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二章 開催、魔除けの大祭り

同年、三月十三日。

魔除けの大祭りが開催された。

今日は東輝水中が活気を取り戻している。

私が訪問した東輝水連(とうきすいれん)総本部(そうほんぶ)でも屋台が出て大盛り上がりしている。

今日はこの俗世の統治者であるパパが久々に戻ってきてこの祭りに参加しているためらより一層賑わっている。

「久しぶりだね、華。少し背が伸びたみたいだ」

赤眼、赤髪ショートヘア、赤いカッターシャツを着て黒いコートを羽織り黒い長ズボンを穿いた男性、華千﨑(かせんざき) 梨々香(りりか)は優しく笑みながら言った。

「そう?」

黒いワンピースを着た華は頭頂部に触れてそう言った。

「ご飯はちゃんと食べているかい?」

梨々香は華の雑な二つ結びを解いてそう言った。

「まぁ、一応」

華は髪を結び直す梨々香を見てそう言った。

「食べてないようだね」

梨々香は華の髪を結びながらそう言った。

「まぁ・・・」

「華のことはママも心配している。しっかり三食食べて七時間は寝るんだ」

パパにまた説教されちゃった。

ちょっと寂しくて食欲がなかったって素直に言えないけれど、パパは全部わかってくれる。

「またみんなで食事ができると良いね」

パパは優しく笑みながらそう言うと私の傍に座った。

この俗世の守護神であるパパは誰よりも優しい。

だからこそ、責任感が強く、敵意を向けた者に対して厳しい。

パパがもし黒式神核を持っていたら・・・そう考える者は少なくない。

「お久しぶりでございます。陛下、殿下」

瀬角(せすみ) 柚奈(ゆずな)は華と梨々香に近づきながらそう言った。

「ホタテ串美味しいですか?」

柚奈は華を見て笑みながらそう言った。

「美味しいわ。大粒で肉厚で」

華は柚奈を見てそう言った。

「そのホタテはギャップ所属の養殖船、ヴォーン号で育てられたんですよ。お暇があれば是非訪問してあげてください」

「わかった。考えておく」

ホタテ串を持った華は、そう言うとホタテを食べた。

「そういえば、今年もミリア河のゴミがゼロだったみたいですね。ポイ捨てを注意する者も増えたって住民が喜んでいました」

「私はただゴミを拾っただけよ」

華は柚奈を見てそう言った。

「今はミリア河の中で一番綺麗なんだってね」

梨々香は華を見て笑みながらそう言った。

「うん」

華は梨々香を見て笑みながらそう言った。

「他におすすめはある?パパと食べたい」

華は柚奈を見てそう言いながらホタテ串を食べ切った。

「ハマグリですね。純米酒でキュッと一杯やると笑顔が零れますよ」

柚奈は華を見て楽しそうに言った。

「一緒に飲も」

華は梨々香を見て笑みながらそう言った。

「良いよ。一杯飲もうか」

梨々香は華を見て笑みながらそう言った。

回想で明かされる梨々香の師匠たちの実力、そして、砲神テルメスの強さ

次回

三章 色褪せぬ記憶

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