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横山聡のスタイル または詩のようなもの

ADDITION 1 〜 バカがバカだからバカはバカ

作者: 横谷昌資

今の世の中、馬鹿がどんどん増えてる

のであれば馬鹿に合わせた社会を作るしかない

馬鹿を矯正するなんて愚の骨頂

どうせ馬鹿は自分の限界なんざ知らんのだ


でも世界が“そのように”出来上がっている以上、

“そのような”人間が仕上がるのは必然だ

世界が残酷で醜悪で愚鈍なものである以上、

残酷で醜悪で愚鈍な人間に育つのは仕方がない


本人の責任で“そう”なったわけじゃないわけだから

かわいそうっちゃかわいそうね


馬鹿は“自分は絶対に正しい”という、

大いなるおぞましさの中で揺蕩う

そんな奴に“あなたと私は別々の存在だ”、

なんて言っても無駄なの

馬鹿は自他の区別がついてないから

従ってパーソナル・スペースがとんでもなく広いから


この詩だって、自分で作ってて虚しいのだが

馬鹿は決して“自分に言われてる”なんて思わない

馬鹿は自分が迷惑をかけている相手を迷惑に思う

馬鹿だから


例えば“機能的非識字”という言葉が

馬鹿は自分のことを表しているなどとは絶対に思わない

“もしかしたら自分はそうなのかも……”なんて考える余裕がないから

馬鹿は馬鹿なのだ


でも、仕方がない

馬鹿なんだもん


でもねえ、馬鹿が馬鹿なのは

馬鹿が馬鹿だからだ

要は“こっちがちゃんとすれば相手はきちんとするはずだ”なんて、

そんな風に考えてるから馬鹿はつけ上がるのだ


“話せばわかる”とか“誠意を持って接する”とか

そんな努力が馬鹿を馬鹿にする


馬鹿は説明書を読んでも理解できないし、

そもそも読まないし、

そもそも説明書を読むべきものであるなんてこと知らないし、

そもそものそもそも“説明書”の存在理由を知らない


だからとにもかくにもわかるように

骨が折れるね でも仕方がない

だって、“それ”が普通なんだもの


読まなきゃ読まないで店員さんがどうにかしてくれるし、

最終的にはなんとかなる

そういうシステムに世の中がなっているではないか

だから、そこをもっとシステムアップさせなければならないのさ


世の中はどんどん便利になっている

“どんどん便利になっている”ということは

馬鹿でも利用しやすくなっているということ

よって世の中馬鹿ばかり


世界が“そのように”出来上がっている以上、

“そのような”人間が仕上がるのは必然だ

馬鹿が多数派になってしまっているのなら、

“馬鹿に合わせた上で”より良くするしかない

世界が残酷で醜悪で愚鈍なものである以上、

残酷で醜悪で愚鈍な社会が作られるのは仕方がない


だからって媚びへつらってへりくだって、

下手に出てお願いをする、のではなく

あくまでも馬鹿どもに合わせたその上で

より良い世界を作ること

なぜなら“お願い”なんかしたら

馬鹿は馬鹿だからより一層つけ上がるから


頭を使わなければならない

同じぐらいのパワーを持っているのであれば

より頭を使った方が勝つ

その点で馬鹿よりも遥かに有利だ

そう最後に勝つものは


“なんで困ってる側がそんなに頑張らなきゃいけないの”

その嘆きは本当にごもっともなんだけど

でも、仕方がないんだ

馬鹿は馬鹿なんだもん


本人の責任で“そう”なったわけじゃないわけだから

かわいそうっちゃかわいそうだけどね

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