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十六章 剣神モニークを知る

午後三時。

おやつの時間になると私は窓から外が見えるティールームに行った。

おやつを食べにティールームに集まったのはソラとヒルデガルトだけだ。

「ん~・・・流石は世界で最も高貴な一族だね。ティーカップと新聞が良く似合う」

華を見て唸ったヒルデガルトは笑みながらそう言った。

「その新聞、どこの新聞社のものですか?」

ティーカップを持ったソラは華を見てそう言った。

「総合文化局の新聞」

華は新聞を読みながらそう言った。

「民間の新聞は読まないんですか?」

「好きなスポーツの情報が出る時は読むよ」

「ラヴィ様の好きなスポーツって何なんですか?」

ソラはクッキーを食べながらそう言った。

「戯れる方の球戯式テニス」

「昔やっていたとかですか?」

ソラは華を見てそう言った。

「学生の頃に少しやっていたけれど、単純に娯楽として好きだから見てる」

「今度一緒にやりませんか?球戯式テニス」

ソラは華を見て笑みながらそう言った。

「・・・良いわよ」

華はソラを見て笑みながらそう言った。


午後四時。

おやつを食べ終えた私は自室に行って剣神モニークに関する資料を見始めた。

剣神モニークの存在が初めて確認されたのはパパたちとテルメスが戦ったすぐ後とのこと。

生き残ったパパたちは仙華京(せんかきょう)で休息を挟んだ後、被害状況を確認するために再び戦場跡地の夜葉州(よはしゅう)へ。

テルメス戦で発生した衝撃によって大きな被害を受けたヒルデガルトの故郷グイーザス王国で復興支援を行っている最中、周辺の状況を調査していた二代目落陽の勇者華砂羅(かさら)が剣神モニークと遭遇した。

剣神モニークは華砂羅の片腕を切り落とすも最終的には敗北、逃亡した。

逃亡した剣神モニークはグイーザス王国に潜入してパパたちと戦う戦力を整えようと画策していた。

しかし、剣神モニークの計画は華千﨑の血を引くグイーザス女王の死がグイーザス王国中に伝わったことで崩れた。

神人血統第一主義を掲げる組織、神律金陽団(しんりつこんようだん)との戦いで戦力のほとんどを失った剣神モニークは逃走の最中、魔女によって家族を殺されたパパと対峙。

パパに敗北して魔女の力で虚空領域に戻された。


剣神モニークについて書かれた他の資料を探しているとグイーザス王国に関する文献を見つけた。

大陸国家連合夜葉州に属していた王国でパパの祖母、華千﨑 蘭甜(らんてん)の妹である華千﨑 陽飛(ようひ)の血を引くグイーザス・フォン・ケイボワールによって統治されていたらしい。

ヒルデガルトの母であるグイーザスは剣神モニークによって暗殺されたとのこと。

まさか、ヒルデガルトが遠い親戚だったなんて考えたこともなかった。

華千﨑家って昔はそこら中にいたのかな。

食堂で夜ご飯を食べたキャリッシュは華千﨑家に関する疑問をカスミに聞く

次回

十七章 華が大好きな食事

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