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035 「外伝・2020年頃の日本の概況(2)」

 (※舞台裏・メタフィクション視点となります。)


●政治(2):


 ●政党:


・戦前からの二大政党政治の流れが続く。

・主な政党は、政友会から変化した自由党、立憲民政党から変化した民主党の二つ。

・他は無産党などが社会党を作るが弱小政党に止まる。

・治安維持法の影響で宗教(=新興宗教)への締め付けも強く、公明党など特定の宗教との繋がりが強い政治勢力(政党)は存在しない(できない)。

・共産党は非合法。


・基本的に自由党が強い。政党の規模も大きい。

・政策が右に寄りすぎると、民意により民主党が政権を取る。

・社会党は常に弱小のまま。どちらかに付く事もない。

・自由党が中道右派、民主党が中道。社会党が中道左派。

・勢力は、自由党:6〜5、民主党4〜3、社会党・その他1以下。時期により若干異なる。

・無党派層が政権獲得のカギを握る。

・20世紀の間は無党派層が少なく自由党有利。


・東西冷戦終結後に、二大政党は役割を終えたと考えられ政治的に混乱。新政党が台頭。一時的に混乱。

・さらにリベラルを謳った社会党(左派リベラル)が民主党との連立で政権を取る。

・未熟さと急速な変化を行おうとして、左派リベラルは失望される。

・1990年代の経済発展で二大政党が巻き返し。

・その後も、それまでよりリベラルの皮を被った左派が力を持つ。しかし主流にはなれない。

・2010年代に様々なものが可視化され、日本の左派リベラルはさらに衰退傾向。



 ●政治家:


・史実の自由民主党(自民党)が自由党と民主党に分かれているので、史実の自民党内での派閥、人の動きが違っている。


・戦後すぐの政治家で見ると、自由党は吉田茂(吉田学校)、岸信介が中心。

・民主党は幣原喜重郎、重光葵、石橋湛山、三木武夫。

・自由党は戦争終了後に、やや左寄りの勢力が分裂。分裂した側は民主党に合流。

・自由党優位が少し衰える。

・鳩山一郎、河野一郎は、戦後に至るまでの不遇と自由党主流派(吉田、岸など)との対立が原因で分離。その後、民主党に合流。

・ある意味、この世界の民主党が史実の自民党に近くなる。


・史実での公職追放がないので、岸信介などはずっと現役。

・敗戦による大きな社会の変化がないので、田中角栄のような人物の政治的な台頭(成り上がり)は難しい。

・田中角栄は土建屋として一大企業を作っているかもしれない。

・軍人(庶民出で有能)が政治家になる流れは、戦後もある程度は続く。大戦中に従軍しているであろう中曽根康弘はワンチャン。


 ・左派:

・史実での共産党系は全員塀の中。もしくはソ連に亡命。

・他の左翼、極左も共産党と同様に塀の中。もしくは左にかぶれない(単なる機会主義者は特に)。

・そもそも、左翼思想を広げる人間が全員塀の中で、戦後に左派が広がらないので左派の政治家自体が激減。

・塀の外に出てくる事はない。

・史実と同じ人物でも、単に政治を志す者は大半が自由党か民主党に流れる。


 ・その他備考:

・産業の巨大な裾野を持つ鳳グループは、大票田を持っている事になる。資金力も桁違い。

・作品内の登場人物だと、月見里姫乃が議員になり最低でも大臣まで出世。

・鳳龍也、鳳龍一は、軍人を務め上げたあとの60歳代から政治家に転向。大臣を歴任。

・貴族院が1980年代序盤まで残るので、歴代当主を始めとして常時数名が貴族院議員となる。

・場合によっては大臣など要職に就く。

・1980年代からは、貴族院議員がなくなるので一族から政治家になる者は大きく減る。

・議員には、一族、鳳グループの息のかかった者が多数選出される。



 ●第二次世界大戦後の軍人政治家:


・永田鉄山以後、政治の民主化の建前もあって軍出身の総理大臣が出る可能性は低い。

 (そもそもこの世界の昭和以後の軍人出身の首相は、史実より大幅に少ない。田中、宇垣、永田くらい)

・政治全体で見ると、軍(軍人からの転向組の政治家)は無視できない勢力として長らく存続する。

・陸海軍だと陸軍の優位が続く。(第二次世界大戦で陸軍が中心となる為。それに絶対数で陸軍が圧倒的に多い。)

・海軍の政治家、山本五十六、堀禎吉などは海軍大臣か国防大臣止まり。それ以後の政治家も同様。

・宇垣一成の派閥、永田鉄山の派閥から、何人か国防大臣が出る事になる。

・東条英機は国防大臣以上にはならない。


・西田税は衆議院議院にはなるだろう。

・辻政信は、軍が健在なら政治に転向しないかもしれない。

・辻政信が政治家になった場合、太平洋戦争がないので順当に政治家のキャリアを積む可能性がワンチャン。

 (エキセントリックな行動を取る理由が薄い。だが、キューバ危機で全面核戦争を誘発しようとするかも)

・軍が健在で公職追放もないので、史実で下野した人物の政治進出は増える。

・軍人出身の政治家、議員は多数出るが、日本全体が豊かになるにつれて徐々に減る。


・史実と違い第二次世界大戦後も軍が健在で、優秀な人材の一部は軍人になり続けるので、彼らが退役後に政治家になる流れは続く。



 ●内閣総理大臣(首相):


・史実と違い核兵器のボタンを持つので、安易に変わらない(変われない)仕組みが組み込まれる可能性がある。



 ●20世紀後半以後の主な内閣総理大臣の系譜:


