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第3章 邂逅:第三王女アーシェ

第3章 邂逅:第三王女アーシェ


宇宙辺境“第六外周帯”――

アーシェ王女が率いる調査艦隊は、謎の空間反応を探知し、未登録宙域へと進路を取った。


「……応答なし。だが、確かに“何か”がこちらを見ている」


戦闘を避けるための中立国所属であるにもかかわらず、王女の艦は異例の武装解除状態で漂っていた。

そして、そこで彼女は見た。空間の裂け目から姿を現す、**白銀に輝く流線型の艦影――《ゼル=レクス》**を。


王女の瞳と、艦内のブリッジに立つ蒼一の瞳が、遠く交差する。

その瞬間、互いの内側に「説明のできない何か」が宿った。



---


アーシェ第三王女は、蒼一の存在が単なる偶然ではないことを直感した。

彼女自身もまた、王族としての重圧と、銀河中立国の未来を背負っていた。


この出会いは、帝国や評議会に知られれば、即座に軍事行動を引き起こす可能性があった。

しかし彼女は、蒼一に淡い共感と、これから生まれる複雑な絆の予兆を感じていた。

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