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十一章 再編された国外調査隊

解散した華たちと入れ替わるように中央剣士団に入った白翔はスクリーンにノートパソコンを接続した。

暇そうだし、お茶を淹れて少し話そうかな。

「気が利くね。ありがとう」

白翔はビーを見て笑みながらそう言った。

「あの事件を知らない者が来る前に少し質問したい。どうしても気になることがあってな」

ビーは白翔を見てそう言った。

「どうぞー」

白翔はお茶菓子を選びながらそう言った。

「テルメスと遭遇したとして、あなたは七陽の勇者を逃がせるのかどうか」

「逃がせる」

白翔はお菓子を食べながらそう言った。

「なら良かった」

「ねぇ。テルメスの行動、少し気にならないかい?」

白翔はビーを見て笑みながらそう言った。

「四柱目の現人神の眷属になったこと?」

「そんなことじゃない。わざわざ神護国に侵入して死の魔法をかけたことだ」

「ただ、殿下が邪魔だっただけでは?」

「わざわざ対策されている魔法を使って殺そうとするかな?四柱目の現人神だけバカでマヌケだっていうのは考えられないし・・・」

「・・・何か他に目的があると?」

ビーは少し考えてそう言った。

「現人神の眷属は瞳が現人神と繋がるって梨々香が話してくれたことがある。もしかすると、テルメスは四柱目の現人神に何か見てくるように言われたのかもしれない」

「何かって・・・何を?」

ビーは白翔を見てそう言った。

「万象教の何か・・・梨々香に関するもの」

「・・・陛下に関するもの」

「もしかしたら、梨々香が見たかったのかもしれない」

「・・・・・・」

ビーは白翔を見つめる。

その時、召集された七陽の勇者を乗せた馬車が御所に到着した。

話はここで終わり、私はお茶を用意しに奥へ戻った。

話の途中、凄まじい違和感があった。

そう・・・瞳が現人神と繋がると話していた時、白翔に見られているのに白翔ではない何者かに見られているような感覚だった。


お茶を飲みながら少し待っていると、中央剣士団に召集された七陽の勇者が部屋に到着した。

「代理団長と違って早いね」

アイリアは白翔を見て笑みながらそう言った。

「代理団長のおかげで早いんだ。僕は要領が悪いから資料なんてを用意していたら半日は遅れる」

白翔はアイリアを見てそう言うと座り直した。

「代理団長ってやっぱりすごい方なんですね」

赤眼、黒髪ポニーテール、白いカッターシャツを着て黒い長ズボンを穿いた女性、グリードリヒ・ポリー・ヤングブラッドは白翔を見て笑みながらそう言った。

「なんで私たちは呼ばれたんですか?」

ミッケは白翔を見てそう言った。

「国外調査隊が再編されることになった。そして、国外調査隊は目的を改められ、砲神テルメス特別調査隊として行動することになった」

白翔はアイリアたちを見てそう言った。

「暗黒神に接近するの!?警察長官と七陽の勇者三人で!?」

アイリアは白翔を見て驚きながらそう言った。

「調査するんだから当たり前だろう?」

「ラーフィアとの戦いを忘れたんですか?七陽の勇者が全員かかったって勝てなかったんですよ?」

冷や汗をかいたグリードリヒは白翔を見てそう言った。

「今回は調査だ。テルメスの行方さえわかればそれでいい。君たちがテルメスと戦うと言ったら僕が半殺しにしてでも連れて帰る」

白翔はグリードリヒを見てそう言った。

「まぁ、お手柔らかに頼むよ・・・」

冷や汗をかいたミッケは苦笑いしながらそう言った。

次回

十二章 再会する梨々香とテルメス

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