表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

732/750

024 「外伝・戦後の略歴年表(3)

(一部メタ視点あり)



●1970年:

※史実との因果を含め大きな事件はない。


(史実では「よど号ハイジャック事件」だが、この世界の日本は反共姿勢が強く、戦後の極左を育てる連中も塀の中なのでフラグ自体が立たない可能性が高い。他の極左系テロも同様。)

(史実では、三島由紀夫割腹自殺だが、日本が地域覇権国家で軍が十分な力を持つ以上、事件を起こす理由が薄い。だが当人は何か別の理由で自殺しそう)

(大阪万博は1956年にしているので、ここでの開催はない。歴史の因果で、何らかのイベント(国内博覧会程度)はあるかもしれない。)



●1971年:

・ニクソン・ショック(ドル・ショック)

 ドルの金との交換停止。ドル切下げ。ブレトン・ウッズ体制の終わり。

(状況が違うので史実のもう一つのニクソン・ショックの「訪中」はない。また中華民国が強い立場で存続するなど、中華人民共和国を認める必要がない(史実の朝鮮半島情勢と同様))


・マクドナルド日本進出


(史実ではカップヌードル発売の年だが、この世界では30年以上前から存在)


●1972年:

・変動相場制に移行。

・4月、日本、台湾を自治州化(日本に属したまま)

・5月、第一次戦略兵器制限交渉(SALT1)調印(米ソデタント)

・9月、日本、ベトナムから撤退。これにより軍事費は大幅に削減。

 (日本のベトナムへの大軍派兵は、日米間の親密度を大きく上げたのが最上の戦果と言われる。)

・満州国、溥儀死去(66歳)。(がんで死亡は同じ。治療が早く史実より5年長生き)

・10月、新東京(成田空港)国際空港開港

 (史実は「成田闘争」の影響で78年開港。空港の滑走路も初期計画通り。この世界だと成田新幹線も作っているかも)


(史実では沖縄返還の年。)

(2月にあさま山荘事件、5月にテルアビブ空港乱射事件があるが、そもそも日本赤軍(連合赤軍)が存在しない可能性が高い)

(史実では田中角栄が総理就任するが、この世界は敗戦がないので日本社会が古いまま残されている為、成り上がりは難しいかもしれない。)

(札幌冬季オリンピックは、この世界では1964年開催なのでここではない。)

(史実では上野動物園にジャイアントパンダがやってくるが、この世界ではない。何しろ生息地の四川地域の共産中国は世界中と対立状態。東側諸国にだけパンダはいるかも)


●1973年:

・アメリカ軍、ベトナムより撤退。

・EC拡大。イギリスなどが参加。(ドイツが統一ドイツ状態なので違っているかもしれない。)

・10月:「第四次中東戦争」

・10月:第一次石油危機オイルショック

・日本経済大混乱。これ以後、日本経済は大きく停滞。

・日本は国内の海底油田開発を促進。北樺太海底油田、海底ガス田、尖閣海底油田、海底ガス田の開発本格化。


●1974年:

・北東アジア貿易連合(NEATA)設立(日満韓)。極東版のECを目指すが、国力差、経済格差が大きいので日本主導となる。

 『共栄圏』の言葉が出る。

 アメリカ、中華民国は条件が折り合わず参加せず。だが、その後も加わる協議は続く。

・日本、大規模な政治、行財政改革をしようとするも、保守派、既得権益の反発が非常に強く失敗。内閣は陰謀論が強く言われる疑獄で総辞職。日本の停滞が長引く事になる。


(宇宙戦艦ヤマト放映だが、この世界では同じものはないだろう)


●1975年:

・サイゴン陥落。ベトナム戦争終結。

・「先進国首脳会議サミット」開催。日本も参加。

・中華民国、張作霖死去(100歳)(寿命は張学良のオマージュ)。以後、中華民国は民主化に向かう。

・「第三次中華戦争」中華人民共和国が中華民国を攻撃。

 (大規模化はせず、日米ソ、RPTOは動かず。)


・マイクロソフト社設立


●1976年:

・毛沢東死去。核兵器を使用する寸前だったと言われる。

・中華人民共和国撤退。「第三次中華戦争」終息。

・カンボジア、ポル・ポト派が大虐殺実施。当初は誰も信じず。

・米、火星の軟着陸に成功


・日本、新自由クラブ結成。(二大政党制の世界なのでどうなるか?)


