二十三章 衝撃
「ウオォォォォ!!!!」
統制が叫んだ瞬間、何かが割れるような音がして統制の目や口、傷から奇妙な光が溢れ出した。
統制は液状闇に変化して闇が夜空のように輝いた。
夜空のように鈍く輝く闇は凍りつくように神気結晶に包まれていく。
「で、で、デカァ!!」
最上大業物金輪爆を握ったキャリッシュは神気結晶を見て驚きながらそう言った。
その時、神ノ雫の一部が剥がれ落ちて鎧兜の形になった。
「ムフハハハハハハハハ!!!!」
神ノ雫は不気味な笑い声を発する。
「これが神ノ雫・・・」
起き上がったカスミは神ノ雫を見てそう言うと最上大業物落陽淵崩を握り込んだ。
その瞬間、途轍もない耳鳴りに襲われた。
私たちが思考に移す間もなく神ノ雫が粉々に砕け散り、臓器という臓器、肉という肉、骨という骨を破壊し尽くすような凄まじい衝撃波が私たちを襲った。
臭う・・・また臭い始めた。
雨と土と青臭さが混じった死の臭いだ。
「大陸東部の神気が急変。リュピター消失、アティア出現」
G-vanzenaは情報を空間に投影しながらそう言った。
「こ・・・の・・・力ッ!!」
ヒルデガルトは大量の液状神気を吐きながらそう言った。
「流石だ、剣王の娘。やはり、この俗世に留まっておいて正解だった」
片方の刃が酷く欠けた両刃剣、黄金騎士剣を握った赤眼、薄紅色髪ロングヘア。亡国の騎士服を着て黄金の鎧をつけた女性は華と鍔迫り合いをしながらそう言った。
「モニークッ!!!!」
ヒルデガルトは巨大なクレーターの中心に立つ赤眼、薄紅色髪ロングヘア。亡国の騎士服を着て黄金の鎧をつけた女性、モニーク・セントリウス・ソードを見て怒鳴った。
「来るな!!そこでジッとしていろ!!」
聖剣サンフラワーを握って鍔迫り合いをする華はモニークを見ながら大声でそう言った。
「ッ・・・!」
最上大業物旭日烈光を握ったヒルデガルトは華の声を聴いて動きを止めた。
死の臭いがヒルデガルトの周りを動き回っている。
やはり、奴の目的は天理照赫の眷属でありながら旭日の勇者であるヒルデガルトだ。
私の神気でかく乱出来ていたとしてもヒルデガルトが動けば一発で探知される。
「聡明だな。一天律の加護を破壊することなど容易だ」
黄金騎士剣を握ったモニークは笑みながらそう言うと華を押し離して突きを放った。
「・・・」
聖剣サンフラワーを握った華は黄金騎士剣を避けて踏みつける。
私はモニークの剣を踏みつけると同時に聖剣サンフラワーを同時に振った。
しかし、剣神モニークは一振りを確かに避けた。
その瞬間、体に衝撃が走って体が浮いた。
「・・・」
吹き飛んだ華は着地して滑りながら止まった。
「・・・」
モニークを見る華は聖剣サンフラワーを軽く一振りした。
「基本の型は精密、才能も十分・・・」
モニークはそう言いながら黄金騎士剣を強く握り込んだ。
神気が渦巻いている。間違いなく剣技が来る。
剣神モニークは黄金騎士剣を構えて黄金騎士剣を振る。
凄まじい圧力、視界が黄金色に染まる。
でも、これくらいなら四華の力を使わなくても防げる。
「反撃・一閃剣舞」
華がそう言って聖剣サンフラワーを一振りすると凄まじい数の斬撃がモニークを襲った。
「流石は剣王の娘だ。華原の奥儀を平然と放つ」
モニークはそう言いながら全ての斬撃を回避して剣技を放った。
「剣技、焔返し」
華はそう言うと炎を纏った聖剣サンフラワーを振る。
剣神モニークが放った剣技の大部分は相殺できた。
しかし、神気は消せない。
周囲に滞留して神気濃度が上昇していく。
次回
二十四章 東月に集いし勇者たち・・・
モニーク・セントリウス・ソード
黒式の魔女メイジーが黒式錬金術を使って創造した暗黒神。
森羅の地を護る守護神として森羅の地の守護している。
身長 百七十三センチ
体重 六十三キロ
髪色 薄紅
髪型 ストレートロング
使用する武器 黄金騎士剣




