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悪役令嬢の十五年戦争  ~転生先は戦前の日本?! このままじゃあ破滅フラグを回避しても駄目じゃない!!~  作者: 扶桑かつみ
外伝(戦中・戦後編)

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040 「外伝・戦後日本の軍備(3)」

 (※舞台裏・メタフィクション視点となります。)


●2020年現在:


 ●予算:


・21世紀に入ってからは、国防費(軍事費)はGDPの2%が目安。

・2020年で1600億ドル程度(1ドル=1円20銭)。

 (総人口1億7000万人、GDPは約8兆ドル)

・21世紀に入って1000億ドル台に乗る。

 (1980年頃だと100億ドル程度。)


 ※史実は5兆円、400億ドル程度。

 ※メタ視点だと、史実の18兆円くらいの予算規模。


 ●概要:


・近隣での日本の脅威は、直接的にはロシア(旧ソ連)。

・ただし東西冷戦が終わると、ロシアの極東軍備は激減。満州国単独でほぼ担えるようになる。

・満州駐留軍は、ロシア、満州との合意のもとで1992年解体。日本軍全体も大幅に削減。関東軍の歴史が終わったと言われる。

・大陸奥地の中華人民共和国が核兵器と弾道弾を保有するのもあり、中華民国への支援体制と自らのミサイル防衛を保有。

 しかし実際は、膨大な核兵器を保有し続ける対ロシアで装備。

・それ以外は大きな脅威は低下しているので、東西冷戦時代と比べると正面装備はほぼ半減している。

・軍人数は、文官(軍官僚、軍政家)を含めて40万名程度。


・ロシアの脅威は完全に消えていないので、北方防衛を重視する向きは変わらず。

・日本軍自体は自国防衛は万が一のロシア対策以外は、緊急展開(海外派兵)に備えた部隊が多い。

・東シナ海、台湾方面は、海の対岸が友好国の中華民国なので、全ての時代を通じて警備部隊程度。時代が進むと、対テロ部隊が少し増える。

・沖縄は少数の守備隊と中継基地の飛行場がある程度。

・沖縄には大きな宇宙基地がある。

・国連のPKFで、各地に軍部隊を派遣。一部では継続的な駐留。

・1万人程度の軍人が、常時海外駐留している。



 ●核戦力:


・東西冷戦終了後は、核兵器搭載可能な兵器は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と一部の巡航ミサイルのみ。

・戦略原子力潜水艦6隻がローテーションで、常時2隻(有事5隻)を洋上展開。

・艦の運用は海軍だが、弾道弾及び核弾頭の命令系統は政府中枢。総理大臣、国防大臣、統合参謀長の3者の命令が必要。

・巡航ミサイル搭載型の核弾頭は、有事にしか搭載されない。通常は専門の基地の保管庫で厳重に管理されている。



 ●国防省(3万名):

 史実の自衛隊で言えば事務官中心の部署。

 所在地は市ヶ谷。

 実戦部隊の中枢の統合参謀本部は六本木。



 ●陸軍(20万名):


機甲師団 :樺太1

機械化師団:樺太1、北海道1

一般師団 :内地(北海道以外)3、台湾・沖縄1

混成旅団 :千島1

直轄:空挺旅団、教導旅団、重砲兵旅団など

戦車600両(戦闘装甲車除く)

航空機500機(ヘリ中心)

総数7個師団基幹。兵員20万名


※師団編成は西側基準。9から12個大隊基幹。

※冷戦時代に作った装甲車両が多数保管状態。

※冷戦時代は、満州に重装備の4個師団が駐留。樺太、北海道にもそれぞれもう1個師団を配備。内地もさらに歩兵2個師団。

 合計15個師団体制だった。



 ●海軍(10万名):


 水上艦艇:

戦略原子力潜水艦:6隻(2万トンクラス)

攻撃型原子力潜水艦:22隻

攻撃空母:3隻(8〜10万トン級)

大型水上艦:各種合計12隻(大型駆逐艦クラス)

中小水上艦:各種合計40隻(駆逐艦、フリゲートクラス)

強襲揚陸艦:3(3〜4万トン級)

他揚陸艦艇多数(※冷戦時代は大量に装備していた)

(史実海自と違い掃海部隊は貧弱)


 海軍航空隊:

母艦航空群:3(+練習航空隊)

対潜水艦航空隊:5(大型機装備4、小型機装備1)

他艦艇搭載など航空機合計約500機

海軍陸戦隊:1個旅団(3000名)


