表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一章

この度は閲覧有難うございます。

誤字脱字、登場人物の名前など簡略化した所分かりにくくなってしまってるかと思いますがご了承の上読んで頂けたら幸いです。




歴史の中でかつてより若く美しい女性達は神への生贄として多くの尊い命が失われてきた…と伝えられている。だが本当にそうだったのか?その真実はこのお話に隠されているのかもしれない…



遠い昔、ある小さな村でまた1人、若い女性が神様への生贄として御輿に担がれ村長達と一緒に暗い洞窟へと重い足を運んでいた。


洞窟の前に果物や花などのお供物が置かれ、祈りを捧げた村人達は哀しい顔を浮かべながら女性を残し村へと帰って行きました。


少しすると洞窟の奥から大きな地鳴りと足音をさせて大きな巨体の鬼がゆっくりと迫ってきました。女性は動じることなく静かに鬼が近づいてくるのを待ってました…



時は変わりここはとある私立の高等学校。

普通科の共学で街からは少し離れたところにあったため、宿舎も併設されており学生は全てその場所で生活を共にしています。若さも兼ね合い男女が青春を謳歌し恋も芽生えるごく普通の学校で私はそこに通うごく普通の男子高校生。

そんな学校には昔からある噂がありました。



それは深夜、校舎内に女のお化けが現れるというのです。

だがそんな噂話は日常茶飯事で学生も半信半疑でこの話でした。


ある日のこと、私の友人の1人が学校に見たことないガタイのいい大人たちがやってきたと言います。

その大人達は大きなバックと長いケースを持って校長室に入っていったとの事。

だが私達にとってはたわいもない会話の中で話す程度でさほど気にするほどの話でもありませんでした。


時は流れ夏休みとなり大半の学生は地元に帰省などで帰るものがほとんどだったが、私のような一部の学生は部活動や家庭の事情により帰らない者は事前に学校へ申請しておけば寮にそのまま居てもいい決まりとなっています。

