二十一章 激闘、金輪の勇者対統制
「全力で潰す!!」
キャリッシュ以外の七陽の勇者が吹き飛ばされて転がる中、統制はそう言いながらキャリッシュに突撃する。
キャリッシュは凄まじい身体能力と凄まじい判断能力で統制の凄まじい猛攻を回避していく。
飛び跳ねて統制と距離を取ったキャリッシュは黒鞘を統制に投げる。
統制は飛んでくる黒鞘を殴って粉砕した。
「フゥ~!やっぱり、攻撃は無暗に受けるもんじゃないな!!」
キャリッシュは統制を見て笑みながらそう言うと統制の攻撃を避けた。
「お前!ちょこまかちょこまかと!避けることしかできないのか!?俺と戦え!!」
統制は攻撃を避け続けるキャリッシュを見て怒鳴った。
「お前、火力高すぎるんだよ!当たったら一撃でパンッだ!」
最上大業物金輪爆を握り込んだキャリッシュは岩で包まれた統制の拳を最上大業物金輪爆を振って打ち砕いた。
「ウグッ!!」
歯を食いしばった統制は目を見開いて手を押さえた。
「ヤッバ・・・」
キャリッシュは刃が大きく欠けた最上大業物金輪爆を見てドン引きしながらそう言った。
「・・・おいお前、案外打たれ弱いな?」
キャリッシュは統制を見てそう言った。
「俺が・・・?打たれ弱いだと??」
冷や汗をかいた統制はキャリッシュを見て笑いながらそう言った。
「あぁ、冷や汗ダラダラだからな。わかりやすいぜ」
キャリッシュは統制を見て笑みながらそう言った。
「・・・俺は・・・打たれ弱くない!!」
統制は必死に冷や汗を拭いながらそう言った。
「女帝ママに鍛えてもらえなかったんだよな?あぁ、育てのママは剣神だったか?どっちにも育児放棄されて可哀想にな」
キャリッシュは統制を見て笑いながらそうった。
「ハ・・・ハハ・・・ハハハハ・・・」
統制は笑いながら全身に取筋を浮かべた。
「お前・・・俺を怒らせるのが上手いな・・・」
統制はキャリッシュを見て笑いながらそう言った。
「そうか?」
キャリッシュは統制を見て笑みながらそう言うと舌を出した。
「俺を本気にさせたことを後悔させてやる!!」
統制は起き上がりながらそう言うと全身に力を込めた。
統制から闇が抜け出し、その闇が暗黒の鎧になった。
「やってみろよ!!」
キャリッシュはそう言いながら最上大業物金輪爆を構えた。
「ハァァァァ!!!!」
暗黒の鎧を纏った統制は神気風を放つ。
「・・・」
統制・魔鎧は一瞬でキャリッシュに接近して暗黒剣を振る。
「・・・」
キャリッシュは暗黒剣を避けて踏みつけた。
「ッ・・・!!」
統制・魔鎧は最上大業物金輪爆を構えたキャリッシュを見て冷や汗をかいた。
キャリッシュは一言も発することなく剣技を放った。
最上大業物金輪爆が放った剣技はは凄まじい爆発を発生させて地面を割る。
「・・・」
爆炎の中から飛び出した統制・魔鎧は暗黒剣を生成して握った。
「剣神モニークめ・・・!!」
統制・魔鎧は暗黒剣で最上大業物金輪爆を弾きながらそう言った。
「何が七陽の勇者は雑兵程度の力しかないだよ・・・!!」
統制・魔鎧はそう言いながら暗黒剣を突き立てて刺突を放つ。
「・・・」
最上大業物金輪爆を握り込んだキャリッシュは最上大業物の鍔で突き立てられた暗黒剣を受ける。
上手い・・・鍔で統制の攻撃を滑らせ刺突を殺した。
「金輪、響乱花火斬り!!」
最上大業物金輪爆を構えたキャリッシュはそう言いながら最上大業物金輪爆を振り回す。
「あの大嘘つきめ!!」
統制・魔鎧は連続して発生する爆発を暗黒剣と神気風で防ぎながらそう言った。
次回
二十二章 暗黒砕く旭日、放たれる金輪




