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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第二章 少狂学校生存
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学園生活④〜魔法という万能の言葉〜

クトゥルフ神話扱っているはずなのにクトゥルフ神話の関わりが少ない...



一応学校もかかわt

「さて、ここで話を続ける前にさっさと他の単元を決めてくるがいい。時間には限りがあるのだからな」

「そうそう!<魔法>と<その他>を決めたあと、ここにくるんだよー!」



 と言われ、半ば強制的に外に出される。別に乱暴にされたわけじゃないが、もうちょっと、こう...



 あ、そういえばあの死体製造機のこと校長先生に聞いとけばよかったかな。なんであんなものあるんですかーって。



 だってあれ、実質的に弱い人と強い人選別してるし。学校に通って強くなるぞ、って意気揚々ときた子供の大半は死にそうだし、それはあまりにも理不尽すぎるよ。



 まあ、今考えても仕方のないことなんだけど。とにかく、後で聞いてみることにしよう。



 で、とりあえず今僕がいる空間はさっき<戦闘>の単元を選択した時と変わらなそうかな。



 とんでもなく広く、まるで体育館。後ろには...っと、ドアがない。



 一度決めたことは変えられない、みたいな感じかな。



「おお、決まったみたいだねえ」

「あ、マナお姉様」



 いつのまにここに。まあどうであれ驚かないけど。



「<戦闘>、決まったんだねえ。何にしたのお?」

「えっと、<魔力撃>っていう単元です」

「...へえ」



 まあ、僕としては特に困ることはないので何も隠さずに報告をする。シナさんと交わした契約にも、マナさんからの命令は絶対服従って書かれていたような気がするし。



「それにしても、どうやってここに?」

「それはねえ、<パーティ>のメンバーも一緒にワープする仕組みのワープをマリアちゃんが受けたからだよお。教室の扉はワープするためのものだからねえ」



 ワープ。この世界では初めて聞く言葉だけど、前世では聞いたことはある。点と点を線を使わずに移動する方法、っていう説明を周りにはしてたっけ。



 まあそれだけだとわからない人も多くて、結局詳しく説明してたけど。



「まあそれはともかくう、次は魔法だねえ。<3単元目録>を最後から読むと見れるよお」



 ほうほう...お、確かに背表紙から見るように開いたら<魔法>の欄がが出てきたぞ。



 なになに...



 ーーーーーーーーーーーー


<3単元目録>


 =<魔法>=


<魔道具>

<詠唱>

<魔法陣>

<火>

<水>

<風>

<土>

 ーーーーーーーーーーーー



 ...まあ、予想はしてたんだけどさ。とりあえず途中で閉じてから一言。



「多くね?」



 上3つのやつは魔法の種類だからまだわかる。ただ下の4つ、僕の記憶が正しければ<基礎四大属性>というやつ。



 属性で一括りってことは、属性の数だけあるってことだろ。しかも丁寧に"基礎"って言われているんだから、絶対他の属性もある。



 何種類あるかは知らないが、少なくとも覚えることは多そうだな。



「しょうがないねえ、この世界の摂理だからねえ」



 摂理かあ、だとしても魔法の種類多すぎるのよ。



「ちなみにい、属性以外にも<召喚魔法>とか<魔技>とかあ、それらを使うための専用の授業もあるんだよお」

「<魔技>?」

「ああ、マリアちゃんは聞いたことなかったかあ。<魔技>はねえ、確か必殺技みたいなものなんだってえ」



 あーなるほど、格ゲーのゲージ技みたいなものだと。そゆことね。



「まあ、とりあえず見てきますね。この本読んでるだけだと時間が勿体なさすぎるので」

「いってらっしゃーい」



 まあ流石にこれも自分から行かないといけないやつだしね。



 で、確か<召喚魔法>っていうのがあるんだよ。さっきマナお姉様が言ってたから確実にある。



 僕のスキルは確かに[召喚魔術]なんだけど、あの量の中から一つの単元を選ぶのには見て決めたとしても時間がかかりすぎる。



 ただまあ、さっきも思考したけどこのスキルが本当に魔法なのかがわからない以上、<召喚魔法>の単元をクリアできるかが怪しいんだよね。



 なんたって、[召喚(クトゥルフ神話)]はイス語だったわけで。しかも調整中て、まるで機械のプログラムのような書き方をされていた。



 ダメな気がするなあと考えながら歩いていると、ふと声が聞こえる。



「<召喚魔法>だよー楽しいよー」



 さっきまで聞こえていた勧誘の声は無視していたけど、[召喚(クトゥルフ神話)]のことを考えていたからかはっきりと聞こえた。



 とりあえず声の聞こえた方へ向かう。人は多く、僕みたいに悩んでいる人もいるからね。その中で止まっている人もたくさんいる。



 それらを避けながら進む。そして、その行動に疲れが見えてくるようになった頃。



「はいよー[召喚魔法]に興味ある人は入ってってねー」



 人が、いた。大方、満員電車がくる駅のホームくらい人の密度がすごかった。



 他の場所、僕は位置的に反対側からきたが、そことは比べることができないだろう。それくらい人気ということだろうか。



 まあ自分が戦わずに済むっていうことを考えると楽そうだけど、流石に簡単ではないだろう。



 特に、下手に力がありすぎてとんでもなく強い存在を呼び出してしまった場合。今混雑で足元にいられないからなのか頭の上に乗っかっているメェーちゃんは僕のいうことを聞いてくれたからよかった。



