025 「外伝・戦後の略歴年表(4)
(一部メタ視点あり)」
●1990年:
・3月:ソ連、ゴルバチョフが書記長から大統領に。
・4月:日本、南洋庁が南洋州となって自治化(日本に属したまま)
・夏:イラクがクウェートに侵攻。多国籍軍として世界中が軍を派遣。
日本、ガチギレ。アメリカに次ぐ大部隊を派兵。
・「ちびまる子ちゃん」放映開始
(史実では秋に東西ドイツが再統一しているが、この世界ではそもそも分断されていない。)
●1991年:
・1月:「湾岸戦争」。多国籍軍がイラク軍を激しく攻撃。
日本軍も積極的に攻撃に参加。
・夏:南アフリカ、アパルトヘイト(人種隔離政策)完全廃止。
・ユーゴスラビア紛争勃発(〜2001年まで)
・暮:ソビエト連邦崩壊
・ワルシャワ条約機構解体
・6月3日:日本、雲仙・普賢岳で大規模火砕流
・6月15日:フィリピンのピナトゥボ山大噴火。20世紀最大規模の噴火。
●1992年:
・ユーゴスラビア崩壊。(紛争は1991年から2001年)
・日本、軍事費を大幅削減。国土の開発と経済発展に注ぐ。
・日本、徴兵制を大幅に緩和。
・日本、経済拡大が加速。以後高い成長曲線に入る。
・日本、国内の共産主義(左派)に対する法的規制を緩和。一方で、左派の動向を注視。リベラルなどへ流れるのを強く警戒。
(史実はこの頃からバブル経済崩壊が表面化し始めるが、この世界では逆に経済が大きな好調に転じる)
●1993年:
・「欧州連合(EU)」発足。
・世界貿易センタービル爆破事件(原理主義テロが出始める)
・日本、政治の「五十五年体制」崩壊。政治地図の大幅な変化。
・日本、経済の回復もあり、さらなる自由化機運が強まる。リベラルという表看板で、水面下にいた左派が急速に台頭。
・日本、日本初の世界遺産登録
(この世界では戦災がないので、城跡など都市部の登録数は増えるだろう)
・日本、Jリーグ開幕(ドーハの悲劇もこの年)
●1994年:
・日本、左派を含めた政党が躍進。民主党との連立政権成立
・日本、新興宗教を大規模摘発。特高、憲兵が活躍
・英仏間のユーロトンネル開通
・日本、新型の大型ロケット運用開始。
宇宙開発を拡大。国際宇宙ステーション(ISS)の建設などにも積極参加
(史実ではH-Ⅱロケット1号機打ち上げ)
・ソニー、プレイステーション発売
・amazon創業
(史実でのオウム関連のテロ、事件の大半は未発&摘発。主人公が潰す以前に、治安維持法と特高が小さいうちに潰す可能性が高い)
●1995年:
・日本、阪神淡路大震災。早急に軍が大規模に災害派遣される。
・世界貿易機関(WTO)誕生
・EU(ヨーロッパ連合)拡大
・Windows95発売(日本産のOSも登場しているかも)
・新世紀エヴァンゲリオン放映
(史実のオウム関連のテロ、事件は全て未発&摘発済)
●1996年:
・北東アジア貿易連合(NEATA)拡大・強化
・日本、急速に台頭した左派の失政に世論が失望。冷戦崩壊後の政治的不安定は解消。二大政党制に戻る。
・日本、徴兵制を廃止。志願制に移行。
・中華民国、初の民主選挙実施(史実では台湾の民主化)
・中華人民共和国、核を含む臨戦態勢で中華民国を恫喝
●1997年:
・新興国の通貨危機
(中華民国、メキシコ、ブラジル、ロシアなどで起きる。史実とは違う日本経済の関係で、タイ、インドネシア、韓国は史実ほど発展していないので危機以前の問題。韓国はドルではなく円と連動)
・7月:香港が中華民国に返還される。自治は維持。
・京都議定書(地球温暖化会議)
・秋頃:後の世界的なIT企業の上場が相次ぐ。
(史実では北海道拓殖銀行、山一證券などが破綻するが、この世界ではバブル経済とその崩壊がないなど状況が違い過ぎる。破綻の連鎖などもない。ついでに言えば、1990年代のこの世界の日本は史実より貧乏。そして大きな経済成長中。)
●1998年:
・ロシアで経済危機(通貨危機の一部)
・日本の長野で冬季オリンピック開催。
・国際宇宙ステーション(ISS)建設開始
・iMac発売。スティーブ・ジョブズ再始動
・google創業
(史実では世界人口60億人突破の年だが、この世界では中華地域の人口が史実より少ないので数年後ろ倒し状態。またそれ以外の要因もあり、さらに少ない可能性がある。)
(金融ビッグバン開始の頃だが、この世界では前提条件が違い過ぎる)
(明石海峡大橋開通だが、この世界では作る金がないから存在しない可能性が高い。もしくはもっと後に建設される)
●1999年:
・新通貨ユーロ使用開始(フランやマルクなどが使われなくなる。)
・インターネット・バブル(2月〜2000年11月)
