強さを理解してもらったところで
メガ○ン5が楽しすぎる
「そろそろ着きますよ」
御者の方がそう言ったので、馬車前方についている幕を少し開き確認。
...見えてくる、明らかに周りの家と違う豪邸。
本来街の外側というのは危険な場所。そのため平民が端に追いやられるのが普通で、こんな豪邸は街の内側にいるのが基本。
「すっげえ...こんなでっかいの内側でもそうそうないぜ」
「<伝説の20人>は何千もの<ダンジョン>を攻略したと聞きます。それによって得た報酬は巨万の富になるでしょう」
「老後に使うには十分すぎるほど得ていますからな」
「じゃあなんで爺やは執事を?」
「昔から人の元につくのが性に合っていまして」
だんだんと近づいてくる実家を見ていると、しばらくして馬車が止まった。
「私は門を開けて参ります。少しお待ちください」
「執事やメイドはドラさんだけなんですか?」
「そうではありませんが、何分屋敷も広いために門番をつける余裕がないのです」
そういえば、俺も外に出る時はいつも自分で門を開けていたな。
昔はそれが普通だと思っていたが、今になってみるとやはりおかしい。一番危険な街の端で、門番すらつけていないのだから...
最も、それがなかったとしても問題は一切ないと知っているわけだが。
「...そんなに広いの?」
「うーん、俺は別に普通くらいだと思うが...」
いや待て。確かニャージーランドで敵の屋敷に突入した時は3階建てだったか。
「...そう考えるとおかしいかもしない」
「どういうことですか?」
さてどう説明したものか。直球で言うのもいいが...
「ふむ。カミラ、少しいいか?」
「...」
「カミラ?」
「...あ、は、はい!何でしょうか!」
さっきからずっと話に入ってこないと思っていたが、おそらくは<無限の氷獄>をずっと見ているのだろう。
俺自身も気になるし、あとで個人的に聞きに行くか。
だがその話は今じゃない。
「<カナリアの羽>と言う<ダンジョン>がある。調べられるか?」
「なるほど...見てみます!」
聖書のページをめくっていくカミラ。そうかからず見つけることだろう。
「<カナリアの羽>?いったいどういう<ダンジョン>なんだ?」
「それはな...」
キイィィ...
と、ちょうどいいところで門が開いた。
「ん」
「指差して...まさか?」
「そのまさかだ」
そう、俺の家である。確か父さんが自身の友が創ってくれたと言っていたが、おそらくは<伝説の20人>のうちの誰かだろう。
「本当だ...ほとんどが居住区になってます」
「ルルーエ都という国があると聞いたことがあるぜ。確かその国は全ての場所が<ダンジョン>で構成されているらしいけど、それを参考にしているのか?」
「ちなみに<ダンジョンボス>ってどうなってるの?」
「えっと...あ、>メルト・バミア<ってなってます」
「勝てる気がしませんね...」
絶対に落ちない<ダンジョン>だな。そもそも落としたいとも思わないが。
「さて、そろそろ降りるか。この馬車は車庫に向かうはずだから、俺たちがいては邪魔だろう」
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「<ダンジョン>って聞いていましたから、どんなものかと思いましたが...」
外観は少し大きめの屋敷。しかし中は少なくとも外観から想像できる広さの数倍はある世界。
それが俺の家であり、<カナリアの羽>という<ダンジョン>だ。
「意外と中は綺麗なんだな」
「し、失礼ですよ!」
「ほっほっほ。60人ほど雇っておりますから」
「そんなにいるの!?」
驚いているメーノ。そんなに多いのだろうか。
「多いのか?」
「この街の城と同じ位の人数だよ!ここどんだけ広いの!?」
「地下まで含めると10階まであリますな」
「な...城は5階なのに、ここは回ってるの?」
「そんなわけがないでしょう。週7、3食昼寝つき、住み込み前提の仕事です。ですが家の掃除には1月かかり、そして1月もあれば家は汚れますから、掃除はずっと続きます。」
「1月?」
「そういえば、日時もあまり伝わっていないことでしたね。異世界には時間を数字で表すのですよ。時間があればお教えしましょう」