・「徹子の部屋」放送開始

・Apple創業


●1977年:

・200海里(排他的経済水域)の時代到来

 日本、世界最大級の海域となる。(南洋諸島などは日本のまま)


・超音速旅客機コンコルド初就航

・日本、王貞治が本塁打の世界最高記録を更新


●1978年:

・日本、有人ロケット打ち上げ成功。しかし予算の限界から大規模な開発できず。有人ロケットの維持が精一杯。目指していた月も宇宙基地も中止。

・ベトナム、カンボジアに侵攻。カンボジアの状況(=惨状)が明らかになる。だが世界はしばらくは信じず。


・スペースインベーダー・ゲーム発売。大流行する。

・サザンオールスターズがデビュー。

・キャンディーズが最終公演。


●1979年:

・イラン革命(イスラム原理主義の台頭始まる)

・ソ連、アフガニスタン侵攻

・サッチャー、英首相に就任

・第二次石油危機オイルショック

・日本経済、さらに落ち込む。

・日本、多数の民衆が国会議事堂を包囲。抜本的な不景気対策を求める大規模な国民運動が起きる。不景気の原因とされる、旧態依然とした憲法、制度、政治、2大政党に対する不満が噴出。55年体制に大きな亀裂。

・米、スリーマイル島原発事故が発生。

 以後、原発開発では仏企業、日本企業が目立つようになるが、事故を受けて日本国内での安全基準が大幅に強化される。


(機動戦士ガンダムTV版放映。日本が軍事面で元気なので、戦争を扱う作品の方向性が違っているかもしれない。)


●1980年:

・「イラン・イラク戦争」勃発

 (アラブ地域に大きな石油利権を持つ日本はイラク側に付く)

・日本、首相急死。大規模な政治改革を行おうとしていたが、一旦停滞。以後しばらく、日本の政治の混乱続き、日本全体で危機感がさらに強まる。

・モスクワオリンピック、西側諸国がボイコット。日本もボイコット。


●1981年:

・日本、新政権成立。世論の危機感の高まりを受け、大規模な行財政改革を強力に推進。

・アメリカ、「レーガノミクス」開始。当初は巨額の財政赤字と貿易赤字で苦しむ。

 (史実と違い日本がアメリカ国債を買わない(金がないので買えない)。アメリカの貿易赤字は対ドイツ中心)

・拡大EC成立。12カ国に拡大。

 実質的にドイツの勢力拡大。ソ連が警戒感を強める。ドイツとアメリカとの経済摩擦も強まっていく。


・イギリス、チャールズ王太子、ダイアナ妃と結婚

・マリオ初登場(アーケードゲームにて)

・アラブ首長国連邦のドバイが経済特区を設ける。

 (21世紀には巨大都市に発展。鳳グループいち早く進出し青田買い)


●1982年:

・「フォークランド紛争」勃発。イギリスとアルゼンチンの領土紛争。

・日本、大規模な改革実現。「戦後が終わった」と言われる。

 (大規模な行財政改革実施。史実の状態にかなり近くなる。)


・「笑っていいとも!」放送開始

・「超時空要塞マクロス」放映

 (この手のSFアニメもどうなるやら。とにかく、この世界の日本にF14戦闘機が買える金はない)


(500円硬貨登場だが、この世界だと5円硬貨になるだろう)


●1983年:

・アメリカ、戦略防衛構想(SDI)発表。

・日本、西側諸国と歩調を合わせて軍拡に傾く。

・大韓航空機撃墜事件

(史実で撃墜された場所(樺太南部)がこの世界では日本の領空になるので、少なくとも違う形になるだろう)


・東京ディズニーランド開業(主人公のせいで、もっと早いかも)

・ファミリーコンピュータ発売


(主人公の前世での誕生が多分この年。もしくはこの前後の年)


●1984年:

・ロサンザルスオリンピック。東側諸国ボイコット。

・ソ連、アンドロポフ書記長死去。チェルネンコ書記長就任

・日本、大規模な軍拡を開始。


・グリコ・森永事件

・AppleのMacintoshの初発売


(マハラジャ麻布十番店がオープン。ディスコブーム到来だが、この世界の日本は不景気なので開業時期が違うかも)


●1985年:

・ソ連、ゴルバチョフ書記長就任。ペレストロイカ(民主化)開始。

・「プラザ合意」。原因の多くはドイツ。世界はドル安を肯定。ドイツは段階的にマルク高を行ってきたが、さらにマルク高へ。

 一方で日本経済が依然として低迷しているので円安を肯定。

 (日本でバブル経済は起きない。逆に円は下落)


・日航機墜落事故。

 (この世界の日本の航空会社が違うかもしれない。そもそも747買ってないかも)


(青函トンネル本坑が貫通だが、この世界ではもっと早い時期から工事が開始されているかもしれない。)


●1986年:

・アメリカ、スペースシャトル打ち上げ失敗

・西側では日本のみが有人ロケット打ち上げ能力を維持しており、存在感が高まる。

・ソ連、チェルノブイリ原発事故発生。未曾有の大惨事もあって、ソ連はある程度情報を公開する。

・中華民国で民主化が始まる。(史実の台湾の因果)