・9月、台湾大震災(この世界、台湾は日本の自治領)
・マカオ、中華民国に返還
・パナマ運河、アメリカからパナマに返還
・ミレニアムカウントダウン
・ハリウッド映画ヒット作相次ぐ(マトリックス、スター・ウォーズエピソード1など)
●2000年:
・2000年問題(コンピュータ誤作動問題)
・ロシア、原子力潜水艦事故発生。
・アメリカ株式市場高騰
(1960年台半ばから82年まで常に1000ドル前後。そこから大きく上昇を開始し95年3000ドル、97年に4000ドル。そこから加速し99年に1万ドル台へ)
・Microsoft Windows 2000が日米欧同時発売。
・ソニー「プレイステーション2」発売。
●2001年:
・21世紀到来
・9月、「アメリカ同時多発テロ」
中東へのコミットが深い日本も、原理主義からのテロ対象とされる。
・10月〜、アフガニスタン戦争勃発。日本も派兵
・日本、H-IIAロケット運用開始。大きな宇宙投射能力を保有
・アップルコンピュータ、iTunes、iPod発売
・映画「ハリーポッター」公開
(史実では小泉純一郎が総理となるが、この世界では政治の大改革が1980年代で、この時期は大きな好景気で、時代の転換や大きな改革の必要性が薄く出番はない)
(この世界の日本が、史実の日本と一人当たりGDPで並ぶようになる。)
●2002年:
・米、悪の枢軸発言(イラク、イラン、共産中華)
・日本ワールドカップ開催
・日本、ゆとり教育スタート(特進制度など古い制度が残っている筈のこの世界は大きく違っているだろう)
・日本、総合型リゾート(カジノ)施設の建設決定。
(この世界はパチンコが隆盛していない可能性が高い。)
●2003年:
・「イラク戦争」米など、イラクに侵攻。
日本、反対して派兵せず。戦後の占領統治などには参加。
・アジアを中心にSARRS(新型肺炎)集団発生
・米、スペースシャトル事故。国際宇宙ステーション(ISS)建設のかなりを日本が肩代わりする事になる
・日本、JAXA発足(軍、文部省などで非効率に分立していた状況を統合)
●2004年:
・イラク、暫定政権発足
・インドネシア・スマトラ島沖地震
・SNSのFacebook開設
(史実では北朝鮮から拉致被害者5名が帰国するが、この世界では北朝鮮自体が存在しないなど全ての前提条件が成り立たない)
●2005年:
・3月、日本、愛知万博開催
・8月、米、ハリケーン「カトリーナ」災害。その後の対策で政権批判高まる
・日本、超電磁鉄道の建設決定。(2019年開業予定。人口拡大に伴う輸送力確保の為。)
※この世界は史実よりも本土の人口が2割ほど多い。
(ニッポン放送買収騒動があったが、この世界では起きない。あとの解説でも説明)
●2006年:
・アメリカ、サブプライムローン問題発生
・日本、総合型リゾート完成。(東京、大阪)
・日本、メガバンク再編が終了
・日本、ライブドア事件
(この辺りの事件も史実通りになるかは怪しい)
・VOCALOID初音ミク発売
●2007年:
・2月:iPhoneの初代モデルが発売(スマートフォン登場)
・夏:世界金融危機(サブプライムローン危機)開始
・国際宇宙ステーション(ISS)完成(史実は2011年)
●2008年:
・5月:四川で大地震。中華人民共和国は情報を公開せず。
・夏:満州国で夏季オリンピック開催
・秋:世界金融危機
(アラフォーの言葉の流行がこの年)
●2009年:
・秋:米、民主党オバマ政権誕生
(左派リベラルが幅を利かせる向きが強まる)
・日本、保守が強いので欧米のリベラル政権との間に溝。日本の経済的成功もあり、アメリカとの対立が言われる。
・マイケル・ジャクソン急死
(史実では日本で民主党政権が成立するが、この世界は保守二大政党制で左派(左派リベラル)は弱いままなので成立する可能性は低い)
●2010年:
・満州、大連万博開催。満州の発展が世界的にも周知されるようになる。
・「アラブの春」。北アフリカのチュニジアで大規模な暴動。以後、北アフリカで革命が連鎖的に発生。
欧州諸国を中心に難民、流民、偽装難民に対する強い警戒感。
・ギリシャ経済危機
・日本、小惑星探査機はやぶさ帰還
(この世界の日本の宇宙開発は色々違うので、違った形になるかもしれない)
・中東、アラブ首長国のドバイに世界一のビル建設
(アラブ諸国には鳳グループも深く関わっているだろう。)
●2011年:
・日本、東日本大震災。大きな被害を出す。
(福島原発事故は、事前の防災対策の強化で未発)
・同時多発テロの首謀者ウサーマ・ビン・ラーディン殺害
・リビア、カダフィ政権崩壊