 ・1940年代(1945年以後)

・吉田茂   ・自由党(旧政友会)

(ほか、陸海軍の重鎮も可能性あり。)

 ・1950年代

・鳩山一郎  ・民主党(旧立憲民政党)

・岸信介   ・自由党(旧政友会)

(ほか、陸海軍の重鎮も可能性あり。)

 ・1960年代

・池田勇人  ・自由党(吉田茂系)

・佐藤栄作  ・自由党(吉田茂系)

(ほか、陸海軍の重鎮も可能性あり。)

 ・1970年代

・三木武夫  ・民主党

・福田赳夫  ・自由党(岸信介系)

・大平正芳  ・自由党(吉田茂・佐藤栄作系)

(田中角栄が総理になる可能性はかなり低い)

 ・1980年代

・鈴木善幸  ・自由党(池田勇人系)

・中曽根康弘 ・民主党

・竹下登   ・自由党(池田勇人系)

・海部俊樹  ・民主党

 ・1990年代

・宮沢喜一  ・自由党(吉田茂→池田勇人系)

・細川護煕  ・民主党中心の自由党以外の政党の呉越同舟政権

・橋本龍太郎 ・自由党(佐藤栄作系)

・小渕恵三  ・自由党(佐藤栄作系)

・森喜朗   ・民主党

 ・2000年代〜

・安倍晋三  ・自由党(池田勇人系、岸信介系)

・麻生太郎  ・自由党(佐藤栄作系)



※1990年代からは不確定要素が大きい。(大物が少なすぎ。)

※左派、左派リベラルの首相ない。

※1990年代は、この世界では経済が好調な時期なので政権も安定しやすく、半数程度しか首相にはなれない可能性が高い。

※他、史実で短期間だけ総理になった者は、確実に出番は回ってこない。

※「変人」小泉純一郎の出番はこない可能性が高い。

 (なお、民主党(旧民政党)所属になる)

※鳩山由紀夫は、主人公が干渉しまくって学者になれば誰もが幸せだろう。

※小沢一郎はやはり首相にはなれないだろう。

※菅直人など愚政を振りまいた偽リベラル政治家は、頭角を現す前に多分主人公が潰している(笑)

※左派は冷戦崩壊後も政党として隆盛が難しい。




 ・おまけ(メタ視点)


主人公の前世は転生時の2020年春でアラフォー。

1980年代前半のどこかの生まれの想定。

仮に1983年生まれだと2006年春に就職。

(氷河期世代の直後くらい?)

大学進学なら小泉政権の末期に就活。

小泉純一郎と、その下で色々やった竹中平蔵あたりは嫌っている可能性は高そう。

「公共事業減りすぎて近所の土建屋のおっちゃん困ってたし、私の方は派遣ばっかり増えて正社の募集がない! アイツらのせいで就活マジ大変!」

もっとも、作中で共産主義を敵としてきたので、リベラル、左派リベラルをより敵視しているだろう。



.。゜+..。゜+.玲子の部屋.。゜+..。゜+


お嬢様「じゃあ話の続きね。お芳ちゃんの子供達も活躍してくれたわよ」

お芳ちゃん「そういやいたね。二人とも元気にしてた?」

お嬢様「うん。ひ孫を連れて、私を見送りにも来てくれたよ」

お芳ちゃん「ひ孫か。お嬢は私の倍生きたんだよね」

お嬢様「そっか、ちょうど二倍くらいなのか。でもまあ、寿命だから気にしても仕方ないわよ。それより、みんなの感想とかは?」

お芳ちゃん「お嬢は? しんどいだけ?」

お嬢様「金儲けの方が楽だった」

お芳ちゃん「お嬢らしいね」

お嬢様「でしょ。それで、みんなは?」

みっちゃん「随分と大きな国になったんだなあ、と」

輝男「大国にはなりましたが、定見が定まらないところは昔と変わっていないのではないでしょうか」

お嬢様「大きくなれど、中身は変わらず。確かにその通りかもね。お芳ちゃんは?」

お芳ちゃん「大国になると色々と面倒くさいね。お嬢が政治にうんざりするわけだ」

お嬢様「いつもながら理解が早くて助かるわ」


__________________


なお、箇条書きとはいえ存命の方々の名前を挙げているので、場合によっては訂正、削除するかもしれません。

一応は、『実在の人物・団体等とは一切関係がありません』なんですが。


捕捉:念の為・・・

本節以外もそうですが、戦後史の政治などに関して内容はあくまでシミュレーションで、想定内の状況を書いているに過ぎません。

『趣味』レーションな面も否定はしませんが、「こうなるだろう」という想定です。

内容はあくまでシミュレーションです(大事なので二回言った。)

__________________


私どものアキツ年代記 〜幻想世界と近代戦争〜」が、

第12回ネット小説大賞受賞しました。

よろしければ、こちらもご覧ください。

https://ncode.syosetu.com/n3680jc/




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― 新着の感想 ―
東条英機は国防大臣以上にはならない。 そりゃ永田さんという担ぐ対象が生きてるしなりたいとも思ってなさそう なんだかんだこの方作中で一番生き生きとした人生を過ごした人じゃないですかね
汚沢(仮名)や空き管(仮名)その他の自称リベラルと言うなの活動家はそのまま刑務所にシュート!されるんではなかろうか
竹中平蔵と小泉純一郎の出番はないのか。あの2人が活躍できないとなると作中世界ではバブル崩壊を回避できたからよかったものの下手したら日本経済が詰むところやったやんけ。
感想一覧
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