36話 ユスフリカ王国 魔獣騒動
炎の晶石が光り輝き、胸がザワザワし出す。急いで王国の外へと走り出し、胸騒ぎの原因を突き止める。
「やっぱり………!」
やはり、魔獣の集団がユスフリカに来ていた。王国の門に近づくたびに、炎の晶石の輝きが強くなっていく。
「おい!アルベール!」
後ろから付いてきたと思われる、エイダン、ライアンとディランがやってくる。
「三人とも、クロードたちは?」
「あぁ、あっちには王女様たちがいるからな。ともかく、何がどうなっているんだ?」
「魔獣の大群だ。炎の晶石が光ってるだろ?これが強く輝いているときは、魔獣の大群がやってくる。って言う合図らしいんだ」
「………………それが、魔波の影響か?」
「の、可能性はある。これを作ったとされているのが、北側に位置する国………って書いてあったらしいんだけど」
「なるほどな。ともかく、先に魔獣の大群を倒しにいくぞ!」
「「「あぁ!」」」
王国の門がある場所まで、走り出すも、なかなか辿り着けなかった。
「くそっ、風魔法を使うしかない!」
「そうだな!」
俺は杖を召喚し、三人は手から魔法を出し、空を飛び浮かぶ。颯爽と魔獣の大群がいる場所まで風で駆け抜けた。
「ここからなら………!」
杖を下の方へと向け、炎魔法を唱える。杖の先端についてある魔石から赤く光、燃えたぎる炎の玉が素早く魔獣の大群の真ん中に落ちる。
ドカーン———!
と轟音が瞬く間に広がり、魔獣たちは当たった衝撃で空へと跳ね上がる。
「降りるぞ!」
「「「あぁ!」」」
地面に降り立ち、ディランは周りにいる魔獣たちに剣で切り裂き、エイダンとライアンは手動魔法で当たりにいる魔獣に放つ。
俺も炎魔法や、水魔法、雷魔法と色んなのを撃ち続け、騎士団たちの救援もあり、苦戦するものなんとか倒せた。
———と思っていたが、油断してしまった。
「あっ!?しまった………!」
銃を取り出し、急いで向ける。目の前にいたのは狼のような形をした魔獣だった。
バーン———!
と言う音が鳴り響き、頭を打ったため、ヨロヨロとなり倒れ込む。
「ハァ…ハァ…、ギリギリセーフ」
安堵している中、また新たな新手がやってくる。
「くそ、まだいたのか」
「アルベール、どうするんだ?」
近くにいるライアンからそう聞かれ、当然の如く、
「もちろん、やるに決まってるだろ!」
と答えた。驚くかと思いきや、そんな顔は見せず、ニヤついていた。
「なら、銃の乱射見せつけてやるよ」
銃を魔獣に突き出し、連続で発射させた。中から魔弾が出てきて、颯爽と相手を貫通する。他の三人との連携プレイをし、新た手をなんとか仕留めた。
「ハァ…ハァ…ハァ…ッ。おい、全員大丈夫か?」
意外と激闘となっていたため、心身共々疲れ果てていた。当たりを見渡し、全員が無事かを確認する。
最初の魔獣騒動が終わった。