・日本、地上波デジタルテレビ放送へ全面移行
(この世界はもう少し早いかも)
・天災による原発災害未発が契機として原発議論。及び代替となる再生エネルギーの議論が世界的に高まる。(ただし史実ほど極端ではない。)
(史実では世界人口が70億人に達するが、この世界では最低でも数年後ろ倒し)
●2012年:
・シリア内戦激化
先進国(欧米、日本など)が、中東、アフリカ地域での現地での難民支援を強化。
無軌道な偽装難民、経済難民、そして不法移民対策の為、移民ブローカー、運動家、左派リベラルの動きも先回りで規制、処罰。
・東京スカイツリー開業(この世界は違うのかも)
・日本、ノーベル生理学・医学賞で山中伸弥教授が受賞(iPS細胞)
(史実では第二次安倍内閣が成立するが、この世界では違う可能性がある)
●2013年:
・2020年オリンピックが東京に決定
●2014年:
・IS(ISIL)が樹立を宣言。原理主義に対する危機感がさらに強まる。
・ウクライナ危機。ロシアがクリミア半島を一方的に併合。
・LGBTが日本でも注目され始める。元々差別が緩く保守勢力が強い日本では反発。
●2015年:
・アメリカ、日本、欧州諸国が共同してISを徹底して攻撃。短期間で壊滅させる。
・アメリカとキューバが54年ぶりに国交回復。
・欧州難民危機。アフリカ、中東などからの難民の現地留め置きが問題化。偽装難民、経済難民との見分けがつかないなどが争点。
(史実は欧州諸国が難民を大量に受け入れ、以後、問題は深刻化する)
●2016年:
・世界でテロ頻発
・中東のISはほぼ壊滅。(史実の壊滅は2017年)
・イギリス、欧州連合(EU)から離脱
(史実より移民(難民)問題が少ないので離脱しないかも)
●2017年:
・米、共和党トランプ政権誕生
(アメリカで左派リベラルが猛威を振るえば誕生は必然)
●2018年:
・
●2019年:
・日本、令和に改元。皇太子徳仁親王が天皇に即位
・日本、超電磁鉄道が品川=名古屋間で開業。
2027年に大阪まで開通予定。
●2020年:
・春:鳳玲子死去
・夏:東京オリンピック(二度目)開催
.。゜+..。゜+.玲子の部屋.。゜+..。゜+
お嬢様(やっと、馴染みのある時代だ)
虎三郎「何しんみりしている?」
お嬢様「なんでもない。みんなにとっては、面白い時代でしょう」
虎三郎「俺はとっくにくたばった後だがな。二人はどうだった?」
ジャンヌ「玲子がよく語ってくれた夢の中の時代がきて、とても楽しかったです。できるなら、もっと楽しみたかった!」
竜「本当に夢の通りになったので、びっくりしましたよ」
虎三郎「で、玲子は、こんな遠い時代のシロモンを、俺が元気な頃から作らせようとしたわけか。道理で出来ないわけだ」
お嬢様「作ってとまで言ったのは、殆どないわよ。無理なのは承知していたから」
虎三郎「どうだか。まあ、楽しかったから構わんが」
ジャンヌ「ハイ、毎日が夢のようでした」
竜「時代を先回りした夢の話を聞いたから、少し申し訳なかったですけどね」
虎三郎「玲子の夢の中から引っ張り出せれば、それだけで偉大な発明や業績とかになっちまうもんなあ」
ジャンヌ&竜「は、ハハハハハ」
ジェニファー「ハイハイ、話はそれくらいにして、お茶が入りましたよー」
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・その後(2020年以後)の補足:
・史実と違い中華地域が分裂状態で、さらに経済発展が史実よりかなり遅れている影響もあり、2019年末からの新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは起きない。
・中華人民共和国の国力が低いので、2018年からの米中冷戦はない。
(中華民国はまだ国力が低く、そもそも政治的に対抗する気はない。それ以前にアメリカの軍事的、経済的影響下にある。)
・東西冷戦終了以後に登場したグローバル経済の流れのまま。
・中国台頭の因果もあり、日本を中心とする北東アジア諸国が隆盛。中華民国の発展もようやく本格化。
ただし経済規模は史実の中国より小さい。
・世界経済の規模も、史実の同時期と比べると1割程度小さい。
(史実の世界全体のGDPは約85兆ドル)
・東西冷戦終結以後のアメリカ一強のままなので、世界政治は史実よりいびつな形(アメリカへの反感が強い状態)で進んでいる可能性がある。
・主人公が一世紀に渡って活動した影響で、共産主義を始めとする左派勢力(左派リベラル含む)は史実より小さい。特に日本で顕著。アメリカも影響は大きい。
(華族&財閥の主人公と共産主義は決して相容れない)