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シュート《Shoot》/エスカトンの逆説的原罪論  作者: りーく/Leak
第1章 届かなかった過重
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第9話 それは宣戦布告だ

――闇夜を月光が照らす。


「ここからか……?」


「ああ、ここから送り出された」


俺たちは烏ヶ山神社の鳥居を前に立ち尽くす。これから戦争が始まる。神崩しと対神崩し科。二つの組織が対立し、殺し合う。


「バルザーヌ……!出てこい……!」


要がそう叫ぶと鳥居が変異し内側からゲートが開いた。

中から顔を見せた、バルザーヌだ。

鋭い目つき、高い背丈、鬼のような形相。見るだけで身の毛がよだつ。


「貴様、なんのようだ……まさか自ら処されに来たのか……?」


「死ね……!バルザーヌ……!」


炎砲ヘル・バースト


「待て!フレア……!」


フレアのヘル・バーストが放たれた。次の瞬間、激しい光が目を潰し、爆音が静かな夜に響き渡る。


「ルナレイン!」


一瞬の出来事だった。

光のように目に見えないスピードで、フレアの胸を切り裂く。


「んぐあッ!?」バサッ


「な……が……」


「フレア……!?」


俺は怒りでどうにかなりそうだった。何も考えずにマックスを出して、フレアを斬った奴に目掛けて殴りかかる。


「テメー、ぶちのめせ!マックス!」


空気反発エアーズーム!」


しかしその拳は届かない。

まるで光が拳を遠ざけるように。


月烈技迫ルナドライブ……!」


その光は、これの胸部を目掛けて照らされた。しかし俺にはそれが見えた。世界がスローになって見えた。


「これが……我がマックスの新たな能力だッ!」


「名を託そう。我が能力」


全力超躍マックスフライッだ!」


マックスフライ……!

俺はマックスの言葉を聞き、瞬時に頭の中に能力がよぎった。

空気を揺らがせ、時間を遅くする。

これがマックスフライの能力だ……!


「今度こそ……!空気反発エアーズーム……!」


遅くなった世界から、敵の顔に拳が当たる。その拳は奴の顔を引き寄せ、ラッシュを喰らわせる。


「グアっ……!?」シュッ……


しかし敵は急に消えた。

何故かわからなかった。

スローの世界でも認識できなかった。


「流石だ、黒野零……バルザーヌが危険視していただけあるな」


「我が名はルナドール……ルナドール・フィッシャーだ」


ルナドール……奴はそう言うと、再び消えた。するとバルザーヌが口を開いた。


「貴様ら、我々に反抗するのか?

反抗しなければ楽に殺してやるが……?」


「バルザーヌ……」


バルザーヌの言葉に要が答える。

要の顔は覚悟に満ち溢れた顔だった。


「これは……戦線布告だ……!バルザーヌ……!」


「罪の重力ギルティーズ・グラヴィティ!」


「そうか……ならば死ぬしか道はないぞ……櫻堂要ェェェェェェ!」


「無限のエンドデスデイズ……」


「闇の暗殺爪シャドウヘイツ……!」


影狼のシャドウヘイツはバルザーヌの胸を捉える。影狼の表情は勝利を確信した表情だった。


「傀儡月烈流・技迫」


――次の瞬間……

影狼の腕が吹き飛んだ。

一瞬の出来事すぎて、本人すら気付けなかった。


「はッ……!?」


「フォルトーヌ、アルス、イルスカ、カリガー。来い、戦争だ」


刀を持った男がそう言い放つと、鳥居から4人の人影が現れた。

その影に威圧感で押しつぶされそうになった。

しかし、戦うと決めたからにはやり切らなければならない。始末が悪いからな!

そして俺は、頭の中で決意を固めた。

読んでくださってありがとうございます!


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