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26話 予測

剣術に関しても、ほぼ互角であった。一年で学んだ剣術も身についていた為、それなりの筋力、足力が上がった。地面を思いっきり蹴り、腕を思いっきり振る。授業の成果が少しずつ現れて来た。


「デイヴィス、君すごいな。古代式魔法を使えるとは……」


「え!?」


リアン先輩の一言が、ドキリと来た。古代式魔法は大魔導師アーベルの時は、古代式魔法は常識だ。その為、そう言われるのも無理はなかった。だから驚いてしまった。


「あ、あはは……。ま、まぁ、そう……だね」


「ん?」


首を傾げながら、俺を見るリアン先輩だったが、「やる事がある」と言い、その場から去った。


『魔法剣技大会』は幕を閉じ、時間は流れる。夕日が差し込み、俺は寮に戻った。


「やっと、二年生か〜……。長いな」


部屋の中に入り椅子に座る。そんな時、部屋の扉が開いた。


「アルベール、こんな所にいたのか」


「ん?あぁ、ディラン」


艶のある黒髪、高貴なる紫色の瞳、俺のよく知る人物だった。ディラン・アヴェリーノ。アヴェリーノ侯爵家の長男だ。


「で、どうしたの?」


「そろそろ夕食の時間だってさ」


「あー、なるほど。んじゃ、行くか」


夕日が差し込む部屋から出る。二年生になったばかりのその部屋から。


♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


「アルベール・デイヴィス……。何故、彼が古代式魔法を?」


夕日が差し込む図書館で、一つの影がそう呟く。


「確か、家に仕える人の中で、古代科学者がいたな。その人に調べてもらおう。あ、そうだ。確か、その人物の載ってる本があったな」


図書館にある本を手に取り、ページを捲る。その本には、とある人物の功績が書かれていた。その人物は、レーイルダ帝国とレーイルダ魔術学院を作った人物。


———アーベル・ジャルディノだ。


最初に魔法の力を扱える人物となった。魔法の力を取得したのは、15歳の時。取得してから魔法の勉強を独学で始め、魔法、魔力が10代でありながら、人々の貢献に力を使った。そこから、帝国を作り、学院を作り、偉人の人物となった。


そんな彼は20歳と言う若い年齢で、不治の病にて亡くなった。


「……………神々しい金髪、深い青を連想させる青色の瞳。………………アルベール・デイヴィスと一緒だ」


一度、彼の家に古代科学者の遣いがいる。古代科学者に聞くと、見た目はそうじゃないか。と、言っていた。


「一度調べてみる必要が、あるかもしれないな」


そう言いながら、夕日の差し込む図書館を出た。

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