そんなある晩のこと、友達同士どこか行きたいという話になったが学生の身分だった為お金もなく、どこかに遊びに行くという事も出来ませんでした。


そんなことを皆で悩んでいるとその中の一人がこう切り出しました。


友人B「なぁなぁ?深夜の学校に行ってみないか?噂でお化けが出るんだろ?」


初めは全員怖気付いたり、否定的な意見の奴もいましたが最終的にどうせ噂だろうし動画に撮ってネタにするには面白いかもな!となり後日深夜の学校に行くことになりました。


数日後、私を含む友人6人で00:00の校舎校門前に集合しました。

だが始めて深夜に来たからか門には厳重に鎖がかかっており、見た事もない南京錠がされていました。


友人D「夏休みの間、こんな厳重に施錠しとくもんか?」

友人E「まぁ夜中だし不審者対策じゃね?」

友人B「今は俺たちが不審者だけどなw」


そんな冗談混じりな話をしながら門を乗り越えて私達6人は校舎内に入りました。

少し経った頃6人でどこから回るか話を始めました。


友人D「噂だと体育館が出るらしいぜ?」

友人E「本当か?やっぱお化けと言ったら音楽室か美術室だろ?」

友人C「おいっあんま動き回って先生に見つかったらどうするんだ!?」

友人F「あいっかわらず真面目だな〜?お前は」

友人C「…」


私は元々怖がりでこの話も乗り気ではなかったので


主役男子「俺は怖いからとりあえず教室でも見に行くよ」


と友人達とは違う比較的見慣れた場所に行くことにしました。


友人D「何だよ?ビビりやがって」

友人E「じゃあ俺は折角のチャンスだから女子更衣室行こうかなw」

友人B「うわっマジかよ!?俺も乗った!」

友人F「よぉし!じゃあそれぞれ見終わったらまたこの場所に合流な」


そして皆それぞれが行きたい場所に向かって行きました。


私は予定通り3階にあります教室へと行きました。

静かで薄暗い教室は月明かりに照らされ、神秘的で今まで見たことない雰囲気が漂っていました。

実は私には想いを寄せている女の子がいます。

地味で物静かでいつも決まった女友達としか話しておらず、クラスでは決して目立つことのない子でしたが私はその子がとても好きでした。

容姿が綺麗とか元気で明るいとか、そういうことではなく…何故か好きでした。

人間なんてものは理屈じゃないんだなとつくづく思います。


私は罪悪感もあったがその子の席の隣の椅子に座っていた

その子の横顔を思いながら…


友人E「ギャーーーーーーー!!」


突然下の階から大きな叫び声が聴こえました。

何事かと思い急いで下の階へと急いで行きました。

廊下を走っていたら突然腕を掴まれ別の教室の中に引っ張られました。

そしてすぐに口を押さえられ声が出せない状態に。

怖さですぐに動けませんでしたが、ゆっくり上を向くと担任のA先生でした。

わけがわからないままA先生に「しー」と言われ静かにしていたら

廊下から何かが歩いてくる音がしました。

ドン ドン ドン ドン ドン

「シュー…ゴルゥゥ…」


ドン ドン ドン…


A先生「ふぅ…突然すまなかったな、急なもんだったから」


そう言って先生は口と腕を離してくれました。


主役男子「先生なんですかあれは?」


そう尋ねると先生は困った顔をしてこう言いました。


A先生「実はな…えぇと…校舎内に猛獣が迷い込んでしまってな、町から連絡が来て今先生達で探していたところなんだ。うん」


明らかに猛獣の足音とは思えませんでしたが…


A先生「それでお前は1人で来たのか?他に誰か一緒か?」

主役男子「はい〇〇達と六人で来ました」

A先生「6人…じゃああと1人か…いいか?今B先生がこっち来るからお前は他の生徒と一緒に…」


友人B「ひぁーーーー!」


再び別の所から叫び声が聴こえました。

この声は一緒に来ていた友人Bの声に聴こえました。


A先生「クソっ遅かったか!仕方ない先生から離れないでついて来てくれ」

主役男子「あぁ分かりました」


