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五章 違和感・・・

同年、四月七日。

世界教皇が北燦雪大都ハーチマークス区にあるスレハム教会に来た。

スレハム教会は片田舎にある小さな教会で普段は神も人も居ない場所だ。

しかし、今日は世界教皇を見るために多くの人が集まってる。

収容人数を越えて多くの信者が集まったようで聖職者も忙しそうだ。

「ふぁ~・・・」

ソラは書見台を見て幸せそうにため息をついた。

「ふぁ~・・・」

華片眼、金髪ポニーテール、黄色の着物を着て黒い長ズボンを穿いた女性、アイリア・カルティナーレ・シュペーはあくびをした。

「・・・」

聖書を持った世界教皇が出てきた。

私の弟子であるソラは世界教皇を見てを見て目を輝かせている。

何をする時よりも楽しそうだし嬉しそうだ。

「万象教徒の皆様、おはようございます」

華は信徒たちを見てそう言った。

「今日は少しケバいな・・・」

私が世界教皇を見ている横でソラは今に尊死しそうだ。

話が終わると、私はソラは引っ張られて殿下と話すため長蛇の列に並んだ。

まぁ、私も気になることがあるから丁度いい。


三時間後、やっとソラたちの番が来た。

私たちは資材の使用許可を求める書類に署名して部屋に入った。

疲れてヘロヘロの私の横でソラは目をキラキラ輝かせて飛び跳ねている。

これも若さかねぇ・・・

「どうぞ」

聖職者1はドアを開けてそう言った。

「今回は二人揃って来たのね」

華は部屋に入ってくるアイリアとソラを見てそう言った。

「東輝水でヒルデガルトに会った?」

アイリアは華を見て笑みながらそう言った。

「はい」

「そっか」

「というか、今日は化粧が濃いね」

アイリアは華の目元を見てそう言った。

「今日は萩原(はぎわら)の命日なので彼女の化粧を真似ているんです」

「そっか。あとで墓に寄らせてもらうよ」

「是非」

華はアイリアを見て笑みながらそう言った。

(何だろう・・・なんか雨みたいな匂いがする・・・アロマキャンドルしかないよね・・・)

ソラは周りを見た。

今日はなにか違和感がある。

外見じゃない、部屋の装飾?

誰かと入れ替わっているわけでもなさそうだ。

しかし、この違和感はなんだ?気のせいだろうか。

この後はソラばかり話して私は世界教皇と話せなかった。

違和感の正体は最後まで分からなかった。


次回

六章 違和感の正体

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