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34話 旅二日目

そして翌日。馬車を操縦しているのは、ライアンがやっていた。馬車の中で俺は、炎の晶石を見ていた。


「なぁ、それって……」


エイダンに指さされ、それを見せる。陽の光に当てられ、赤く光る魔石。その魔石を事細かく説明した。


「あぁ、炎の晶石なんだ」

「炎の晶石!?」


エイダンの声で乗っていたみんなが、その魔石に目を疑う。


「あぁ、ともかく。旅の予定としてはユスフリカ王国に行った後、炎の晶石を作った場所へ行く。もし、あれを作った場所が今でもあれば、結構な文明になっているだろう」

「……と言うと?」

「この炎の晶石には、“魔波”が仕組まれていた。これを作った場所は、一つだけ。そこは1万年前に作られたとされる、高度な文明を持つ……今では国だろう」

「それは、あれば……。の話じゃないか?」

「それは………っ」


ディランに的確に指示され、なんとも言えなかった。そしてまた二日目の夜が訪れる。


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早朝から行き、昼にはついた。王国への門が開かれ、馬車で国の中に入る。帝国と同じくらい人で賑やかだった。


「私たち、一旦お父様達に会いに行ってくるね!」

「うん、いってらっしゃい」


イネスさん、リナさんに手を振り、俺たちは王国を観光していた。王国には東側でしか育たない食材や植物が置いてあった。


「すげぇ、なんだこれ」

「さぁ……」


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「ここはなんだろ」

「そこは魔道具専門店だよ」


戻ってきたイネスさん達は、王国にいる間で王女としての格好をしていた。つまりは、ドレスを着ている。


「お父様がぜひ来てくれないかって」

「ってことは、王宮……?」

「うん」

「そうだよ」

「でも、なんで俺も?」


疑問に思うのは確かだ。俺だけは庶民であるが、他は貴族の出達。入れる権利はあるだろう。だが、庶民が入って平気なのか?と言う疑問が俺の中には残り続ける。二人は、「それでも」と言って聞かなかった。



場所を移し、王宮がある場所まで移動した。やはり、王宮の外見はこの国のトップなだけあって、凄まじい豪華さだ。やはり、王家のもの達が住まう場所なだけあって、建物の大きさはもちろん、中身も煌びやかであり、侍女はもちろん、執事やメイド達もいた。



二人に案内され、玉座がある場所まで移動する。そこには威圧を感じさせる雰囲気と、威厳を感じさせる顔立ちをした、この国の国王。ユスフリカ国王がいた。


「お父様、連れてきました」

「うむ、ご苦労であった。貴様らの中で、庶民の出達はおらぬか?」


国王を前に、跪き、顔をあげる。庶民の出達?その言葉が引っかかり、名乗り出た。片手を上げ、顔を国王に向けると目を見開き、騎士兵に言った。


「そのものを前に出せ」

「はっ!」


跪いた格好から、立ち騎士兵達が前へと連れ出す。連れ出したのを確認した後、騎士兵達はすぐさま壁に背中をくっつけ、命令を待っていた。


「貴様が、庶民の出達か?」


国王の顔がやや近いところにあり、心臓がバクバク言うも、冷静な物言いを言い渡す。


「はい。レーイルダ帝国出身です」

「なるほど。って事は貴様がイネス達が言っていたやつか」


顎に手をつかせ、考える仕草をした。


「貴様、名はなんと言う」

「はい。アルベール・デイヴィスと申します。陛下」

「アルベール・デイヴィス……。分かった。お前の後ろにいる奴らは誰だ」

「彼等です?友人達でございます」


手で指し、説明した。と言うより、目の前にいるのは王族。敬意はしっかりと払わなければ、ならないと言うのは、重々承知していた。

その日は王宮内で食事を済ませ、一夜を明かした。


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そして翌日、王宮の外に出て買い物をしていると、昨日外見だけを見た魔道具専門店にやってきた。


「魔道具専門店……、役に立ちそうな魔道具が置いてありそうだな」


考えに至り、中に入るとなんとも言えない雰囲気が、漂っていた。


「おや、あなたは確か、昨日王女様達と一緒となった一人ですな」

「え、あ、はい。あの、あなたは?」


突如声をかけられ、体が反応する。その方を見ると老婆らしき人が顔を出した。


「わしは魔道具専門店のオーナー、モーヴと言います」

「モーヴ……さん?」


その老婆の名前はモーヴ……という人だった。その人は黒いローブを被っており、魔道具専門店にいなかったら、怪しい人としか思えないほどの、怪しさマックスだった。


「何か探し物はございますかな」


あたりを見る限り、いろんな魔道具が置いてあった。その中で目を惹かれるものが一つ。


「………これは」

(………銃?)


装飾が施された銃が置いてあった。物騒だな…。と思ったが、魔道具なら仕方ないとも思った。


「おや、それをお召し物かい?」

「え、はい」

「それは持ち主を選ぶからねぇ…。魔力量が高くなかったら無理なんだよ」


そう言われたが、恐れる必要はなかった。そのため、その銃を片手に撮ると、光を放ち、腰あたりに拳銃嚢ホルスターがついた。


「な、なに?はははっ、つまりはあなたがその銃の持ち主になったと……」

(俺が持ち主………)


驚きのあまり、なにも言えず状態となったが、意識がそれに向かっていく。


「まさかの、俺が……」


銃なんて使ったこともなく、ただその姿に圧倒されていた。


そして、モーヴさんに銃の練習場があると聞き、その場に行き、銃の扱い方を勉強していた。



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