表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/99

29話 上級魔法

「くっ!一体なんだよこいつ!!」


暴れ狂うゾウの姿の魔獣。俺は地面を強く蹴り、魔法を放つ。


「『雷のライトニング・ストーム!!』」


杖の先端から光が放たれ、空には魔法陣が展開される。そこから、雷がゾウの魔獣に向かって放たれる。ビリビリと雷がゾウの魔獣の全体を大きく刺激する。


「すげぇ、やっぱり名が知れているだけあるな」


先輩が、俺を見ながらそう呟いた。実際、知っているのは先輩だけ。


「くっ、ガチで硬すぎる……」


魔法を放っても全然倒しきれなかった。騎士団と協力しながら、やっても歯が立たなかった。


「どうしたら………」


「デイヴィス!大丈夫か!?」


「あ、あぁ」


地面に降り立ち、どうしようか。と考えていると、先輩が剣を握りしめ、剣幕な表情で敵を見ていた。


「俺があいつを切り刻む。デイヴィスは強力な魔法を放って!!」


「…………分かった!」


大丈夫か。と思ってしまったが、何故か平気な気がした。何故なら、地鳴りがするから。


「な、なんだ!?」


地鳴りで騎士団はパニック状態。俺は先輩の方見て、ニヤリと口角を上げた。


「あいつは森の方角からやって来た。つまりは………」


「あぁ、守り神を怒らせた」


地面に穴が開き、地中からモグラのような姿をした大きい生物。そいつが牙を剥き出し、魔獣に突っ込む。噛まれたことにより、雄叫びをあげ、それを隙に先輩が剣を握り、地面を蹴る。そして、魔獣の腕を切り刻み、俺が上級魔法の詠唱を唱える。


「『炎の槍、神を汚すものには死を。遍く出現する炎の槍!!神の炎槍ゴット・フレーム・スピア!!』」


空に広がる魔法陣の数々。そこから炎に纏われた槍が出現し、多数の槍が降り注ぐ。それはまるで神の怒りを買ったかのようだった。


「これで終わりだ」


炎槍が瞬く間に魔獣に突き刺し、またもや大声で雄叫びをあげる。今度は悲痛な叫びであった。もぐらのような生物は、嫌な予感がしたのか、土に帰っていた。


「ハァ…ハァ…ハァ…」


「デイヴィス、やっぱすげぇな」


「………………まぁ、元々魔力量は多かったし」  


「知ってるよ。だから今じゃ大魔導師って言われるんだからさ」


俺だけにしか聞こえないように、小さく呟き、顔を見る。


「もちろん、誰にも言わない。安心して」


「つっても、どうやって安心しろと?」


「なら、言ったら切腹する」


「ごめん、それだけはやめて」


危険な事を言ったが、今回はスルーしちゃいけないと直感で、そう感じた。


———その日から、また一ヶ月。


校舎内の廊下を歩いていると、先輩に出会った。


「ここにいたか」


「どうかしたんですか?」


「ちょっと魔石を調べたいんだ。少し来てくれないか?」


真面目な顔つきで、そう言ってきた。疑問符を浮かべ、なんのことだろう。と感じ先輩の後ろをついていった。


ついた先はまさかの場所だった———。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