39話 更に東の国 三日目
そのまた翌日。また早朝に出発し、10時の時間帯となった。昨日までは草原だったはずが、風景は一変し、近くに少し小さいが村を発見する。地図には書かれておらず、羽ペンで現在地に丸をつける。
「村……行ってみるか?」
「そうだな、馬を木に引っ掛けて………っと」
馬が逃げないように、紐を木にかけた。馬車から降り村の中に入ると、子供達が結構多かった。みんな、俺たちがきたことに驚き、「村長〜!!」とこの村の村長を呼びに行ったのだろう。その村長を待っていると、両腕を腰にやり、歩いてくる老人がいた。恐らく、その人が村長であろう。
「おやおや、こんな村にお客さんが」
「どうも、初めまして。帝国の方からやってきたんです」
「なんと!?帝国から。そりゃあ長い道のりであったろう」
目を見開き俺たちをみる村長の人は、すぐさまさっきの顔に戻り、拍手した。
このまま出発しても良かったが、食料が少なくなってきたため、ある程度の調達が必要であった。そのため、今日はこの村の近くに馬車を止め、そこから食料を調達する係に分けられる。
今日は少し変え、このようになった。
俺→見張り
エイダン→見張り
ライアン→見張り
ディラン→お肉取り
クロード→水汲み
イネス→魚釣り
リナ→火起こし
となった。各自する係をし終わり、料理をし食事を食べる。香ばしい匂いが鼻の中に入り、さらに美味しくなる。お腹が膨れ、片付け、そして馬車で休憩しているとあっという間に夜の時間帯になった。
係も昼にやったのと同じで、作れるものを作る。作り終わったら、もちろん食べる時間だ。生き物の命に感謝をし、口に食べ物を運ぶ。
それから時間は流れ、深夜帯。村に光はなく、月の光以外光は何もなく、真っ暗な状態であった。そんなとき、見張りをしていた俺は、———サッサッ…。と音が聞こえ、馬車から降りる。
「なんだ……?」
杖を召喚と腰にあるホルスターから銃を取り出し、構える。警戒心マックスで暗いあたりを見渡す。月の明かりだけが頼りで、暗い風景の中、目は不利だ。そのため、耳に神経を集中させる。
(音が止んだ?一体なんだったんだ)
後ろを振り向き、また前を向く。それを繰り返すも、怪しいものは居なかった。馬車の中に戻ろうと武器をしまい、中に入ろうとすると———ザッ!と音が鳴り、その方向を———ザッ!と見る。
「………………」
夜風が吹き、月が現れ、村中を月光で照らす。そんなとき、背後から気配を察知した。
「———!?」
咄嗟に後ろを振り返ると、確実に俺よりでかい“魔獣”が居た。
(また魔獣!?)
狼のような形をしており、獲物と思いかぶりつこうと大きく口を開ける。それに反応ができ、銃で至近距離の場所で打つ。———バーン!と言う音が真っ暗な村中のあたりで鳴り響いた。
そのまま流石に起こしちゃ悪いと思い、馬車に大人しく戻る。見張りが交代時間なため、エイダンを起こしさっき起こったことを、説明し、用心するように。と忠告してから、俺は馬車の中で眠りにつく。