 だが、某大人気ゲームのようにレベルが高すぎて言うことを聞いてくれないことだってあるだろう。勝手な想像でしかないが、これは実際に僕がメェーちゃんを召喚した時に恐れた唯一のことだ。



 だから、最初に仲良くなったわけで。勝てない相手を呼び出すのはそれ相応のリスクがあるのだ。



 だからこそ、ふと思う。



「みんなも<召喚魔法>を使おうねー」



 悪魔だ、あの勧誘。人気なのはわかるが、もうちょっと危険度とk



 ガッ



 突然、腕を掴まれる。しまった、どこからか僕に近づいてきていたのか!



 振り払おうと腕を動かすが、そもそも動かす隙間がないのと力が弱いせいでどうにもならない。



 そして、急速に腕を引っ張られる。



 ああもう、一体誰が引っ張っているんだ!?というか、メェーちゃんは一体何をしてるんだ!?



 頭の上に乗っているのであれば流石に僕に近づいてきている人間くらいわかる...いや、そうか。逆に知っている人が近づいてきたら何も言わない可能性があるな。



 頭の上を見る。普通に顔を上げるだけだが、メェーちゃんはいない。続いて引っ張っている人の頭の上を見ると、そこには本を持ち上げながらのほほんとしているメェーちゃんがいた。



 引っ張る人の後ろ姿は、まあ当たり前だが制服だ。だけど、そもそも現時点でメェーちゃんと打ち解けているのはマナお姉様とエリカ先輩のみ。つまり僕以外の頭にメェーちゃんが頭に乗る可能性もまた、彼女らのみ。



 ということは、っとと。外に出たか。



「ふう、ようやっと外に出れた。いやー危なかったよ、後少しで<召喚魔法>にマリアを引き抜かれるところだった」

「あ、えr」

「おっと、その名を一定はいけないよ。私はお忍びできているからね」



 コクコクと頷いて応答する。手で口を塞がれている以上、何もいうことができないからだ。



 これは、あれだな。やっぱりマナお姉様とエリカ先輩は悪名高いと考えて良さそうだ。



 現状特にやばいことをやっているわけじゃないけど、今までにやばいことをやってきているのだろう。だから名前を呼んではいけないと。



 まるでどっかのハゲた...いや、やっぱやめとこ。



「さて、今からとても申し訳ないことを言うんだが、実はマリアの<魔法>はすでに決まっちゃっているんだよね」

「!?」



 え、まじですか。マナお姉様からは一言も聞いていないぞ。



「いやね、本当は違ったんだよ?ついさっき。。にも了承を得てね。<結界魔法>っていう単元なんだけど、それでいい?」



 いや、いいと言われましても。特に理由もないし、そもそも<結界魔法>についてこれっぽっちも知らないし。



 首を横にふる。



「あ、私と。。はその単元に」



 そして、すぐに首を縦に振るのであった。



 ============================================



「<護魔法>はその名の通り、皆を守る魔法。攻撃から守ったり、再生力を強めたりと色々ある」



 教室に向かいながら、簡単な説明を受ける。



「ただ、その状態だと攻撃ができない。あくまでも守るための魔法だからね。だから、それを攻撃的に又はさらに守りを強くした応用魔法が<結界魔法>、この場で学ぶものね」



 なるほどね、ただいきなり応用された魔法を学ぶことになるとは。



「お、ついたついた。お邪魔しまーす」



 扉を開く。その先には、やはり教室。だが中にいる人数が違った。



 入った瞬間、群がる生徒。数は...ざっと20人くらい。


「わお、エリカ。よくそんな可愛い子連れてこれたね」

「おいおい、まさかその子引き抜くために授業抜け出したわけか?」

「お、ケリュウ大正解」



 そして発覚する授業抜け出し。まあ問題児疑惑は無事問題児認定へと塗り変わったわけだけど、ねえ。



 いや、そんなことはどうだっていい。



 問題は、またもや教壇に座っている人物だ。



「言っただろう?面白くなってきたと。やはり運命は変えられないものか、はたまたひっくり返ることになるのか」

「...バルバトス校長先生」

手のひらはドリルでできている。

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