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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第二章 少狂学校生存
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情報隠蔽ができない場合もある

隠蔽工作は難しいのです...

「そしたらこれ乗っていくわけだけど、このまま口?の上にいると多分僕たちも酸で溶かされるね!」

「なぜ若干嬉しさが混じっているんだ...?」



 彼ら(クトーニアン)は基本的に酸で目の前の地面や岩盤を溶かすことによって地中を移動する。



 そしてそれほどまでに強力な酸を浴びたらどうなるか...体験したくない、といえば嘘にはなるが他のどんなことよりも死に直結するのでやりたくないのが本音。



 僕だって命は惜しい。そもそも生きて地上に帰るためにシュド=メルを呼んだわけだしね。



(何、そこは問題ない。我が先行して掘り進め、お前たちはそれを追う部下の口に乗る)

(おお!)



 僕たちが乗っているバーストの<結界>、それを綺麗に迂回して天井を掘るシュド=メル。もちろん掘った跡は緑色というわかりやすさだ。



 だからまあ下には緑色の大穴があって、そしてそこから出てくるのは無数のクトーニアン達。



 クトーニアンの外見はまあ、口と思われる場所から触手が出てきている芋虫(ただし牙のようなものはない)、と言うのが説明において最も短いものだろう。



 ......よくみたら意外と可愛いかmゲフンゲフン。



「バースト、<結界>を解除して。あ、もしもクトーニアンに乗りたくなかったら...」



 瞬間、解除される<結界>。真下にはクトーニアンがいて、その触手の上に着地する。



 ...意外と触手はぬるぬる。これは立っている状態だと危ないかもと思い座ろうとしたとき、頭の上、いや肩にに更なる重みを感じる。



 見ると、そこには家猫の姿が。



「私はここにいますから、いいですね?」

「もちろん。あ、ショゴスは念の為<インベントリ>に入ってて。今一番被害がでかいのは君だからさ」

「オ気遣いに感謝します。ではお言葉に甘えテ...」



 本状態のショゴスが飛んでくる。それをキャッチして<インベントリ>の中に入れる。



 ショゴスは流石に失うわけにはいかないからな...神様達はちょっとやそっとのことで死にはしないけど、ショゴスは(神話生物というくくりの中で)脆いからね。



 まあ失いたくないのはミ=ゴもそうなんだけど。<インベントリ>にしまえないからねえ...



「ふむ...この粘液のサンプルを採取できるのは非常に好都合だな。後で穴の掘られた跡と掘るための酸も手に入れられるとなると...」



 なんか、ミ=ゴって研究者の中でも結構やばい人っぽい?いつかマッドサイエンティストとかになったりするかな?



 まあいいけど。僕は実験に全面協力するし。



(では出発するぞ。直上掘りでいいな?)

(それでお願いします!)



 すると、天井にいたシュド=メルの尻?が動く。どんどん離れていく...かと思ったら一定のところから位置が動かない...



 いや違う。自分達が動いているのだ。真下のクトーニアンが音もないのにとんでもない速度で進んでいく。



 ...すごいな。僕が乗っているのに苦になっていないのか。ミミズなどの骨がない生き物は筋肉の塊ではあるけど、このサイズにまでなるとここまでのものになるのか。



 地中ということもあって風は感じない。けどもしこの速度で外を移動したら強風で僕は吹き飛ばされてしまうだろう。



 いつの間にか触手をめっちゃ握っている自分。あんまし揺れないのに移動している、っていうのは結構気持ち悪い感じがする。バスとかも結構振動がなくなっていたらしいけど、それでも若干あったからね。



 まあそれはいい。今は何か他のことを...



 ...ないな。



(シュド=メル...には聞こえないかな。えっと、僕が乗っているクトーニアンは聞こえてる?)

(聞こえてますよ。質問ですか?)



 あ、意外と優しい感じだった。



(後どれくらいで地上に着くかわかる?)

(ふむ、自分には分かりかねますが...あ、リーダー(シュド=メル)が教えてくれました。後30分はかかるそうです)

(け、結構かかるね)



 壁が滝のように流れていく速度なのに30分か、一体ここはどれだけ深かったんだ。



 だが、そうなるとその間暇だな...そうだ!



(教えてくれてありがとう。お礼に君にいいことを教えてあげよう!)

(はあ。なんでしょうか)



 ============================================



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] クトーニアン

[性別] 不明 [年齢] ■■■■■

[借体] ミミズ

[到達点] Lv20/20


 HP 10000/10000 MP 1200/1200


 ーステータスーーーーーー


 筋力 15923

 体力 15923

 敏捷 4021

 知性 1549

 精神 1008

 魔力 303


 ースキルーーーーー


 付いてきたもの Lv100(MAX)

 酸放出 Lv20


 ーーーーーーーーーーーー



 ーーーーーーーーーーーー


 付いてきたもの 銅


 付いてきたやつ。召喚に関して紛れ込んだのか、はたまた巻き込まれたのかはさておきなぜかここにいる。

[呼ばれたもの]や[呼び出されたもの]と比べると下位互換だが、少なくとも所有者がこの世界に甚大な影響を与えるのに違いはないので念の為弱体化、ということだろう。


 ーーーーーーーーーーーー



 ーーーーーーーーーーーー


 酸放出 緑


 酸を特定の部位から出すことができる。部位はさまざま。

 その強力さは言わずもがな、下手に喰らうと死に繋がる。

 ただ特定の部位から以外は不可能なので、その部位が使用不可能になった場合は使うことができない。


 ーーーーーーーーーーーー



(こんなものが...ありがとうございます)

