表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第一章 未狂理解不能
30/402

意識 復活 方法 [検索]

前回より短めです

 暗く、


 暗く、


 暗い。


 世界があまりにも暗すぎて、


 もう、


 何も見えなくて。


 でも、


 ずっと走ってる。


 何かから逃げてるわけじゃあない。


 その逆、


 何かを追っている、自分。


 いつの間にか、


 ()()を見つけて、


 いつの間にか。


 ()()に見られてた。


 ============================================


 スッ、という感覚。


 何かが戻ってきて、何かが帰ってきてないようなそんな気がする。


 ゆっくりと、意識が戻り。


 思考がクリアになっていく。


「はあぁぁぁ、すうぅぅぅ」


 周りに聞こえるくらい大きな深呼吸。肺の中に溜まっていた古い空気を、まるで追い出すかのように吐きながら、周りにある新しい空気を飲み込む。


 ...うん、だいぶ元に戻ってきた。


 少し、振り返ろうか。


 確か、僕はナントカ盗賊団...そうそう、<バンデット盗賊団>に捕まったらしくて、ショゴスを呼び出して何とか脱出したんだっけ。


 それで<シウズ守護騎士団>に助けられて...ゴブリン迎撃戦。


 やることがない僕はマナさんに色々教えてもらっていたら、気を失ったんだよね。


 まあ頭がパンクしたんだろうな。精神が圧倒的20代近くといえども、肉体は5歳のまま。つまり脳みそも5歳準拠だったもので、記憶領域が足りずに、パッといっちゃったんだろうな。


 ...こういう思考ができるのに、なぜ意識を失う前の自分は思いつかなかったんだろう。魔法とかよりもわかりやすいと思うんだけど。


 疲弊してなかった、といえば嘘になるはず。でも頭は回っていたんだからね。これくらいは思いついたっていいと思うけど...


 まあいいや。


 ゆっくりと、瞼を開く。勢いよく開いて強い光を見たらまずいしね。


 ん、天井は豪華...というか、普通の家ではなく、豪邸の家っぽい。それも洋風の豪邸っぽいけど、正しいかな?


 首は...うん、動くから少しだけ周りを見渡す。


 体には布が掛かっているのが感触からわかるし、このふかふかしている床は、ベットといったところか。このベットも洋風か。


 もちろん壁も洋風の豪邸っぽい。おしゃれな暖炉もあって、メラメラと燃える炎が僕を温めているのがわかる。


 意識を失ってた期間はわからないけど、なるほど。今は寒い時期だということだな。


 体を、起こしてみて...っと。体は問題なさそうだね。


 少し体をほぐしながら体そのものの確認。身長はそこまで変わらず、腕や足の大きさや数も変わらずと。


 よしよし、そんなに長く気を失っていたわけではなさそうだ。


 あとは...<ステータス表示>かな。


 ブォンと、音。<メヌー・リング>も出てきたし、世界を渡ったわけではなさそうかな。


 ーーーーーーーーーーーー

[名前] マリア

[性別] 女性 [年齢] 6

[職業] 召喚師(サモナー)(クトゥルフ神話)


 HP 9/9 MP 20/20


 ーステータスーーーーーー


 筋力 9

 体力 9

 敏捷 11

 知性 42

 精神 212

 魔力 54


 ースキルーーーーー


 言語 Lv7

 召喚 (クトゥルフ神話) LV5 (2)

 魔術 Lv5

 応急処置 Lv1

 対意識 Lv10


(<魔王>の種[発芽前] Lv100 (MAX))


 ーーーーーーーーーーーー


 おん、筋力と体力が下がってら。あと精神がまた上昇してて、魔力がほんの少しだけ上昇しているのかな。


 あと年齢が5から6になってる。そんなに時間が経っていないような気がしたんだけど、まあ6歳になっているからね。一年位は経っているみたい


 そして新スキル、[対意識]。まあ気絶ばっかりしてるもんだからついたとか、そういう感じでしょ。


 一応確認はするけどね?


 ーーーーーーーーーーーー


 対意識 銀


 レアスキル。そもそも取得するのが困難なスキルだが、持っておくと何かと便利というわけでもないスキル。

 取得できるのは狂人な肉体を持つものか、はたまた狂人のどちらかだろう。

 意識に直接作用するスキルや魔法に対して耐性がつく。


 ーーーーーーーーーーーー


 oh...スキル説明すら味方しないのか。


 というか狂人な肉体てなに?強靭の間違いじゃないの、これ。


 まあ僕は狂人ではないし、多分狂人な肉体を持っているんだろうな。筋力と体力9だけど。


 ま、このスキルを何か深掘りする意味はないし、<インベントリ>の確認をするか。


 ーインベントリーーーーー


 (ショゴス)


 ーーーーーーーーーーーー


 おうけい、ショゴスはいるのね。


 ...そのまま呼び出しちゃうか。


 ポチっとな。


 すると出てくる、青白い光。


 消えると、手元には黒い本。


『ショゴス、聞こえる?』


 そう呼びかけてみる。


 すると、その本の表紙に人間の口が出来た。


オオ、メザメマシタカ(テケリ・リ)


 口が返答を行う。よしよし、なんか暴走していたりっていうわけじゃなさそう。


『うん、今いる場所はわからないんだけどね』


 というと、本から口がなくなり、代わりに目が出来上がる。


 キョロキョロと周りを見渡す目玉。不気味と感じるか可愛いと感じるかは人それぞれだろう、僕は可愛いと思う。


 そして目が消えて、また口が出来る。


ワタシニモ(テケリ・リ)ワカラナカッタデス(テケリ・リ)

『わかった。ありがとうね、ショゴス』

イエイエ(テケリ・リ)


 とそんなやりとりを交わしながら、ベットから体を動かして降りてみる。


 降りる分には問題なさそう。それに体の不調も感じないから、このまま探索もできそうだ。


 ただ、いかんせん本が重い。


 今までは持てたはずなんだけどな、筋力が減ったのが原因だろうか。


 本をベットの上に置く。


『あー、ショゴス?その状態で歩けたりってする?』


 まあ出来るだろうけど。実際やってたしね、牢屋で。


 すると本が少しだけ浮き上がった。


 いや、本の裏表紙にまるでモップのような触手が生えてる。


 これで歩いていたのかあ。


『うん、ありがとう。そのままついてきてね』


 といっておく。本に口がないので喋れないっぽいけど、どういった方法かはさておき、僕の声は認識しているからね。


 ぐうーーっと体を伸ばす。かなり痛いから、軽いほぐしでは足りないくらい凝っていたんだろう。しょうがないといえばしょうがない、一年位意識を失ってたんだからね。


 周りを見渡す。この洋風の豪邸の一室にあるのは、5歳児には確実に大きすぎるサイズのベットだけだ。もちろん、ドアも含めて。


 壁に手をつき、流れるように触りながら部屋を一周。特に隙間とかはなさそう、隠しドアっていうことではないか。


 あとは、ベットの下かな。


 覗いてみる...と、そこには、何もない。


 うっそでしょ、地下への道もないのかい。

閉じ込められた......?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 場面の表現が苦手なのかわざと分からないようにしてるのか。主人公がグールに襲われたのに生きてる理由が分からないし、その後に母親が死んだ理由もわからないし、盗賊団に囚われてる時の周りの様子…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