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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第一章 未狂理解不能
37/402

内容が半分くらいな幕間

遅れたし短いです。すみませんでした。

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「報告です!第一から第三までの三班、共に異常なしとのこと!」



「あいわかった、中の様子は?」



「中はもぬけの殻で、およそ地上5階から地下3階まで何もなし!宝や盗賊、果てには魔獣すらもいなかったとの報告があります!」



「よし、そこまでわかれば僥倖だ。あとの階は調べなくていいから、撤退命令を出せ」



「はっ!しかしながら団長、未だ捕虜の姿が見つかっておりませんが、いかが致しましょうか!」



「...奴らは場所を変えながら10年も生き残った大盗賊ギルド。もしかすると、隠し部屋などがあるかもしれんな」



「<ダンジョン>の中に、ですか?しかし、それでは奴らは総勢61名でそこに隠れたということになるのでは?」



「...はあ、そこが最も不可解な点だ。確かあのダンジョンのマップはあったよな」



「はい、<無貌の主が城>のマップはこちらに」



「ふむ......ここには作れそうじゃないか?」



「なるほど、1階の入り口広場の奥ですか。しかし、それらしいドアは...あ!」



「どうした?」



「ありました!団長の予想通り、1階の広場奥に隠されたドアがあったとのこと!」



「中には!」



「...捕虜、女性が計6名!」



「何?盗賊どもは」



「...確認できないとのこと!」



「......うむ、わかった。」



「一体、どこへ行ってしまったんでしょうか?」



「ううむ、わからん。確かにマリアたちが逃げてきた方角はここで正しいし、ほんのちょっと前までここで生活していた痕跡も残っている」



「まあ<ダンジョン>で生活していただなんて、<ギルド連盟>の連中が絶対に信じないでしょうけどね」



「だろうなっ...ふう」



「団長もお疲れ様でした。俺たちが不甲斐ないばかりに...」



「いや、お前たちもよく働いてくれた。本来ならあのような大規模戦闘、終わったら休暇一週間が基本だからな」



「あれもこれもそれも、全部<ギルド連盟>が悪いんですよ!こっちのことなんて考えもしないんだから!」



「違いない。だが、その考えをあまり周りに言うなよ?」



「わかってます、奴らの黒い噂は絶えませんからね。<盗賊ギルド>だって、こうやって被害が明確にならない限り放置ですからね。しかも動くのは俺たちだし、他の大手ギルドは全く動かないんですよ」



「それが俺たちの仕事......と、言いたいところだが、今回ばかりは違うだろう」



「と、おっしゃられますと?」



「...」



「......」



「.........」



「............なるほど」



「理解してくれたか」



「ええ、急に筆談になったものでどうされたのかとは思いましたが。確かにドアの前にいましたね」



「気付かれていることを理解して逃げたのだろうな」



「それ以外に理由はありませんねえ」



「...はあ、全く。いつからきな臭い平和な世界になってしまったのだろうな」



「戦争が少なくなってきたあたりからじゃないですか?確か南東の<領土戦争>ももうすぐ終わりますよね」



「いや、国ができてからではないか?国の所有する土地...領土の問題はずっとあったからな」



「...まあ、話てもしょうがないですね」



「そうだな。俺たちは目の前の平和しか維持できないのだからな、副団長」



「ですね、<シウズ守護騎士団>団長殿」

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