十五章 船内で豪華な食事を
正午十二時。
私たちは殿下と一緒に食堂へ行った。
私たちが搭乗した飛行船、エンティオール号は殿下のために用意された超豪華飛行船だ。
私も万象教の教会を巡って建造許可の嘆願書に署名した。
神護国に帰還したら絶対神聖な飛行船として華千﨑家だけが使える飛行船になる。
そう!いわば御所で生活しているようなものだ!!
こんなにも幸運なことはない。
「この船、この作戦が終わったら華千﨑家の物になるって本当?」
カスミは華を見てそう言った。
「そうだよ」
華はカスミを見てそう言った。
「すげぇな。これからはこれで移動するってこと?」
キャリッシュは華を見てそう言った。
「神護国本土と各居住船に住む約十一億名の万象教徒から貰ったものだからね。大切に使わせてもらうわ」
華はキャリッシュを見て笑みながらそう言った。
「剣士団には苦情しか届かないのにね」
キャリッシュはカスミを見てそう言った。
「まぁ・・・・・・ね・・・」
カスミはキャリッシュを見てそう言った。
「お食事がご用意できました」
シェフは華を見て笑みながらそう言った。
「ありがとう」
華はシェフを見て笑みながらそう言った。
「任務中のご飯にしてはめちゃ豪華!!」
カスミは次々と運ばれてくる料理を見て目を輝かせながらそう言った。
「手が込んでいるわね」
華は料理を見てそう言った。
「しっかりと食べさせるよう、白梅陛下より強く言われておりますので」
「ママって相変わらず心配性なのね」
華は箸を手に取ってそう言った。
「では、ごゆるりと」
シェフはそう言うと厨房に戻っていった。
「いただきます」
華は箸を握ってそう言った。
白米、魚の塩焼き、ホタテのバター醤油焼き、五色サラダ、葉野菜の胡麻和え、牛肉ステーキ、紅白刺身、ハマグリのスープが各々の前に並べられた。
私は祈りを捧げると魚の塩焼きを見た。
「これ、なんて魚ですか?」
ソラはイサキの塩焼きを見てそう言った。
「イサキ」
箸を握った華はそう言うとイサキの塩焼きを食べた。
「イサキってこんな味なんですね」
イサキの塩焼きを食べたソラはそう言うと白米を食べた。
「これマグロ?」
箸を握ったキャリッシュはマグロの刺身を見てそう言った。
「うん」
箸を握った華はご飯を食べながらそう言った。
「殿下っていつもこんなご飯食べてるの?」
箸を置いたキャリッシュは華を見てそう言った。
「食べてない」
「へぇ~。いつも豪華なもの食べてると思ってた」
キャリッシュはそう言うとホタテの貝殻を持ってホタテのバター焼きを食べた。
私たちはご飯食べ終わると各々自由に過ごし始める。
次回
十六章 剣神モニークを知る




