起床、目覚め
はじめ おわりと申します!
これからよろしくお願いします!
このお話はクトゥルフ神話や性同一性障害、同性愛などを含みます。
目が覚める。
そんな単純な行為がものすごく久しぶりに感じる。
まぶたを開こうとするとまわりが眩しくて開かない。
ゆっくりとあける。
「ん………」
眩しい。いや、厳密には光を久しぶりに見たような気がする。
まわりは……真っ白。そういう表し方が一番適している場所のように見える。
ただ、まわりを見ようとして首や眼球を動かすと激痛が体に走るため、実際はまわりなんて見えていないと思う。
でも背中から伝わる冷たく平たいもののおかけで、自分はいま仰向けになっていることは分かる。
うん、どうやら今の自分は結構冷静らしい。何もわからないのにここまでわかったのだから。
……ちょっとまてよ?
「ここは………っ!」
のどがいたい。いしきがとびそうなほど。
かろうじて我慢する。今ここで寝てもだめなような気がする。
「ふーーーすぅーーーふーーー………」
深呼吸だ、まずは深呼吸で落ち着こう。幸いにも、呼吸じゃ喉は痛くならない。
そして思考する。今わかる情報で。
…
……
………
…………
……………
………………
…………………そうだ。
あの声、すこししか出なかったが少なくとも1つはわかることがある。
声……自分の声は、男のものだった。
とても、残念だ
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また、目が覚める。
今度はあまり痛くなかった。
まぶたを開ける。
光は強く感じなかった。
眼球を動かす。
痛く………ない。
なら、まわりを見渡そう。
……………真っ白だった。
「すぅーーーふぅーーー」
ゆっくりと、深呼吸。
「あ、あ、あ、」
喉も、痛くない。
なら、あえていうとしよう。
「ここ………どこ………?」
クトゥルフ神話……情報が多すぎるので、ここでは「冒涜的なお話の総称」とだけ言います。
性同一性障害………体は男(女)、心は女(男)という障害のこと。
同性愛………いわゆるホモとか百合のこと。
「こんな説明でわかるか!」と思った方は時間があるときに調べてみるといいかもしれません。
わかっているようで知らないことは世界に山程ありますからね。
それはそうと、ここまで読んでくださってありがとうございます!