そういうとA先生は急足で叫び声のした方へ向かって走りました。

声のした方へ近づくと先生が上に向けた人差し指を口に当て静かにとジェスチャーをしました。

曲がり角の先に何故か服を破かれ気絶している友人Bが倒れており、その上に跨る様に今まで見たこともない大きな猿のような生き物がいました。

その獣はゆっくりと友人Bの匂いを嗅ぎながら横向きだったのを手で転がすように仰向けにしました。


すると奥からすごい勢いで大きな狐のような獣が大きな猿に対して体当たりをして友人Bから突き放しました。

両方の大きな獣は大きな唸り声を上げながら睨み合い始めました。

すると次の瞬間、凄い勢いで決闘が始まりました。

猿の方は拳を使い、狐は牙と前脚で攻撃をし、瞬きする間もなく次から次へと攻撃が繰り出されていました。

すると狐がこちらに気づいた様子で目が合うと攻撃をやめました。

その一瞬の隙をついて猿の方が大きく振りかぶった拳で狐の顔を殴ると狐は倒れてしまいました。


A先生「おいっよせっ!」


私は何故か狐をほっとくことが出来ず先生の静止を振り切って狐の元へ走っていました。

滑り込むように狐の首元に行き、身体で覆うように掴みました。

その時猿の殴ろうと振りかぶっていた拳が私に当たりそうになった瞬間、銃声が鳴りました。


B先生「A先生!彼らを」


他の先生が銃で猿を撃ったお陰で怯みましたが拳が力を少し失ったとはいえ私の背中をかすめるように当たり激痛が走りました。

殴られた反動で吐血し意識がどんどん薄れていきました。

猿は大きな咆哮を出しながら走って逃げて行きました。

私は薄れゆく意識の中、狐が息をしているのを聞いて安心から気を失ってしまいました。



気がつくと私は保健室のベッドで横になっていた。

横を見ると友人Bが眠っていました。

昨日のは夢じゃなかったんだ…と漫画みたいな言葉を思っていたら保健の先生が来ました。


保健の先生「目が覚めたのね。丸一日起きなかったから少し心配したけど…じゃあ担任の先生に連絡入れるわね」


少しして担任のA先生が来ました。

A先生「どうだ気分は?まだ痛むか?」

主役男子「はい、まだ少しきしむように痛いですが大丈夫です。彼は大丈夫なんですか?」

A先生「あぁコイツは鎮静剤を飲んで休んでるだけだからお前よりは問題ない」

主役男子「そうですか、それで昨日の猛獣は捕まえたんですか!?」

A先生「あぁ…そのことなんだが…いいか?今から話す内容は他言無用だぞ?最初は信じられないと思うが」

主役男子「はい、分かりました」


そういうと先生はゆっくりとした口調でこの学校の秘密を話してくれました。


A先生「ここが私立学校なのは知っているな?実はここはある特殊な生徒を通学させる目的で設立された学校なんだ。あまり詳しい事は言えないがここに通う女子生徒たちのためにある。彼女達は特別な存在で大体月一程度体調に変化が現れる。…あぁその女の子の日は分かるな?えぇとつまりその女の子の日が特殊なんだ。つまり女の子の日に彼女達は…」


保健の先生「モンスターになるのよ」


保健の先生が話に割って入ってきました。


A先生「ちょ先生!」

保健の先生「しょうがないでしょ?ホントなんだし」

A先生「ん…まぁそうですが…」


そしてA先生が続きを話してくれました。


A先生「そうした特殊な女子生徒を通学させて勉学を学べるようにしたのが当校というわけだ。もちろんこの世界にいる全ての女性がそうというわけじゃない。一部の女性にだけ現れる特別に症状で…」


保健の先生「要は家系ね。血の繋がりがほとんどよ」


また保健の先生が入ってきました。


保健の先生「私もその一人。でも薬で抑えてるから変身しないわよ?」

A先生「あっ…私から話しますから」

保健の先生「あぁ御免なさい、どうぞ」


重い空気の中また話が再開しました。


A先生「ここの生徒はまだ若いから薬が使えないんだ。それに無理に抑えてもあの力だ、とても抑え込めるようなもんじゃない。だからあぁして夜な夜な巡回して異常がないか見て回っている」


