26話 予測
剣術に関しても、ほぼ互角であった。一年で学んだ剣術も身についていた為、それなりの筋力、足力が上がった。地面を思いっきり蹴り、腕を思いっきり振る。授業の成果が少しずつ現れて来た。
「デイヴィス、君すごいな。古代式魔法を使えるとは……」
「え!?」
リアン先輩の一言が、ドキリと来た。古代式魔法は大魔導師の時は、古代式魔法は常識だ。その為、そう言われるのも無理はなかった。だから驚いてしまった。
「あ、あはは……。ま、まぁ、そう……だね」
「ん?」
首を傾げながら、俺を見るリアン先輩だったが、「やる事がある」と言い、その場から去った。
『魔法剣技大会』は幕を閉じ、時間は流れる。夕日が差し込み、俺は寮に戻った。
「やっと、二年生か〜……。長いな」
部屋の中に入り椅子に座る。そんな時、部屋の扉が開いた。
「アルベール、こんな所にいたのか」
「ん?あぁ、ディラン」
艶のある黒髪、高貴なる紫色の瞳、俺のよく知る人物だった。ディラン・アヴェリーノ。アヴェリーノ侯爵家の長男だ。
「で、どうしたの?」
「そろそろ夕食の時間だってさ」
「あー、なるほど。んじゃ、行くか」
夕日が差し込む部屋から出る。二年生になったばかりのその部屋から。
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「アルベール・デイヴィス……。何故、彼が古代式魔法を?」
夕日が差し込む図書館で、一つの影がそう呟く。
「確か、家に仕える人の中で、古代科学者がいたな。その人に調べてもらおう。あ、そうだ。確か、その人物の載ってる本があったな」
図書館にある本を手に取り、ページを捲る。その本には、とある人物の功績が書かれていた。その人物は、レーイルダ帝国とレーイルダ魔術学院を作った人物。
———アーベル・ジャルディノだ。
最初に魔法の力を扱える人物となった。魔法の力を取得したのは、15歳の時。取得してから魔法の勉強を独学で始め、魔法、魔力が10代でありながら、人々の貢献に力を使った。そこから、帝国を作り、学院を作り、偉人の人物となった。
そんな彼は20歳と言う若い年齢で、不治の病にて亡くなった。
「……………神々しい金髪、深い青を連想させる青色の瞳。………………アルベール・デイヴィスと一緒だ」
一度、彼の家に古代科学者の遣いがいる。古代科学者に聞くと、見た目はそうじゃないか。と、言っていた。
「一度調べてみる必要が、あるかもしれないな」
そう言いながら、夕日の差し込む図書館を出た。




