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前日譚

今から約五千年ほど前、大きな争いがあった。

当時何百、何千とあった国々の殆どが参加したその大戦は一千年続いた。

長くなりすぎた戦は、落とし所を見失った。多くの国が滅び、多くの人の命が散った。

それは地獄としか形容できない有様だった。


得をするものがいないただの殺し合いに成り下がった大戦だったが、幸か不幸か、思わぬ副産物を産み出した。


産み出された副産物。それこそが今日も名を受け継がれている名君であり、我らが国の初代の王、『エルド』である。

小国の若き王として生まれたエルドは、生まれ持ったそのカリスマで、瞬く間にこの惑星の国を一つにしてしまった。

その国こそ私たちが今暮らす国、永劫の平穏の地たる『エルドラド』である。

彼がどのように名だたる大国と渡り合い、この平安の世を作り出したのか。彼の数々の偉業を語るにはどうしても長くなるためここでは割愛することにしよう。

何はともあれ、偉大なる彼の名を冠する愛おしきこの国には、多種多様な生物が今日も平穏に暮らしている。



『エルドラド創世記』より引用

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