。天道の勇者を烏輪の勇者に、曙陽の勇者を金輪の勇者に変更するとのことです」
華はそう言いながらスクリーンを起動させた。
「どうして再編成の指示が出たんだい?」
ヒルデガルトは華を見てそう言った。
「暗黒神が出現した可能性があるからです」
華はヒルデガルトを見てそう言った。
「暗黒神ッ・・・!!」
カスミは驚きながらそう言った。
「その暗黒神!その暗黒神の名前は!?」
冷や汗をかいたキャリッシュは華を見てそう言った。
「モニーク」
「・・・」
ヒルデガルトは怒筋を浮かべて拳を握り込んだ。
「剣神とも呼ばれています」
華はヒルデガルトたちを見てそう言った。
剣神モニーク・・・僕の故郷グイーザスを崩壊させたあの悪魔・・・
あいつがこの白神俗世に・・・
次回
十章 ソラとヒルデガルトの楽しい昼食