・ハレー彗星接近


(史実では日本の海外資産が世界一になった年だが、この世界ではまずありえない。この世界の日本は、先進国の中でもビンボーな時期)


●1987年:

・円安による輸出の好調で、日本の景気が好転し始める。10年以上続いた長い不況を脱し始めたと見られ始める。世界からは、大規模な行財政改革と合わせて「リブート(再起動)」と言われる。


・10月、「ブラックマンデー」世界同時株安。

 アメリカで株価が暴落し、西側世界全体でも暴落。日本は景気が上向いていたのと、元々安かった影響で投資資金が退避してすぐに回復、さらに上昇。


(国鉄が民営化された年だが、軍との繋がりが深い組織なので、民営化があるとしても米ソ冷戦終了以後。また、国鉄労組は左派傾向が弱いか存在しない(出来ない)などの要因も民営化に影響する可能性も高い。)


●1988年:

・名古屋オリンピック開催

 (この世界の韓国は、まだ開催できるだけの国力、経済力はない。だが、満州でのオリンピックの可能性はあるかもしれない。)

・「イラン・イラク戦争」終戦。イランに対する防波堤となったイラクに、過剰な軍備(兵器)だけが残る。

・国際宇宙ステーション(ISS)の開発が決定。日本も大規模に参加


(瀬戸大橋、青函トンネル開通。東京ドーム完成だが、この世界ではどれもこの年ではないだろう。)


●1989年:

・1月、日本、昭和天皇裕仁逝去。明仁親王践祚。平成に改元

・6月、共産中華、「蘭州事件」。大規模な粛清が発生。四川の派閥が政権を握る。それまで中心だった伝統的な共産党は粛清。ただし共産主義体制は存続。

 (天安門(北京)で民主化革命騒ぎが起きるはずもなし)

・11月、「マルタ会議」(ブッシュ・ゴルバチョフ)。東西冷戦終了。

・11月:ベルリンの壁崩壊

 (「東ベルリン」があるので、ベルリンの壁崩壊は逆の形で起きる?)

・東欧民主化(史実と違いドイツは最初から統一したまま。)

・ルーマニア、チャウシェスク政権崩壊


・美空ひばり死去。(この世界だと、経歴は随分違うかもしれない)



.。゜+..。゜+.玲子の部屋.。゜+..。゜+


お嬢様「逃げるやつはベトコンだ。逃げないやつは訓練されたベトコンだ!」

リズ「私もベトナムに行きたかった……」

トリア「こうして見ると、この時代も争ってばかりですね」

お嬢様「特にあなたの国がね」

トリア「冷戦時代でしたからね」

リズ「私はコールドより、もっとホットが良かったです」

お嬢様「……」

トリア「何か?」

お嬢様「いや、大戦後のトリアも夢の中のアメリカ人と同じになったなあって」

トリア「私はずっとアメリカンですが?」

お嬢様「アメリカ人って、第二次世界大戦で軍事に対する姿勢が極端に変化したでしょ」

トリア「なるほど。確かにそうかもしれません。つまりお嬢様が夢の中で見たアメリカ人の多くは、戦後の人だったんですね」

お嬢様「そういう事。リズはちょっと例外だけどね」

リズ「そうですか? どこに居ようと私は私です」


__________________


 この世界の日本とアメリカの関係は、史実とは大きく違う。基本的には同じ陣営だが、超大国と地域覇権国家の関係。日本はアメリカの従属下にはない。

 極東は中華民国を除いて日本の担当。

 ソ連、社会主義陣営との対立が、両者の共闘関係を続けさせていた。

 また、ソ連との冷戦が終わっても、冷戦間の協力関係と日本の経済力が十分ではない影響で、アメリカの日本への経済的な警戒感は薄い。

 アメリカの注意は、西ヨーロッパ、特に地域覇権国家としての性格を強めるドイツに向く。


 史実のバブル経済絶頂の1989年の大納会で株価は最高値を付けるが、この世界では大した事ないだろう。

 この世界の1970年代、80年代は史実の繁栄と比べるとかなり地味になる。史実での1970年代くらいの雰囲気が、1960年代から四半世紀続くイメージ。経済的には停滞の時代となる。(変わらない昭和後期。失われた20年?)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
日本、王貞治が本塁打の世界最高記録を更新 台湾が日本なので、日本国民で国民栄誉賞は誕生せずに紫綬褒章と旭日大綬章が贈られるのかな?
>>『・10月:第一次石油危機オイルショック(中略) ・日本は国内の海底油田開発を促進。北樺太海底油田、海底ガス田、尖閣海底油田、海底ガス田の開発本格化。』 ★ですよねえ。 石油ショックの時、ブラジ…
この停滞の1970年以降は、「科学技術は何も進歩しない」という前提があるような気がします。 本当に、今の人は、1960年以降に実現可能で高度成長に結びつく科学技術を、何一つ知らないのでしょうか❔
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