※1990年代から、艦隊としては3個任務群編成が基本。

※大型水上艦は全て防空駆逐艦。

※装備機体の8割が国産。残りは主に米国製。

※イージス導入は21世紀に入ってから。

※海外展開と対ロシア(ソ連)の体制が基本。


※母艦航空群は米国製の割合が高め。

※米国製はF-14、E-2Cを装備。他は国産。

※F-14は交代できる機体が開発できず、戦闘爆撃機型として改修(F-14BJ改=魔改造・デジタル化)しつつ2020年でも現役。

※F-35を導入予定。


※沿岸警備隊(海上警察)としての海上保安庁はあるが、史実とは経緯が全く違って海軍から派生した組織。海軍の払い下げ艦艇を保有するなど、海軍との関係は深い。



 ●空軍(8万名):


戦闘機航空隊:14

戦闘爆撃機航空隊:6

防空旅団:9 (防空ミサイル部隊)

航空偵察隊、輸送航空団、空中給油隊、練習航空隊、航空宇宙隊、他

航空機合計約700機


※東西冷戦時代、最盛時にはこの5割り増し程度の戦力(航空隊)があった。

※東西冷戦時代には、爆撃機航空隊、戦略爆撃機隊があった。

※装備機体の3分の2は国産。全体として、国産は米軍より性能が少し劣る。

※残りは大半が米国製か、そのライセンス生産。

※F-15は装備していない。主力は国産機。

※F-22は欲しかったがアメリカが拒絶。

※航空隊1隊は予備機込みで25機程度で編成。

※防空旅団は、対空ミサイル部隊。ミサイル防衛部隊も含む。

※史実よりも米軍ミサイルの導入は遅い。パトリオットも21世紀に入ってから。



 ●在極東アメリカ軍:


・日本には駐留していない。

・移動や補給の際などで、時折日本軍の基地を利用する程度。

・史実での在日米軍基地の大半は日本軍が使っている。

・日本近在(極東)では、中華民国、フィリピン、グァムに駐留。

・大陸との中継点でもある為、東西冷戦終了後もフィリピンの基地は頑張って維持。

 (※史実と違い沖縄が使えないから。)

・主に中華民国に駐留。司令部も中華民国内。

・主な部隊は陸軍1個軍団(2個師団基幹)と空軍4個航空隊(100機)。

・21世紀になっても駐留を続けている。

・空母はハワイ駐留。たまに日本や中華民国に来る。

・海兵隊の第3師団はいない。(そもそも存在していない。)



 ●アメリカ軍全体の補足:


・極東防衛は中華民国防衛が中心(史実の韓国防衛の拡大版)

・極東の他は日本軍の担当。

・極東に海軍(第七艦隊)は置いていない。日本に任せた形になっている。

 (置ける場所がない。第7艦隊自体が歴史上で設立されていない。)

・東西冷戦中の欧州最前線は、ドイツ東部オーデル川。

 (英国陸軍はライン防衛軍ではなくエルベ防衛軍になる。)

・欧州駐留軍は史実と同程度の規模。

・海兵隊は、第二次世界大戦でそれほど活躍しなかった事もあって、史実より規模が小さい。極東には配備されず、本国のみに配置。



 ●極東(北東アジア)地域の、21世紀序盤の史実との違い:


・全体として、極東(北東アジア)地域は史実より安定している。

・共産主義陣営の勢力が弱い。

・中華人民共和国は存在するが内陸国で国力は大きくない。(しかも海に出れない。)

・中華人民共和国は核戦力を有するので脅威。大きな北朝鮮といった立ち位置。

・朝鮮半島は韓国(大韓国)だけで、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は存在しない。


・ソ連(ロシア)の脅威は史実よりほんの少し小さい(ソ連自体の脅威がほんの少し小さい為)。

・極東ソ連軍の沿海州地域ハバロフスクからウラジオストクは、逆に日本と満州に半包囲された状態で、ソ連時代から防衛的。

・ソ連海軍はウラジオストクから太平洋に出るのが凄く大変。

 (どこを通っても日本に見られ、聞かれる。そして日本軍、政府が史実と比較にならないくらい過剰に反応する)

・直接脅威を受ける中華民国など以外、中華人民共和国に対するミサイル防衛以外は軍備に金をかける必要性が薄い。




●日本の宇宙開発略歴:


 ●史実との違い:


・第二次世界大戦中に、ドイツのV2などの技術を他国と同様に奪取。

・ただし第二次世界大戦が約一年早く終わったのでドイツでの開発は不十分。

・弾道弾開発、偵察衛星投入など軍事目的が優先される。

・この為、日本では早くから大規模に予算が傾注される。

・1950年代は、アメリカより熱心なほど。

 (良い戦略爆撃機がないのも影響)

・航空宇宙産業として国内の航空産業の投資も活発。

・21世紀でも史実の数倍の予算規模がある。

 (有人ロケットも有するので、欧州宇宙開発(ESA)より予算は多く、規模も大きい)

