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1話 1万年後の世界


アルベールとして生まれ変わって早、15年。月日の流れが早い。そして若いことに気づく。


俺は生まれ変わった。自身の暮らしていた世界より、遥か進んだ世界で。庶民の息子として生まれ変わり、アルベール・デイヴィスという名で。


アルベールの見た目は、神々しく輝く金髪の髪で、深い海の青を連想させるような瞳。

俺と同じ容姿だ。だが、魔法の力が衰えてしまった。

大魔導師としての力が衰え、魔力量も減ってしまったのは事実。それが何よりもショックで仕方ない。

だが、どうやら魔力量が減ったとしても、他の子よりは普通に高いらしい。

頑張った成果だね。と、自身を励ます。

そして俺は、ある一つのことを思い出した。


(そう言えば、もうすぐ魔術学院の試験が始まるな)


アルベールは15歳。と言うことは学院に通う年齢である。しかも名門校であるレーイルダ魔術学院に。あそこは、貴族が通う学院に成り代わっていた。


(はぁ?貴族が通う学院?ちげぇわ。あそこは魔法の力を持つ者、全員が通う学院なんだよ!)


作った当事者としては、1万年後には崩れ去るほど変わっていた。が、本来の俺の目的はそれでは無い。

それは———、


(———いやいや、学院に通うにはその………友人を作りたいだけ)


壁に手を寄せ、明らかに言いたくないであろうことを自白してしまった。

こんなの俺らしくねぇ。とか思いつつ。

そんな時、アルベールの………今じゃ俺の母親がやってきた。


「アルベール、本当にレーイルダ魔術学院に通うの?」

「うん。もちろん」

「アルベールは確かに魔法の力はすごいけど………、でも大丈夫?」


母親は心配そうに見つめるが、心配しているのはそっちではないだろう。

今となっては、学費がバカ高すぎる。その為、庶民が払えるほどのお金では無い。


(だが、まだ大丈夫!なぜなら、奨学金制度があるからな!)


そう。レーイルダ魔術学院には奨学金制度があった。そのため、学院に通うことはできる。が、条件があった。それは、


(他の者よりも優秀でなければならない………。今の若い者達がどのくらいの魔力制御コントロールが出来るかどうか………。調べるの忘れてたな。だけど、こちとら最強大魔導師———と呼ばれていた。だから大丈夫!特待生席は狙える!)


勝算があると思うほど、自身がある。

もちろん、大魔導師の力、やや衰えているものの、力は受け継がれているからだ。

だが、俺もとい、アーベルは大魔導師———と、今じゃ有名になっているらしいが、若くして病気で亡くなった。

亡くなったのは20歳。その為、病気などに関しては、人一倍は敏感なはずだ。

俺の経験した病気は、最も致死量が高く、痛みが絶頂を越えると、千本の槍に体全体を刺されるほど、痛々しい病気を経験している。

その為、病に関しては、誰よりも早く動き、その人の顔色などでわかるように、小さい頃に特訓していた。


「大丈夫!奨学金は狙えるよ!」

「だけど………」

「平気平気!それに、母さんが一番心配しているのは、貴族の人たちがいるからでしょ?」

「…………!」


図星のようだ。母親は目を見開き、その途端顔を俯かせる。


「大丈夫だよ。その人達に負けないほどそんな柔じゃないからさ!」


安心させる為、俺は母親の肩に手を置いた。


「信じてるわ」


真剣な眼差しで、俺の方を見る。少し驚いたが、すぐに微笑み、「もちろん!」と頷いた。


そして、レーイルダ魔術学院の入学試験がいよいよ来月に行われる。


二月フェブルアリウスより一ヶ月後。三月マルティウスに行われる。


それまでにどこまでの実力を発揮する事ができるか。それは、その時の俺に掛かっている。必ず、合格してみせるさ。俺が作ったこの学校に。

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