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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第六章 殺人狂気神話
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たくさんの料理と新たなUI

お久しぶりです。最近体調を戻すために四苦八苦しておりました。



のでゆるしてくださいおね(ry

「<調理>」



 起動した瞬間、俺の前に何かが広がった。



 見てすぐに気づく。これらは全てステータスなどで出てくる透明の板と同じものだと。



 合計3つのこれらには、何やら色々なことが描かれていた。



 ーーーーーーーーーーーー


 火力

 ■■■■■■■


 +/ー


 ーーーーーーーーーーーー


 ーーーーーーーーーーーー


 湯温度

 ---度


 油温度

 ---度


 ーーーーーーーーーーーー


 これらは実験的な機能です

 以下のスイッチを押すことでOFFにすることができます


<OFF>


 ーーーーーーーーーーーー



 ふむ。なるほど。



 ...なるほど?



「どういうことだ...?」



 さっぱり訳がわからない。とりあえず一つ一つ見ていくしかないが...



 まず、この火力というのが...



「...多分、火の強さってことだよな」



 この棒のようなものが火の強さってことなのか?試しに火に少し<サラマンダーブラッド>を入れてみるか...



 ーーーーーーーーーーーー


 火力

 ■■■■■■■■


 +/ー


 ーーーーーーーーーーーー



 増えた。ということは仮説は合ってそうだな。



 ならこの+/ーというのは...?



 全くわからない、というわけではない。+の方は強めとか大きめという意味があるはずだ。



 ステータスを表すとき、たまに適正はその色であるが実際にはその色以上のスペックを叩き出す時がある。



 そういう場合のステータスは、<鑑定石>などで<色別階級>として表すと色に加えてこのマークが一緒に出てくる時がある。



 もちろんそんな表され方をするステータスを持つ者はそうそういないし俺も会ったことはないが、知識として持ってはいた。



 だから+はわかる。問題はーの方だ。



 +に区切っておいてあることを考えると、逆に少ないとかそういう意味があるのだろうか。あるいはこの3つのマークで何かを表しているとかか?



 "...よくみるとそのマーク、少し膨らんでいますね"

「ん?...本当だ、横から見ると確かに膨らんでいる。よく気づいたな、アルカマ」

 "どうでしょう、押してみては?"

「押してみる、ボタンのようにか?」

 "もしかするとボタンなのかもしれません"

「なるほど、一理ある」



 それならば一体このボタンはなんの関わりがあるのかわからないが...



 まあともかく、押してみよう。どうやら3つのマークの内、/だけが膨らんでいないみたいだな。



 とりあえずある程度情報がある+の方をば...



 ぽちぃぃぃっ



 軽い音がする。見た感じ何かが変わっているとかは...



 ...あった。火が強くなっている。



 それもわかりやすいくらい大きくなっている。火というのは火力が高くなると色が変わる性質があるが、それがしっかりと反映されて、赤色から青色になっている。



 ーーーーーーーーーーーー


 火力

 ■■■■■■■■■■■■■■


 /ー


 ーーーーーーーーーーーー



 なんかすごい棒が長くなっているんだが。



 "押しすぎですね"

「押しすぎ...?」

 "このボタン、押している間はずっと反応するみたいです"

「ああ、だからこんなに火が強くなったのか」



 つまりーの方を押すと...流石に今度は少しだけ押すか。



 ぽちっ



 ...ちょっと火が弱くなったか?ところどころ赤色が見えているような気もするが、あまりよくわからない。



 ぽちぃぃっ



 ちょっと長く押してみると、今度は一気に弱くなった。



 ーーーーーーーーーーーー


 火力

 ■■■


 +/ー


 ーーーーーーーーーーーー



 目に見えて火の勢いが落ちたが、やはりこの板の棒も動いている。



 +とーは火の強さを上下させるためのものであるということで間違いはなさそうだ。だが...



 ちらりとステータスを確認すると、どうやらMPが減っている。この操作を使うにはMPが必要らしい。



 だがこれくらいなら許容範囲内だろう。食事によって自然回復するMPで問題なく賄える。



 ...うまく活用すれば松明などが強い武器になるかもしれないな、これ。いきなり火を強くすることはできなくても、火を大きくするだけで十分脅威になる。



 一部の敵は火が怖いのか逃げていくし、一考の余地はあるだろう。



 問題があるとすれば、俺の<調理>がLv72だからできることなのかもしれないこと。誰だってできるわけじゃないというのは広める時に手間がかかる。



 ある程度Lvが高くないといけないともなれば広めたところで意味がない。もちろん調理するには材料がいるというのと、まだ生きているものを捌くときもあるために戦闘スキルが高い者が多いものの、もし70Lvを超えないと使えないとなればおよそ6割の人は使えなくなる。



 "しかしあなたが使う分には問題がなさそうですね"

「この<ダンジョン>では全く使えないがな」



 さて、それはともかくカミラとメーノのベーコンエッグを作らなければ。



 先ほど火の調節の実験をしながら焼いていた<シノビタヌキ>の肉はいい感じに焼けている。これを2枚とも皿に移しておく。



 そして空になったフライパンの中に<フライサラマンダーブラッド>をまあまあ入れる。



 傾けることで深くなるくらいになったら火を強める。火の先の方で傾けたフライパンを温めるようにして、その中に<コケ・コッコー>の卵を入れる。



 今回は同時に2つ。時間がないわけじゃないが急がなくちゃいけないからな。現にさっきから後ろでお腹のなる音が聞こえてくる。



 ゆっくりと入れて<フライサラマンダーブラッド>が跳ねないようにしつつ、入れたのならそこにスプーンで油をかけていく。



 こうして火を通していき、少したったら網でこれを掬い、紙の上において付着した<フライサラマンダーブラッド>を取り除き、熱いうちに皿に盛り付け<キャベツ草>も少々。



 盛り付けを行いながら火を弱めていきスクランブルエッグの準備をする。意外と楽だな、この火の調節。



 ーーーーーーーーーーーー


 湯温度

 ---度


 油温度

 152度


 ーーーーーーーーーーーー



 正直この板にあんしてはあまり使えなかった。もうちょっとうまく使えたのだろうか。



 いや間違いなく使えたのだろう。まだまだ俺も修練不足だな。

ちなみに遅れた分はもちろん取り返すつもりです。

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