25話 魔法剣技大会
それから時間の流れは早く、アルベール達は二年生となった。四月のある日の事。早々としてある行事が始まる。二年生になると行われると言われる行事らしい。
その名も『魔法剣技大会』一年生の時に、どれだけの魔法や剣術を学んだかが問われる、試験の一種のようなものだった。魔法と剣術を交互にやり合い、三年生を倒せることができれば、表彰される。と言われる。会場は魔法競技場。周りには先生たちや、四年生の人たちや色んな人が、並んでいた。
(すげぇ、こりゃあやばいぞ)
緊張で顔が強張るが、魔法に関しては彼が一番有利である。そして“剣豪”の称号を持っている人物もいた。それはアルベールの隣にいるクロード・アヴェリーノだった。彼女は女性でありながらも、騎士団に入ることができ、その上位である“剣豪”と言う称号を得た。
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『魔法剣技大会』がそろそろ幕を開ける。最初の出場者はライアンだった。そして三年生の方では、ライアンより体型が違い、ライアンを見下ろすほどの身長であった。
(がんばれ、ライアン)
俺は心の中で必死に祈り、緊張で変な汗をかいてしまう。だが、ライアンは余裕の表情で、挑んでいた。
(すげぇ、これが貴族の余裕ってやつ?)
感心してしまうほど、今のこの状況で心臓が高鳴り始める。
「大丈夫、ここ一年間頑張ったんだから」
クロードからそう言われると、緊張もだいぶしなくなった。落ち着いて見ることが出来る。それをクロードにお礼を言うと、微笑みすぐさまライアンが戦っている方を見る。
(ほっ、緊張しすぎなだけだったな)
その後は、ライアンが負け、エイダン。エイダンの勝ち、クロード。クロードの勝ちとなり、イネスさんとリナさん、そしてディランが続き、一人一勝はしていた。
(よし、5人が勝ってる!次は俺だ……!)
次の出番は俺。相手は、リアン先輩だった。
「………!リアン………先輩」
「相手はデイヴィスか。よろしく頼んだぞ」
「………はい!」
相手は幻獣を治した時のリアン先輩。先生の掛け声と共に、戦いが始まる。
「よーい、スタート!!」
(始まった!)
ここに立つと、ものすごく緊張してしまう。だが、リアン先輩は堂々としていた。流石は公爵家の息子……という感じだった。
(どこからくる。それか、俺から攻めるか?)
どうしたらいいか……。そう考えていくうちに、足元は掬われる。
「何ボッーとしてんだよ!デイヴィス!」
「くっ!」
(魔法攻撃!)
リアン先輩からの魔法攻撃を避け、俺も杖を召喚し、そこから魔法を放つ。
「何!?古代式魔法だと!?」
ここにいる皆、俺と知っている人物以外は、驚く魔法発射方法だ。古代式魔法は、最近じゃ使っている人は愚か。そもそも杖を売っている場所もない。よほどのもの好きでない限り。
「くっ!」
予想外で煙幕が貼られ、それを隙に一気に攻めた。耳を研ぎ澄ませ、そしてタイミングよく合わせる。
「ここだ!!」
「ぐわぁ!」
声が聞こえ、煙幕は晴れ、地面に倒れているのは、リアン先輩だ。
(ハァ…ハァ…、まさかお互いに出した魔法が当たり、それで煙が出るとは)
予想外な展開となったが、先輩を倒すことができた。その後は、クラスメイトたちが、負けたら勝ったりを繰り返し、最終的にはほぼ互角で新二年生が勝ちを収めた。表彰を担任が受け取り、歓喜極まりなかった。