僕は心の中で口が閉じませんでしたが少し考えた後、先生に質問しました。


主役男子「どうして共学なんですか?男性にもその…変身?する生徒がいるとかですか?」

保健の先生「いいえ、男性は変身しないの。その遺伝子を持ってるだけで女の子みたいな事は起きないわ。なんでかは分からないけど」

主人公「じゃあなんで?女子校にしてしまった方が女の子だけだから安心じゃないですか?」

A先生「あぁそれは…」

保健「眼の肥やしよ。女子生徒の」

A先生「…」

主人公「えっ?」


もうA先生も何も言わなくなっていました。


主人公「それはどうい…」

保健「君は性欲は男性にしかないと思ってんの?そんなことないわよ?女の子だって思春期なら尚更色んなこと考えるし妄想もするわよ?」

主人公『いやっそんなこと思って…」

保健「昔女子校だったんだけどね。大変だったんだから…」

A先生「あっあっあっ?先生?」

保健「あぁ…はいはい」


A先生は何か察した様に保健の先生の会話を終わらせました。


A先生「まぁそういう事でここの女子生徒は特別な子達なんだ。だから今回のことは他言無用。絶対だからな?…と言ってもお前も半信半疑だろ?」

主役男子「まぁ…正直言いますと…あぁB君以外は無事なんですか?」

A先生「あぁそうだったな。あぁ大丈夫だ。幸いお前と一緒にきたEは物音を聞いて驚いて叫んだらしい。お前とB以外は何も見ていないからお前達だけだ。」

主役男子「はい、分かりました」

A先生「まぁBに関しては起きたら先生から説明しとくさ。でもお前より先にベッドから出れるとは思うが」

主役男子「そうですね…うっいたた…」

A先生「あぁ大丈夫か?すまなかったな、無理させて。ゆっくり休んでくれ」

主役男子「あっはい…」

A先生「じゃあ先生、あとはお願いいたします。」

保健の先生「はいは〜い、面会は?」

A先生「謝絶で。特に女子生徒は」

保健の先生「あの子は絶対来るわよ?それでも?」

A先生「尚更です!お願いしますね」

保健の先生「へ〜い、真面目な人ね〜、まっゆっくり休んでなさい。大丈夫、食べたりしないわよw」

主役男子「…あっ…ははは…」


僕は心の底から冗談と思うことが出来ませんでした。


次に気づいた時は少し寝ていたようで少し暗くなっていました。

ベッドの周りのカーテンは閉められており、横を見ると友人Bはいなくなっていました。えっ?もしかして保健の先生が…と一瞬でも思ってしまった自分がいました。

カーテンの向こうから人の話し声が聞こえてきました。


???「あの〜彼は…」

保健の先生「あぁ大丈夫よ、心配ないわもう少し休んだら治るから…?」

???「…でも…私…どうしようもできなくて…」

保健の先生「もう…すぐ泣かないの?この前の時も泣いてたでしょ?分かってるわよ。あなたの気持ちは」

???「でも私…もう嫌われちゃうから…グスッ」

保健の先生「分かんないじゃない、まだ彼があなたの事嫌いって聞いたことないんでしょ?決めつけちゃダメよ」

???「だってあんなことあったら普通嫌いになるでしょ!?」

保健の先生「じゃあいっそ聞いちゃえば?私が聞いてあげようか?」

???「ダメ!絶対ダメです!」

保健の先生「はいはい、でも先生も経験あるけど悪い方にばっか考えちゃダメよ?良い事も起きるかもって信じる気持ちも大事なのよ?どっちだって起きるのが人生なんだから」

???「…はい」

保健の先生「はいはい、じゃあゴメンね、面会謝絶ってA先生にも言われてるから退院したらね」

???「はい、有難うございました。失礼いたします」

保健の先生「はぁ〜い」


私はドアが閉まるのを聞いてゆっくりとカーテンを開けました。


主役男子「あの〜今のは?」

保健の先生「あっ?聞いちゃった?あっちゃ〜って言っといて半分わざとでもあるけど、多分謝りたかったんじゃない?」

主役男子『…じゃああの子が僕に殴りかかった…』

保健の先生「違うわよ?あなたが抱いて守った方の子よ?」

主役男子「…えっ?…えぇー!!??」 

保健の先生「まぁ普通はその反応よね?なんで守った方が謝り来るのって?普通殴った方の子だろって」

主役男子「えっ?だっえぇ〜?」

保健の先生「あの子ね、貴方を守れなかったのが悔しくって泣いてたのよ〜」

主役男子「…そうなんですか?」

保健の先生「そりゃあの子ならね〜?…えっ?w」

主役男子「…はいっ?」

A先生「もうその辺で彼をからかうの止めて頂けませんか?男子は知り得ません事ですから」

保健の先生「ぶ〜、そうね、秘め事は男子と分けて説明されるまだ世の中ですからね〜w」

A先生「すまなかったな、今のは忘れてくれ、お前らには関係ないからな」

主役男子「…知ってはいけない事なんですか?もしも知っても良い事ならちゃんと知って守りたいんです」

A先生「…もう先生が変な話されるから〜?」

保健の先生「でも良いんじゃない?もう獣人のこと知っちゃってるんだし中途半端よりは…ね?」

A先生「…はぁ…ここの女子達は昔から通称『獣人』と呼ばれていてその変わった後の状態にクラス分けがされている。その中でもお前が守ったあの子は今の年齢では一番上のクラス5と呼ばれるランクに属している。つまり凄く強いんだ。あのもう一人と比べてもな。」

主役男子「強んですか?」

A先生「手に負えないほどな?さぁもう保健の先生からOKが出たらからこの喋りな保健の先生が変身する前に脱出するぞ?w」

保健の先生「あらら?A先生も随分言うようになったじゃないですか?w」

A先生「そりゃこれだけ色々言われたら…ねぇ?さっ行こうか」

主役男子「はい、色々お世話になりました」

保健の先生「お粗末さまでした。でも傷は無理に引っ張ったりしちゃダメよ?また開いちゃうかもしれないから」

主役男子「分かりました」


こうして私は数日の療養を終えて保健室を後にしましたがこの後まさかあんなことが起きるなんて予想もしてなかったですが今はここまでです。


読んで頂き有難うございました。

不定期で続きがいつかは分かりませんがこれで少しでも面白いと思って頂けたら嬉しい限りです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