(いやいやそれほどでも。元々シュド=メルやほかのクトーニアン、ミ=ゴにも伝えるつもりだったからね。むしろ僕も君のステータスをみれて嬉しいよ。ああ、できればこの<メヌー・リング>を他のクトーニアンにも伝えて欲しい)

(分かりました)



 やっぱりというかなんというか。クトーニアンにも<メヌー・リング>は使えたらしい。ショゴスが使えたからまさかとは思ったけど、クトーニアンも触手に出てきたあたり触手は腕という判定があるのかも



 で。[付いてきたもの]にはびっくりした、うん。まあ地球でもクトーニアン一体いれば人類滅亡してもおかしくはないし、弱体化が入るのは仕方のないことではある。



 そして[酸放出]は、まあクトーニアンの能力みたいなもの。これは[付いてきたもの]と違って予想できたからね。



 でもこの書き方だと普通に[酸放出]を持っている魔獣や人間がいそうなんだよなあ。敵対したら苦労しそうだな、シュド=メルは勝つだろうけども。



 ...これで何分くらい経ったかな。10分くらいか。



「ミ=ゴ!ちょっと質問があるんだけど!」

「ふむ。何だ?」



 ============================================



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] ミ=ゴ

[性別] 不明 [年齢] ■■

[到達点] Lv50/50


 HP 1000/1000 MP 1200/1200


 ーステータスーーーーーー


 筋力 1743

 体力 1133

 敏捷 764

 知性 846019

 精神 9437

 魔力 10


 ースキルーーーーー


 来たもの Lv100(MAX)

 外科手術 Lv100(MAX)

 異端科学 Lv100(MAX)


 ーーーーーーーーーーーー



 ーーーーーーーーーーーー


 来たもの 白金


 宇宙を渡る技術あり。すなわちやばい。

 弱体化は必須であり、何ならこれでも足りていない。

 はっきり言おう。もし味方につけることができたら、この世界で老衰による死が保証される。


 ーーーーーーーーーーーー



 ーーーーーーーーーーーー


 外科手術 金


[医学]の派生である[医学技術]の派生である[手術]の派生。この世界には存在し得ないため、転生者などが持っているはずの[医学]系統のスキル。

 回復魔法がいらなくなる、とまでは言わないが大概の外傷はなんとかなる。何とかしてみせる。

 しかも、適切な場所及び道具が揃っている場合魔法すら超える奇跡となる。やばい。


 ーーーーーーーーーーーー



 ーーーーーーーーーーーー


 異端科学 金


 そもそもこの世界に存在せず、転生者などが持っている可能性しかない[科学]の派生。

 一体何があって異端となったかはさておき、例え異端でもこの世界を十二分に荒らす。

 取り扱いには気をつけよう...実験結果が爆発オチとか、この世界では洒落にならない。


 ーーーーーーーーーーーー



「やっぱり出せたんだね」

「最初にこの星が明らかに他の星と違うと気づいた理由がこれだからな。まさか説明が見られるとは思わなかったが」

「書いてあること全部頭おかしいけどね...」



 特に[来たもの]。これを持ちうる神話生物ってあと数体だけだし、しかも老人にすらなれないようなこの星で老衰による死が確定になるのがもうやばい。



[外科手術][異端科学]はここまで色々見てきたし言わずもがなだろう。魔法がメインの星に異常なまでに発達した科学医学持ち込んだらそりゃ荒れるわな。



「しっかし、本当にイカれた奴らを仲間にしたな...」



 シュド=メルはクトーニアンの上位互換だろうからそれを含めて考えると、多分地下で籠城すれば大抵何とかなるような気がしてきた。



 ミ=ゴの技術がそれを可能にしている。科学だから、結構応用力高そうだし。



 ということは...いつか住居を作るとき、深海に面した地下にある突破不可能の城みたいなことになるということか。やばいな。



 だがそしたら空が..........いや、今はいいか。どうせ住居を作るのはもっと後の話になるだろうし。



 とにかく。これで時間は潰せたか。あと...10分くらい。



 ...自分のステータスでも眺めてるか。



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] マリア

[性別] 女性 [年齢] 6

[種族] ■■■■■■

[職業] 召喚師(サモナー)(クトゥルフ神話)

[パーティ] <ギルドズパーティ>

<クエスト>:殺人鬼の捕獲 受注中

[ギルド] <未来団>

[到達点] Lv20


 HP 450/450 MP 510/510


 ーステータスーーーーーー


 筋力 150

 体力 150

 敏捷 107

 知性 82

 精神 944

 魔力 319


 ースキルーーーーー


 言語 Lv42

 召喚魔術 LV60 (1)

 応急処置 Lv65

 再生 Lv41

 耐性 Lv100 (MAX)(ON/OFF可能)

 結界術 Lv10


(魔王の種[発芽前] Lv100 (MAX))


 ーーーーーーーーーーーー



 っぱ精神値の上がり方えぐいな...

次回、脱出!...かな?

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