十九章 戦闘、七陽の勇者対統制人形
崩れた建物が修復されていく。
これも第四魔塊統制の力だろう。
約二百年ぶりに来たけど、当時は建物なんてなかった。
だが、今は見知った無法の若者通りもある。
「すげぇ!これ、神気で作られてるのか!?」
キャリッシュはバカと呼ばれていてもミッケの子供。
神気の性質に興味津々だ。
「昔はここに若者が集ってお酒を飲んでたんだよ」
カスミはキャリッシュを見て笑みながら言った。
「マジで!?」
キャリッシュはカスミを見て笑みながら言った。
「賑やかだったってことですか!?」
目を輝かせたソラはカスミを見て笑みながら言った。
「路上での飲酒は原則禁止だったから、店の中だけね」
カスミはソラを見て笑みながら言った。
「ウェンディが町の長だったからみんなルールを守ってたよね」
ヒルデガルトはカスミを見て笑みながら言った。
「ウェンディ外交長官が町の長ッ・・・!よくそんな町が飲み屋街になったな・・・」
キャリッシュは冷や汗をかきながらそう言った。
「ウェンディってなぜか酔っ払いに優しいんだよ」
ヒルデガルトはキャリッシュを見て笑みながら言った。
昔話をしていたその時、辺りから音が消えて体の動きが鈍くなった。
次の瞬間、再び砂や土、石や岩が集まって歪な人形になった。
「殿下は?」
最上大業物金輪爆を握ったキャリッシュは統制人形を見てそう言った。
「一緒に降下したと思っていたけど・・・」
最上大業物落陽淵崩を握ったカスミは統制人形が振る大斧を避けて統制人形を斬った。
「堅ッ!!」
最上大業物天現烏輪を握ったソラは統制人形を斬った途中で挟まった最上大業物天現烏輪を見て驚きながらそう言った。
「そりゃ!」
最上大業物旭日烈光を握ったヒルデガルトはソラの背後から近づく統制人形を一撃で斬り崩した。
「ありがとうございます!」
統制人形に挟まった最上大業物天現烏輪を握り込んだソラは統制人形を踏みつけて最上大業物天現烏輪を引き抜いた。
「よくそんな簡単に切れますね!」
最上大業物天現烏輪を握ったソラは次々と統制人形を斬っていくヒルデガルトを見てそう言った。
「まぁ、僕は強いからね!」
ヒルデガルトは誇らしそうに言うと統制人形が振り降ろした大斧を避けて統制人形を斬った。
「ある程度片付いたね」
カスミはヒルデガルトとソラを見て笑みながらそう言った。
「結構楽勝だな」
キャリッシュは笑みながらそう言った。
私たちが集まったその時、辺りから音が消えて体が動かなくなった。
次の瞬間、砂や土、石や岩が集まって次は歪な騎士になった。
「う・・・ごけない・・・!?」
ソラは驚きながらそう言った。
「来た・・・」
カスミは冷や汗をかきながらそう言った。
「こいつが・・・魔塊・・・」
キャリッシュは冷や汗を垂らしながらそう言った。
次回
二十章 登場、第四魔塊統制




