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二十章 登場、第四魔塊統制

「何の対策もなく来るとはな」

邪眼、白髪ショートヘア、黒い革製の鎧を着た男性、統制はカスミたちを見て笑みながらそう言った。


第四魔塊 統制

神気系統・リュピター

危険度・---

界創・統制を使って敵の動きを止めながら土人形を生み出して戦う危険な魔塊です。


「敵が何の対策なしで来るなんて・・・」

華が凄まじい勢いで着地すると同時にカスミたちが衝撃で吹き飛んだ。

「そんな甘い考えは捨てるべきよ」

聖剣サンフラワーで土煙を切り裂いた華は統制を見て笑みながらそう言った。

「動ける・・・けど!」

ヒルデガルトはゆっくりと起き上がりながら痛そう言った。

「ラヴィ様・・・痛いです・・・」

起き上がったソラは苦しそうに言った。

「なんで剣王の娘がッ!!」

統制が逃げようと闇の霧を発生させた瞬間、最上大業物落陽淵崩と最上大業物金輪爆が統制を切りつけて吹き飛ばした。

「金輪!」

最上大業物金輪爆を握ったキャリッシュは起き上がる統制に向かって走る。

「聞いていた話と違うな・・・流石は剣神様の情報収集能力だぜ・・・」

冷や汗をかいた統制は向かってくるキャリッシュを見て苦笑いしながらそう言った。

「旭日、美日の盾!」

最上大業物旭日烈光を握ったヒルデガルトは七陽の勇者に美日の盾を付与した。

「落陽、星の群れ」

最上大業物落陽淵崩を握ったカスミがそう言うと統制に火球が降り始めた。

「ジャオリャァ!!!!」

手に岩を纏わせた統制は火球と共に突っ込んでくるキャリッシュに拳を振る。

「何ッ!?」

統制は股の下を滑って通り抜けるキャリッシュを見て驚きながらそう言った。

金炎渦巻(こんえんうずまき)(ざん)!!」

統制の背後に回ったキャリッシュは剣技を放った。

「マジかよッ!!」

腕と顔の切り傷から液状神気を噴き出す統制は破壊された籠手を見て驚きながらそう言った。

その瞬間、統制に火球が当たり始めた。

「すごい・・・攻撃・・・だッ!!」

火球に体が抉られる統制はそう言うと界創・統制を発動した。

「殿下!!」

カスミがそう言うとカスミたちの体が動くようになった。

「俺はトコトンついてないな!!砲神様が居たらこんな奴ら一瞬なのになッ!!」

統制は神気風を放って体を再生した。


初めて魔塊と戦う金輪の勇者、キャリッシュは凄まじい戦闘センスを統制に見せつける

統制は凄まじい実力を持つキャリッシュ相手に早くも本気を見せる

次回

二十一章 圧倒的な力の差


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