・主な打ち上げ場所は沖縄(嘉手納)。

・21世紀には、ほぼ自前のGPS網を持つ。


 ●略歴:


・1944年、ドイツ侵攻時と戦後すぐにドイツ軍が開発中のV2ミサイルの現物などと開発者の一部を確保。

・一時はアメリカより熱心に開発するも、予算、技術など様々なものの不足から十分な成果は得られず。


・1961年、日本初のロケット打ち上げ、人工衛星投入に成功。

・軍事目的(各種弾道弾。偵察衛星)で宇宙開発に力が入れられる。

・米ソの月競争に刺激を受け、有人ロケット開発を精力的に推進。

・冷戦時代から満州国とは深く連携。


・1973年のオイルショックと、アメリカのアポロ計画終了、ソ連の月計画中止の影響で予算が大幅に削減。

・1978年に有人ロケット打ち上げ成功。計画の3年遅れでの実現となる。

 しかし、以後は資金難から大規模な開発できず。有人ロケットの維持が精一杯となる。

 独自の宇宙ステーション開発計画などは多くが中止か無期延期。

往還機シャトル計画も頓挫。


・1984年からの政府の軍拡路線に連動して、宇宙関連予算も徐々に増額。息を吹き返す。

・1986年のアメリカのスペースシャトル打ち上げ失敗で、ソ連との対立解消までの数年間は西側で日本だけが有人ロケット打ち上げを実施して存在感を示す。

・1988年、国際宇宙ステーションの開発が決定。日本も大規模に参加を決定。欧州(ESA)より存在感を示す。


・1998年から2007年の約10年で行われた国際宇宙ステーション(ISS)建設では、2003年のアメリカのスペースシャトル事故以後は、建設と人員輸送で高い存在感を示す。

 (史実では2011年に主な工事を完了)

・2003年、JAXA発足。これにより、軍、文部省などで非効率に分立していた状況を統合して合理化。

・21世紀に入る頃、自前の測位衛星システムを導入。

・2007年、国際宇宙ステーション(ISS)完成。

・2008年、月探査の本格化。

.。゜+..。゜+.玲子の部屋.。゜+..。゜+


お嬢様「私が死ぬ頃の軍隊の話なんていいから、宇宙開発の話しようかな。これなら多少わかるし」

玄太郎「それなら僕が付き合ってやろう」

虎士郎「ボクもー」

瑶子「勝次郎さんとお兄ちゃんが抜け駆けしたものね」

お嬢様「あら、みんな」

玄太郎「で、本当に宇宙開発の話をするのか?」

瑶子「私、宇宙開発の話も殆ど分からないわ」

虎士郎「技術の話なら、ボクはネットの話題とかの方が良いかな。この時代って、誰でも手軽にヴァーチャルのキャラクターになれるんでしょ」

お嬢様「流石に脱線しすぎ。けど、本題について話した事って、あんまりないかも」

瑶子「お兄ちゃんは、昭和の頃の話をしたって言ってたわね」

玄太郎「勝次郎は玲子の愚痴を聞いてきたって言ってたぞ」

虎士郎「玲子ちゃんって、愚痴でストレス発散してたもんねー」

玄太郎「よく晴虎さんも我慢したよな。普通逆だろ」

瑶子「それ、男尊女卑。戦前の考え方よ。ねえ」

お嬢様「そうよね。けどハルトには、外でガス抜きしてもらっていたわよ。浮気以外は、周りにだけ気をつけて好きに遊んでって」

瑶子「玲子ちゃん偉い。昭和の女」

玄太郎「料亭の芸者やバーのママに癒してもらうのが昭和男だからな」

虎士郎「そうかなー?」

玄太郎「お前は自由過ぎだ。後始末がどれだけ大変だったか」

虎士郎「アハハハ。でもご落胤は作らなかったんだから、そこは褒めて欲しいなあ」

玄太郎「当たり前だ!」

お嬢様(過去にやらかした人がいたりするけどね)

瑶子「もう、男ってやつは。でもまあ、勝次郎も晴虎さんと似た感じで放し飼いにしてたから、そんなものよね」

お嬢様「うん。もっとも、この時代だと考えられないけどね」

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― 新着の感想 ―
文化や外交関係が気になります。(他国から見た日本)
沖縄戦をやったわけでもないのによく沖縄で大規模な土地収用ができたな…
スペースシャトル事故まで史実通りってどれだけ修正力が強くて転生知識が少ないのか… さらに遠い未来を考えると、宇宙開発ができなければ人類自体が詰む(それはこの『現実』も変わらない)のでそちらも頑張って…
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