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プロローグ


レーイルダ魔導帝国という場所が、存在する。

そこはありとあらゆる有名な魔法使いの出身地となり、帝国にある魔術学院では、有名な魔法使いの母校と言われており、他の国からの貴族も入学するほど、この学院は魔法の教えをやっている。


そんな中、一番有名な魔法使いが居た。いや、魔法使いというより、その上の存在。

———大魔導師、

と言うべきだろう。一番最初に魔法の力を手に入れた者、そしてレーイルダ魔導帝国を作った英雄。そんな人物が、1万年後の世界に、転生してしまった。


それは俺の前の名前は、アーベル・ジャルディノ。


そんな俺は生まれ変わったのだ。庶民の息子、デイヴィス家という、家に。


アルベール・デイヴィスと言う新たな名で。


俺はやりたい事がある。アーベルとしての時は出来なかったことを。

ただひたすらにやる。俺が創設した、学院に通う事。それが俺のやりたい事だ。

だが、レーイルダ帝国にはもちろん貴族が存在する。


家柄、名誉、地位、富、権力。


それは今の時代では常識ともなっている。

アーベルの頃とは断然に違い、そんな上下関係がモノを言うのだ。


例えば、庶民が貴族に楯突くとするだろう。そうなって仕舞えば、即死刑が決行されるだろう。


昔は貴族がいたとしても、関係ないモノだった。ある意味、昔の方が平和だったかもしれない。だが、そうなってしまったものは、しょうがないモノだ。

それがどんなに理不尽な対応であろうと、力なき庶民は従うしかない。


力があれば、貴族と同等になれる。俺が得意とする、そんな力。それは魔法だ。

アーベルの時は魔法の研究に日々打ち込み、外に出かける時など気晴らしついでだ。その為、一万年たった今では大魔導師なんて呼ばれている。

大魔導師以外にも、レーイルダ帝国とレーイルダ魔術学院は、俺が創設した。

人々が住みやすいような、そんな国を目指すために。そして、この魔法の力を受け継がせるために。


それは決して簡単なものではない。挫折しようとした事は、何度もあった。だが、俺は続けた。それは俺が生きた証になると思ったからだ。

何も残さなかった場合、誰の記憶にも留まる事ができない。



だが、今では全然幼少ではあるが。


今はひとまず、子供らしく生きることに決めた。だが、大きくなれば学院に入る年齢にもなるだろう。そうなれば、俺はあそこへ行くと決めている。

そう、レーイルダ帝国にある、学院。レーイルダ魔術学院に入学することだ。


だが、今では入学条件が変わっているらしい。それは家族しか入れないと言うこと。だけど、ありがたい事に実力さえ、上であれば学院側が奨学金を出してくれるらしい。


そんな高待遇な場所、俺は入学するつもり。


そう、自分が“創設した”学院がどうなっているのか。気になるし。




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